今回は、ちょっと弊社の特許の紹介。何かと話題の素材です。

弊社の山芋抽出物の製造特許(特許第6095591号)は、狭い内容のようで、実は非常に広い特許です。ただし、食品としてです。
抽出条件や酸処理の条件は、特許の内容でなければ、同等な原料の製造ができなからです。
ありそうで今までなかった原料である所以です。

日本の法制度(ジオスゲニン含有量と食薬区分)を加味した上で原料を作ろうとしたら、必ず我々の特許に抵触してしまうでしょう。必ずヤモゲニンなども含まれてしまうでしょうから。
もしくは、ジオスゲニン含有量が低い原料や塩が残った原料しか作れないでしょう。

また、ジオスゲニンの純品は、特許に抵触しないで製造できても、食薬区分上、食品原料としては流通できないのです。
原料の上市前、東京都さんからもしっかり釘をさされまささたから・・・(笑)
ジオスゲニンは医薬品として存在しないのですが、医薬品成分でもあるS-アデノシルメチオやグルタチオンの純度が高い酵母エキスが流通できないのと似た背景があります。
ここに、我々の特許が狭そうで非常に広い秘密があります。

ちなみに、酸処理の目的は、ジオスゲニンに変換することが主なのですが、実は別の目的もあったりもします。それは、しばらくは秘密です。

あと、今まで存在しなかった理由の一つは、ジオスゲニンのニーズがそれほど高くなかった点です。
ジオスゲニンは、DHEAやホルモン剤、ステロイド剤に合成されて使用されていただけであり、ジオスゲニンとして使用されるケースがほとんどなかったのです。

弊社は、レスベラトロールに続いて、ジオスゲニンのトップシェアメーカーとなっているのですが、その状況に胡座をかいていてはおれません。
パイオニアの責任として、市場拡大のためにも更なる研究開発を行なっていく必要があります。
原料メーカーの宿命です。

また、仮に特許をすり抜けたり無視した競合原料が現れてきた時、追随を許さないような状況を作っておく必要があります。終わりは決してないです。
私事だが、できれば、この山芋抽出物でもヒト臨床論文を書いて、私の医学博士取得計画に一歩近づけたい!

こういった使命に追われるのは、人生として、非常に幸せなことです。しんどいけど楽しい。
日々、努力を積み重ねるだけです!

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。