以前、原料をドラマの演出に例え、主材:主役と副材:脇役の話をいたしまいた。

ここ最近、商品設計者は演出家なんだなあとつくづく思います。
まず、商品設計者は、商品コンセプトを商品設計に反映して表現しなければならないです。

きちんと反映するためには、役者選びとして適正な主材:主役と副材:脇役を選ばなければなりません。
その際、役者の旬(ライフサイクル)を見極めることは、非常に重要です。
時には、旬を見極めながら主役級だった役者を副材にコンバートする選択を行うことも重要です。そのコンバートによって、作品;商品がガラッと変化することもあります。

まさに、商品設計者は、演出家なのです。

演出家の方針が変われば、役者も変わる!
演出と役者が変われば、当然、売れ方も変わってきます。

複合処方の面白いところ。

例えば、弊社の赤ワインエキスなど、導入期の時は主剤として使われていましたが、成熟期に入って脇役として大活躍している素材も存在します。
この赤ワインエキスの場合、主役としては、もう面白くありません。
今は、量的クリエイティブを演出する名脇役として再出発し、高い評価を受けています。実際、主役の主材として活躍していた時より副材の脇役の方が、逆に、安定感が出てきています。

素材という役者もライフサイクルが変化することで、適した役どころも変化するのです。

とても面白いものです。
さらに、商品設計は、演出家(;商品設計者)の配役によって、作品(;商品)自身のイメージも変わってきます。

例えば、1つの原料の違いと配役の違いだけで、同じマカが入った商品でも、この2つパターンのようにイメージは全く異なります。

A. マカ【主】、プラセンタ、にんにく
B. プラセンタ【主】、マカ、コラーゲン


Aは精力剤のイメージBは美容商品のイメージです。
また、Aに山芋やアルギニン、Bにエラスチンやプロテオグリカンを入れると、もっとイメージが変化します。

ちなみに、スッポンもマカと同じような特性を持ちます。

設計によって商品は顔を変えるのです。

だから、今、私は商品設計が楽しいのだと思います。
ここ最近、明けても暮れても商品設計の日々で、深く考えすぎて気持ち悪くなることさえあります。
プレッシャーが大きい、こんなしんどい仕事、楽しくなければ続かないです・・・。
これからも、日々、楽しみながら商品設計をがんばって行きたいと思います

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。