やまいも原料(懐山芋抽出物)を販売していると、アレルギーが・・・という声を耳にします。
一方、やまいものアレルギーは、それほど多くありません。

よくわかる 食物アレルギーの 基礎知識 - 環境再生保全機構(ページ12参照)
実は、やまいもアレルギーは、非常に少ないんです。

皆さん、やまいもで痒くなるというのは、シュウ酸カルシウムが影響しております。痒くなるからって、実は、アレルギーとは限らないんです。
やまいもには、シュウ酸カルシウムという針状の成分が含まれており、それが、皮膚に触れると痒みを引き起こしているのです。

ヤマノイモのシュウ酸カルシウムの針状結晶について

要するに、手や顔について痒くなるのはシュウ酸カルシウムが原因、食べて発疹などが出て痒くなるのは、アレルギーです。

このシュウ酸カルシウムは「あく」でもあり、あく抜きの処理で酢(酢酸)水に漬けたりしますが、それは、酢の酸でシュウ酸カルシウムを溶かす目的で処理されています。
食品中のシュウ酸を測定する場合も、塩酸で溶かしますからね。

これらの話をすると、たまに聞かれるのは、シュウ酸カルシウムの針でお腹が痛くならないのか?
答え:胃酸で溶けてしまうので、大丈夫。
です。

一方、シュウ酸は、吸収されると結石の原因になるので、摂り過ぎは注意が必要です。
ホウレンソウで100g(半束)あたり400~1500mgのシュウ酸が含まれているらしいのですが、懐山芋抽出物は、摂取しても抽出物として300mg程度ですし、それほどシュウ酸も含まれているとは考えられないので、問題になるとは考えられないでしょう。

ちなみに、弊社の山芋原料は、酸処理が行われているので、製法上、シュウ酸カルシウムやアレルゲンは、含まれていないはずなのです。含まれていたとしても、極わずか。
一方、アレルゲンに関しては、やまいもの抗体の試薬がないため、抗体反応による定量分析ができず、遺伝子による分析しかできないため、評価が行いにくいです。抗原(アレルギーの素)が入っていなくても、アレルゲンとして検出されてしまう可能性があります。
なかなか、こういった分析は、難しいです。簡単にできそうで、非常に難しい場合もあります。常に、こういった問題に直面しつつ、乗り越えようと頑張っております。
日々日々、努力です。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

kuri photoM2株式会社アンチエイジング・プロ COO/順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。