健康食品サプリメント原料・OEM製造業界 生き残り術

健康食品サプリメントの受託製造加工;OEMや原料供給を行う栗山雄司(広告代理店経験のある博士マーケッター)のブログ。原料クリエイティブからの商品設計ノウハウ、最新研究データ、機能性表示食品、食品表示法・薬機法・景品表示法、中国を始めとした海外展開の話など

機能性食品素材で介護のない幸せ笑顔あふれる世の中を作ることがです。そのためには、素材の研究開発とマーケット創造の両方が不可欠です。
本ブログでは、その理想像を追い求めながら、その実践で得られた市場での生き残り術を紹介していきます。

マーケット情報や学術情報を集約しながら、会社のフォーミュレーターとして、日々、健康食品サプリメントを作ってます。
近年は、機能性表示食品にも力を入れております。

仕事のご依頼がございまいたら、弊社までお気軽にお問い合わせください。

NMN

ウィズコロナ時代の健康食品サプリメント市場動向

緊急事態宣言が解除された後、市場は、ぼちぼち動き始めています。

一方、やっぱり、コロナ前に比べると、新規案件は少ない。
弊社のサイトでも、アクセス伸びているが、コンバージョン率が悪いという状況が起こっています。

例えば、こういったことが言えるのだろう。

飲み歩かない→ウコンなどの肝ケアサプリのニーズが減る
病院に行きにくい・先行き不安→妊活しにくい
スポーツジムに行きにくい→ジム系サプリが売れない
エステに行きにくい→エステ系サプリが売れない
会社に行かない・出歩かない→女性は化粧する頻度が減る、粗らしい洋服を買わない

一部の市場は、やっぱり、コロナの影響を受けたままです。

販売者さんの販路や販売方法によっても、影響の度合いが大きく異なりますが、全体的には、前年に比べるとかなり落ちていると予測されます。

でも、唯一、市場で安定(微増?)しているのは、

ベースサプリメント!

だろう。ビタミン・ミネラルというやつです。
また、近いカテゴリーで、青汁なども悪くないと思います。

ベースサプリメントの特徴

市場規模が大きい、競争が激しい、リピート率・LTVが非常に高い。
したがって、わずかなシェアでも大きな売上につながりやすい。費用対効果が合えば、利益額も大きくなる。

原料の面でも、問い合わせが非常に多いです。
でも、お断りする一方だが・・・。

どちらかというと、中小企業より大手さんが強いカテゴリー。
だから、中小企業は、隙間を見つけて、ベースサプリでも大手企業の商品とぶつからないような商品を模索しています。

また、免疫系のニーズは、コロナの影響で高まっていましたが、感染予防意識の緩みと共に、一気に減速・急落していると予測できます。
市場が活気づいていない。

健康食品サプリメントによる感染予防は、以前に紹介したような栄養学的感染予防として、ビタミン・ミネラルのようなベースサプリだけに留まったような感じがします。



免疫系の商品を売ることが得意なクローズドの販路も、動きにくい背景もあるのかもしれない。

ちなみに、原料受託バンクの原材料ランキングは、

消費者動向より販売・製造側の動向の方を反映しやすい
販売・製造側でも、原料メーカーの動向を反映しやすい

という特徴があります。
そのため、時には、全く消費者動向を反映していないことも多々あります。

コロナによって、これだけ市場が変動しているのに、ランキングには大きな変動がないことが物語っています。
上記のような動向も、ランキングに表れてこない。

また、CBDやNMNは、新規参入した販売者さんや原料メーカーさんが売り出していきたい原料であることは間違えなく、だから、上位にランキングされ続けます。
さて、日本の消費者ニーズは、どれくらいあるのだろうか?
我々は、それを読まなければならない。

NMNについては、やはり中国市場向け商品で検討されることが多いが、主に中国原料が使用されるのは、面白い点である。
水面下で、スパイ行為的な、腹の探り合いが日常的に行われているだろう。
NMNのOEM製造は、やっぱり、ポイントは、日本独自素材を活用した差別化戦略だろう。

CBDは、加工してくれる委託工場が無いという理由で、市場が活性化していないのだろう。回収リスクと医薬品区分移行リスクも、大きな理由だろう。
受託加工工場の多くは、製造NGです。弊社もカプセル×、液剤形態なら△です。
ずっと、探り合いが続いています。
おそらく、Yahooなど大手の広告考査に通らないと、グレーゾーン商品から脱却しないだろう。

あと、会社ランキングは、やっぱり、ニュース配信の数と密接です。
まぁ、会社ランキングが上がるからといって、すぐに問い合わせが増えるという訳ではないですからね・・・。
上位にポジショニングされると、やっぱり、競合さんからのチェックが多いのだろう。

最後に・・・
やっぱり、新規参入や新規案件が減っていると、今より先が苦しくなります。少ない中でも、必死に案件を勝ち取っていかなければならない。今は前年を維持できてても、今後は自信無い。
私は、淡々とSEO対策を様々な方法で行っていくだけです。
余裕そうに見えるかもしれませんが、結構必死です。

NMNの原料・OEM製造の市場動向

現在、NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)の案件が増えています。やっぱり、レスベラトロールを取り扱う会社だからかな?
これは、仲間達と情報交換しても、間違えない市場動向だと思います。

そして、過去は、NMN原料の支給案件が多かったのですが、ここ最近は、原料調達まで依頼されるケースが増えてきまいた。
中国向けから国内向けにシフトしてきたかな?
販路はネット系が多いかな・・・。

市場における原料の競争も激しくなってきています。

実際、原料価格は、50万円/kg前後で流通しています。
この価格を維持できるのであれば、維持した方が良いでしょう。
まぁ、もっと安く仕入れて供給することはできますが、価格の下げ合いが起こるだけなので、原則、弊社は原料流通を行うつもりがないです。

弊社のOEMでは、いくつかの原料を使い分けしています。

もちろん、顧客のニーズに合わせて。
例えば、こんなニーズに分類できると思います。

国内在庫品で少しでも早く商品化したい
待っても良いから安く商品を作りたい


その他にも、正規通関された原料じゃなきゃダメなど、いろいろなニーズがあるため、そのニーズを聞き取るため、しっかりインタビューさせていただいております。
要望があれば、厚生労働省登録機関で原料の分析も実施しています。
CoA-NMN

そして、最も適した原料を選定して、OEM製造させていただいております。
(今後、時には、原料供給状況が変化し、顧客に原料変更の提案をするケースも出てくるでしょう。)

一方、いろいろ原料選定する中で、なかなか悩ましいのは、

興人ライフサイエンスさんの特許 に対して抵触するかどうか?と採用の判断。

なぜ興人さん?と思われる方も多いかもしれませんが、酵母由来のNMN原料の特許は、オリエンタル酵母さんではなく興人ライフサイエンスさんが取得されています。
いろいろあるのでしょう。

まだ取得されていませんし、なかなか製法特許は、証明することも難しいので、いろいろな面で優位性があり、輸入者の原料メーカーさんが特許に対するしっかりした見解をしめしてもらえないと採用できないかなぁ・・・と感じています。
じゃなきゃ、販売者のお客様に迷惑をかけてしまいますからね・・・。

発酵法の原料って、(通関時に開示しなきゃバレないけど)どうしても遺伝子組み換えの問題もあったり、判断が難しい。
原料の裏側を知っていないと、こんな心配をする必要もないのだが、いろいろな原料を取り扱っていて、裏側も知っている以上、採用ハードルも厳しくなる。自分で自分の首を絞めている感もある。

まぁ、いずれにしても、NMNの市場は、成長していると思いますが、どこまで成長するか?は未知数 の部分があります。
過去にも話しましたが、ブームが起こる前に、価格競争が激化するなど、アホなことも起こっていたりもします。

ちなみに、現在、NMNの案件は、調査も多いので、採用率が低い。
酵素の時と同じ。
こういった時は、必要以上に労力をかけない方が良いのでしょうね。

最後に・・・
このNMNに関しては、目立たず、こっそり儲けるのがポイントなのでしょうね!

弊社は弊社のスタンツで、上手くやっていこうと思います。

P.S.
弊社のNMNのページでは、体内動態や機能性について、文献情報付きで紹介しております。是非、参考にしていただければ幸いです。

おそらく、食品でもNMNを摂取していたり、摂取したナイアシンからも部分的にNMNに変換されているんでしょうね。


【追記】
どんな特許?って聞かれることが多かったので・・・
参考までに、興人ライフサイエンスさんの情報を以下のように抽出してみました。

β-NMN高含有酵母エキス
【請求項1】
次の理化学的性質を有する酵素を用いて反応させる工程を含むβ‐ニコチンアミドモノヌクレオチド含有酵母エキスの製造方法。
(1)作用:ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドをニコチンアミドモノヌクレオチドに加水分解する。
(2)至適pH:pH4.5~6.0。
(3)至適温度:45℃~60℃。
(4)由来:Rhizopus 属に属する微生物

β-ニコチンアミドモノヌクレオチド含有酵母エキス及びその製造方法
【請求項1】
β‐ニコチンアミドモノヌクレオチド含有酵母エキス。

その他、用途特許も出願され始めています。これは、発酵法に限らず、合成法の原料にも影響が出てしまいます。
これら特許の動向は、常に見守っておく必要がありそうです。

原料受託バンク原材料ランキングから見えるもの2020年5月

恒例!原料受託バンク原料受託バンクのランキング解説です。

1位 CBD
2位 乳酸菌
3位 コラーゲン
4位 NMN
5位 プロテイン
6位 プラセンタ
7位 黒ショウガ
8位 ビタミンC
9位 カテキン
10位 松樹皮


>>先々月のランキング
※これ↑は、意外に使えて、毎月のトップ10を遡りながらチェックできるんです。私がミスしていなければ(笑)

上位10素材は、先月とほぼ同じランキングでした。
まぁ、目立ったのは黒ショウガくらいでしょう。

黒ショウガは、地上波で放映された黒ショウガエキスの機能性表示食品のグレーなCMが影響しているものと予測しています。
脂肪がボヨヨンの、あれは目に付きました。



業界の人間だけでなく、一般消費者のアクセスが原料受託バンクに流れ込んだのでは?と考えています。
やはり、テレビメディアの影響は大きいです。
特に、外出自粛だと、情報も埋もれやすくなる半面、反響も大きくなりやすいのでしょう。

次に、このランキング解説、過去にもお話ししましたが、

登録原料メーカーが多い素材ほど上位ランキングされやすい
そして、
原料メーカーによるアクセスの影響が大きい

そのため、今月は、新規登録した会社さんが登録した原料でのアクセスが増えました。
これでは、市場動向が全く反映されない。

上位3原料が動きにくい理由も、ここにあります。まぁ、間接的に市場を反映しているだが、動向は反映されにくいです。

また、輸入実績のない原料や常時在庫されていない原料の登録が増えている。
さらに、中には、食品検疫が通らないような原料まで登録されている。

リアルなユーザーは原料受託バンクを利用しなくなるだろう。

一番困るのは、採用を予定していたのに原料が供給されない・最小ロットが大き過ぎる、日本に在庫がないからリードタイム1ヶ月以上、見積りの価格が発注時に変わってしまうなどのようなことです。
平気で嘘をつかれることも多々ある。
実際、弊社でも起こったことであり、それ以降、新規原料調達先・原料には、フィルターとして私自身が目利きするようにしている。

ちなみに、安定供給の信頼で商売されている原料商社・問屋さんが一番取り扱いたくない原料の特徴だろう。
同じような信頼が原料受託バンクにも問われるのです。

これを機に、何らかの原料登録基準を設けていかないと、コンテンツとしての質は、確実に落ちてしまうだろう。

実体のない虚像だけの販売というものも可能な時代なので、注意が必要だと思います。

アメリカのIngredientsonline.comでは、在庫状況までわかる原料もあり、徹底して対策さている。まぁ、一方で、別の問題も生じています。



日本の商文化には合わないだろうが、ここが日本に進出してくる可能性もゼロではない。

ちょうど今、健康食品サプリメントの原料系のWebコンテンツが増え始めた時期です。
すぐには、逆転しないだろうが、運営方針次第によっては、数年後に逆転されてしまう可能性もあるでしょう。

やっぱり、競合コンテンツは、流石に商社・問屋さんの出身だけあって、原料選定を重視されています。一方、まだまだ登録原料が少ないので、ユーザービリティーが低いです。
質と量、非常に難しい問題です。

さてさて、話は戻り、ランキングについてですが・・・

全体について、中国向け案件の色が薄れ、国内向けに機能性表示食品対応原料にアクセスがシフトしつつあるように見えます。

コロナの影響により、素材に対する信用・信頼も求められるようになり、日本市場で売れる商品が限定されてきました。
コロナ禍で最も伸びたのは、

信頼性の高いベースサプリ(ビタミン・ミネラル)

ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、亜鉛、鉄、セレンなど、感染対策で免疫関係に必要な栄養素を補おうという動きが強まりました。
確実に予防できるわけではないですが、安心を買うという要素で売れたのだと推測されます。
アフターコロナで必要なことだと思います。

その流れで、機能性表示食品へシフトしているような感じがします。実際、弊社にも、機能性表示食品の問い合わせが多く入りました。

今後も、この動きが続くものと予測しています。

中国市場は、今まで積極的に投資・参入していた方々が別の仕事に(一時的かもしれないが)シフトしている感じがします。
なので、動いている商品と動いていない商品の差が激しいです。

NMNに関しては、国内向けの需要も伸びてきているようです。
一方、ブームが起こる前に期待値だけで価格競争が激化というバカげた状況が起こり始めています。
これでは、自分達で自分達の首を絞めるようなものです。

帝人さんの商品も価格を下げましたし・・・。

ちなみに、一番安価な原料は、原料受託バンクでは紹介されていない。そういった戦略なんでしょう。情報戦なので、ある意味、正解かも。

CBDに関しては、受託加工工場の多くが取り扱いNGなので、加工してくれる会社を探して、コンタクトしまくっている会社さんの動きが目立ちます。

今、消費者庁の監視の目が厳しくなっているので、仮に製造できても、通販では厳しいと思います。
やっぱり、今流通し始めているクローズドなネットワークビジネスやエステ・クリニックなどの半クローズドなルートから攻めるのが理想だろう。

一方、コロナの影響が大きいルートでもあるので、注意しながら展開する必要があると思います。

最後に、市場も変化し、この毎月の原料受託バンクのランキング解説も、もうそろそろ役目を終える時期に来ているように感じています。
私のリソースの再分配も兼ねて、本気で終了を検討したいと思います。

今の原料受託バンクのランキングは、解説しにくい。
変化があるようで、変化がない。
やっぱり、情報発信するなら、読んでいる方々に喜んでもらえる情報にしたい。
そういった葛藤がある中で記事を書いていると、どうしても費やす時間が伸びてきます。この時間を別の仕事に当てた方が良いように思えます。

実際、市場動向を紹介するのであれば、四半期毎でも良いように感じられます。
いろいろ検討してみたいと思います。


【オマケ】

弊社関連の原料としては、27位と30位に、プロテオグリカンと山芋(ジオスゲニン)がランクインしていました♪
独自原料で展開していると、ランクインしても、11~30位。
こんなもんです。

プロテオグリカンは、製法特許取得が多少なりとも影響しているのかな?

まぁ、主に原液化粧品で活きる特許なので、健康食品サプリメントでは、特許製法としか言えんので、影響は化粧品より少ないだろう。

5月は、ジオスゲニンの採用と問い合わせが多かったです。
まぁ、滋養強壮系ばかりですが・・・
順調に伸びています。
一方、昨日紹介した通り、流通してはいけないような原料が原料受託バンクで紹介されているので、正直、止めてもらいたい。回収騒動を起こされて、ジオスゲニンが行政から目を付けられたくもない。



まぁ、ジオパワー15は、完全にブランド化され始めているので、価格だけでは市場を崩せないだろう。マーケティング戦略・ブランド戦略・特許戦略のどれもが想定通り上手く働いています。

現在、弊社は、自社サイトへのテコ入れに力を注いでいます。
原料受託バンクも組み合わせながら、淡々と、集客体制を強化していくだけです。
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博士論文は海洋プラスチックごみがテーマ。
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