タイトルは、ネット系の通販会社さんの多くが理解していない点であり、電波や紙の媒体ほどビジネスが大きくならない理由も、ここにあります。
まぁ、ネット系通販会社さんでも、成功してきた裏には、原料メーカーの存在がある。

実は、その最たる例は、DHCさんだったりすると思います。
DHCさんは、受託製造工場に原料調達を依頼せず、原料支給する。工場は、激安の工賃しか取れない・・・。

そもそも、プラモデルのように原料というパーツを組み合わせるだけで売れる商品を作ろとすること自体が甘い!
すぐ、模倣品が出る。
今のECのように、あっという間に広告費合戦になってしまう。

近年、勝ち組通販会社の商品は、模倣品を作られにくい商品というのが条件になっています。

そのためには、原料メーカーと二人三脚にならないと、決して満たすことができない。

ずっと、勝ち組通販会社のヒット商品を供給したり、原料だけ供給したり、身近で見ていて毎回思うことです。
そして、それは以下の理由からでしょう。

勝ちクリエイティブが生まれやすい
真似できない価格競争力での商品供給
留め型の特注原料の供給


だから、健康食品の勝ち組通販会社は、原則、原料メーカーと直接やり取りする。仕入れは工場任せでも、情報収集は直接行います。

ぶっちゃけ、原料を持った受託製造会社さんが一番強く、青汁やローヤルゼリーの商品供給の現状を見ると一目瞭然です。

この状況は、健康食品に限らず、原料コスト比率が高い原液化粧品にも当てはまる。
だから、私は、コンサル先に完全委託することにした。

受託製造会社は売れている原料の傾向がわかるが、原料メーカーは売れている商品に利用されている原料の魅せ方を知っているのです。

もちろん、原料メーカーと受託製造会社の協力関係での成功事例も多い。
ただし、やり方次第。

例えば、某大手受託加工会社の優秀な営業マンは、原料メーカーを同行させる。まぁ、使えない原料メーカーの人間を連れて行っても、意味がないのだが・・・。そこで、私が力を発揮する場合も多々ある。

私は、ここ数年、同行する機会が減りました。それは、弊社が関連会社に工場を持ってて顧客を取ってしまう可能性もあるからだろう。でも、そこは、絶対に仁義を守るのになぁと、ちょっと寂しくなることもある・・・。
まぁ、ポジション的なものもあるだろう。
加えて、弊社がクリエイティブ例を公開過ぎているのも良くないのかなぁ・・・。

ちなみに、ドラックなどの量販店でも、通販と似たような傾向がある。
でも、わかりやすい成熟期の原料で「価格だけ」という点では、異なる点です。

今後、こういった流れは、もっと加速してくるでしょう。
時代の流れに乗って、弊社も頑張っていかないといけないだろう。
頑張るしかない!

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。