雑草魂🌱栗山雄司.🥋🥊

機能性食品素材の原料販売と健康食品サプリメントOEM製造を行うアンチエイジング・プロ COO、格闘系オヤジ🥋栗山雄司.のブログ。 大学や提携医療機関と共にフェリチン鉄やジオスゲニンなどの臨床研究を行いながら、当社にて営業・学術・集客・輸出入実務・特許戦略・人事など、幅広く担当する。

仕事ではマーケット情報や学術情報をまとめながら、会社のフォーミュレーターとして、日々、健康食品サプリメントを作ってます。
近年は、機能性表示食品にも力を入れております。

仕事のご依頼がございまいたら、弊社までお気軽にお問い合わせください。

ヒト臨床試験は英文で投稿すべし

一昨年より、私は、ヒト臨床試験を実施して、論文投稿する場合、原則、英文で投稿することにした。
さらに、まめ鉄の論文からは、インパクトファクターを意識するようにした。
その一番の理由は、

海外展開!

和文論文のエビデンスでは、通用しない。
加えて、和文論文は、インパクトファクターが低いし・・・。

和文論文は、仮に英語の翻訳文を作っていても、あまり効果が発揮されない。
実際、弊社が一次代理店を務めるSCPコンプレックス-LSについても、再解析の英文論文を出した時の方が、「論文としての有用性」という手ごたえを感じることができました。



厳密に言うと、機能性関与成分としてヒト臨床試験論文を出すより、機能性関与成分を示しつつ原料製品としてのヒト臨床試験論文を出した方が論文としての有用性が高いだろう。

同様なことが、反復毒性試験などの安全性試験にも同様なことが言える。
例えば、GRAS認証を取得しようとすると、英文での試験報告書が必要になるだろう。

この部分は、海外事業において、圧倒的な差が出る。
まぁ、海外の場合、どうしても関税と営業経費が掛かるので、そこを加味した値付けも必要になってくる。英文で論文が出ているだけでは、売れるとは限らない。

なお、近年、三菱商事ライフサイエンスさんのNMN事業の展開に関しては、指摘というか、苦言がある。
NMNのヒト臨床試験を大学と連携して実施し、有名雑誌に英文で投稿するのは良いこと。
でも、そのやり方は、中国メーカーにしか利益をもたらさない。
国の研究助成金などを利用しているのであれば、国益に反すると言っても過言ではないだろう。実際、近年のNMN事業に関して、大きな収益を手にしたのは、中国のNMN原料メーカーが中心だろう。国産のNMNなんて、微々たるシェアしか取れていない。
研究員の自己満足の考え方。
もう少し考えてほしい。

こういった観点では、カネカさんや森永乳業さんなどは、海外展開の歴史が長いだけで、展開の仕方が上手い。
まぁ、カネカさんは、コエンザイムQ10で、NMNと同じような失敗をされているから、還元型コエンザイムQ10という(特許等で)中国企業が作れない成分で勝負しました。

弊社も、上記のようなことを考えながら、研究開発計画を立てている。
例えば、弊社も、ジオスゲニンに関して、そのままの遊離体でヒト臨床試験を実施する気は全くない。
基本、中国では安く作れないジオスゲニン包接体原料でしかヒト臨床試験を実施するつもりがない。

健康食品サプリメント業界も、完全に成熟し始めている。
日本に限らず、世界の市場も成熟している。
ある意味、原料メーカーに求められるものもレベルの高いものになってきている。そういった要求を満たしていけば、自ずと勝ち残っていくのだろう。
ぼんやりしている暇がない。
研究開発でも、走り続けなければならい!
気合で頑張るのみ!


P.S.
まめ鉄の論文は、7近いインパクトファクターの論文にチャレンジ中。
やっぱり、インパクトファクターが高い雑誌のレビューワーは、厳しい・・・。今回は、ハズレレビューワーに当たってしまったし・・・まぁ、とても勉強にはなりましたが。

オンライン診療とサプリ販売オペレーション

先日より、オンライン診療におけるサプリメント販売の記事を書いており、ぼちぼちのアクセスを集めておりました。ありがたいことで、クリニック開業のコンサルさんなどがTwitterでシャアしてくれたみたい

基本情報&商品設計編


結局、売る覚悟が必要になるのですが、医師は物売りではないので、売り方を知らない、どんな感じ利益が出るかも知らない。
だから、なかなかサプリメント販売事業を始めることができない。

ちなみに、以下のモデルが、年間の最低販売量でのモデル。

本品(ラベル以外のコスト):@750円 × 650個=487500円
ラベル:@50円 × 700枚+版代5000円=40000円
分析コスト:平均2~5万円
試作費:平均2~10万円
→NMNは10万円を超える場合も有
※青は初回のみ
 ↓
販売希望価格:4850円
患者さん特別定期コース価格:3980円(実勢価格)

売上=3980円 × 650個 = 2587000円
粗利=2587000円 - 487500円 - 40000円 = 2059500円※
※イニシャルコストを除く

うちの顧客でも成功している複数のクリニックは、1院でも、この倍量以上が毎月売れるので、単純計算で最低4800万円の粗利がでているわけです。
さらに、販売の物量が伴えば、原価率も下がる訳だし、先日も紹介している最も成功しているクリニックは、定期コースが積み重なって1院でも年間5万個弱も売っている。

ちなみに、最も成功している1院の累積納入数の推移。
totalsales

先日の記事でも、補足してコメントしていましたが、
大事なのはリピート性!
商品は、中価格帯(単品で5000円前後、定期コースで4000円前後)で、リピート性の高いものが好ましい。イニシャルの製造コストは、最小ロットで総額70万円前後。パッケージは、凝らずにできるだけシンプル(嵩張らないアルミ袋推奨)。

まぁ、オンライン診療のクリニックの場合、店舗販売で行われているようなコメディカルによる販売でもないので、コメディカルの人件費も圧縮されるだろう。

ただし、オンライン診療って、基本、件数をこなさなければならない。
顧客別に複数商品をオススメしても、時間のロスが起こるだけで、その時間ロスがそのまま収益ロスにつながる。
複数商品を作るにしても、基本、診療項目に対して1品が限界だろう。
単品で勝負することがオススメの理由です。

さて、販売オペレーションについてですが、基本、20秒以内に商品説明を終える必要がある。
なので、きちんと、紹介するタイミングを設定し、トークスクリプトも作成しておく必要がある。まぁ、理想は、混合診療にならんようなスクリプトを考えておくことだろう。
なお、売れ方が悪ければ、スクリプトを変える必要が出てきます。ここは、しっかりPDCAを回す!

最後に、先日も紹介した通り、大きいIT会社のオンラインクリニックができないことをやっていかないと、LTVも高い勝ちモデルは作れません。
要するに、未来はないということ。
トークスクリプトに関しても、開業医の先生にしかできないようなスクリプトにしなければならないですし、先生の信用で商品を販売していかなければならないです。

この領域、ドンドン攻め込まれているなぁ・・・。



P.S.
診療項目によって、サプリを売りやすい売りにくいの差は存在する。
オンラインのAGAは、基本、薬剤(ミノキシジルやデュタステリド)を送るので、一緒に発送しやすい。だから、売りやすい。
同じように薬を送る低用量ピル処方のオンライン診療だと、親和性の高いサプリが存在しないため、意外に難しいのかもしれない。
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プロフィール

博士(水産学) 48歳 富山県滑川市出身  (株)アンチエイジング・プロ COO 現 東京海洋大学卒 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員/博士論文は海洋ゴミがテーマだが、現在は、機能性食品原料を開発。

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