恒例の原料受託バンクの原料受託バンクのランキング解説です。

1位 乳酸菌
2位 コラーゲン
3位ヒアルロン酸
4位 プラセンタ
5位 DHA ( ドコサヘキサエン酸 ) ↓
6位 大豆イソフラボン
7位 酵素
8位 セラミド
9位 ビタミンE
10位 アスタキサンチン


>>先々月のランキング
※これ↑は、意外に使えて、毎月のトップ10を遡りながらチェックできるんです。

今月は、先月の傾向がさらに色濃く出ただけで、大きな変化はありませんでした。
さらに、機能性表示食品の素材が際立った。
(同時に、SEO面で面白いことが起こっています。詳しくは弊社FBで。)

全体的な傾向として、アクセスが落ちているようですが、実際の市場に近づきつつあります。
でも、まだまだ実際の市場と乖離している部分もあります。

一方、検索される原料は価格だけの原料ばかりって傾向は、ものすごく色濃く出てきました。
ほんと、無意味な争いをしているなぁと思います。

競争のない原料は上位ランキングされない

という傾向は、全く変わらないです。
まさに、弊社の原料の状況が物語っています。前年比で倍以上の量で出荷されていても、全くランキングには表れない。

弊社が会社ランキングの7位に入っているのは、単に情報発信しているから。
別に、弊社の原料が多くラインクインしている訳ではないです。

機能性表示食品の傾向は、相変わず強く出ていますが、先日紹介した通り(見えてきた機能性表示食品制度の本質)どこでも作れるような機能性表示食品を作っても、結局、大手さんには敵わないです。

SRに頼るのではなく、末端商品でヒト臨床試験を行ってざる終えなく時代が近づいています。

これは、私だけでなく、古いメンバーの仲間内での見解。
かなり本質に近いと思います。

近々、記事にするつもりでいるのですが、機能性表示食品の広告特性を考えると、機能性表示食品は大手さんの領域であることがよく理解できると思います。
結局、広告規制や薬事法の事を知り、時代に応じた的確な広告戦略が行っていけないと生き残っていけないのが健康食品業界。

今後、規制強化もさらに進み、隙間は益々なくなってくるでしょう。

ちなみに、今、EC市場が荒れている現状がありますが、そのうち、粛清されるでしょう。
コンプライアンス無視で、真っ黒な売り方を続けても、長く続きません。顧客満足度が得られないので、通販の本質であるリピートやクロスが取れないから。
今の健康食品市場は、社会貢献の理念がなければ、残っていない。

機能性表示食品の素材の中でも比較すると、SRでも無難に受理されそうな素材が上位ランキングされているように感じられます。
一方、繰り返しますが、どの様に大手さんと差別化していくか?に尽きると思います。

機能性表示食品の注意点として、トクホ同様、一般の健康食品よりグレーゾーンが狭いこと。
別の成分で攻めた差別化戦略が行いにくいです。
景品表示法も厳しくなり、パッケージで特許の表示もできないです。

実は、このランキングには、こういった苦しさが表れているのか・・・?
販売者さんサイドではなく、受託工場や企画会社さんの・・・。

こういった状況でも、売上を伸ばしていかなければならないです。
勝ち負けが明確になり始めている時代。
こういった局面、一旦転げると、一気に転げてしまいます。
正念場、頑張っていきましょう!

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。