健康食品サプリメント市場の理想像・未来像 by 博士マーケッター

勝ち残る健康食品サプリメントをテーマに受託製造加工・原料供給を行う栗山雄司のブログ。原料クリエイティブからの商品設計ノウハウ、最新研究データ、機能性表示食品、食品表示法・薬機法・景品表示法の話など

健康食品サプリメントを利用して介護のない幸せ笑顔あふれる世の中を作ることがです。そのためには、アンチエイジングをベースとしたセルフメディケーション;予防が不可欠です。
本ブログでは、その理想像を追い求めながら、市場の未来を予測しつつ、勝ち残っていける商品作りを追求し続けています。

マーケット情報や学術情報を集約しながら、会社のフォーミュレーターとして、日々、健康食品サプリメントを作ってます。
近年は、機能性表示食品にも力を入れております。

仕事のご依頼がございまいたら、弊社までお気軽にお問い合わせください。

HACCP

成熟期における受託加工会社の原料調達戦略

受託加工工場や企画会社などのOEM会社は、必ず原料の調達を行っています。弊社も、コンスタントに購入している原料が複数あります。
輸入原料の場合、物量が安定して多く、海外から輸入した方が安ければ、自社で輸入しちゃいます。その原料のコストメリットが弊社OEM事業の最大の強みでもあります。実は、一部の大手受託加工会社さんは、陰でこっそり、同じようなことを行っています。
結局、原料を制しているOEM会社は強いです。弊社のように、半ファブレスでも競争に勝っていけます。

そして、今、某大手受託加工会社さんでは、新たな原料調達戦略として、起こりつつある動きがあります。

それは、原料のまとめ買い!

ほとんどの日本の受託加工会社は、製造時に必要な分だけ原料を仕入れる方式で原料調達します。
なので、原料メーカーは、1kg体からの供給を行うなど、小ロット対応が求められます。

一方、それは、日本特有の特徴。

海外の受託加工会社や販売会社は、年間の使用量を算出し、在庫にならないタイミング(決算後)でコストメリットがあるボリュームで調達を行うのが普通です。
会社によっては、半年分の原料をまとめ買いするケースもあります。

仮に、半年の間で同じ原料をバラバラと十数回に分けて50kg購入していた場合、もし、50kg以上で購入した場合、ボリュームディスカウントが10%されるのであれば、50kg以上の単位で購入した方が得である。
ただし、先払いになるので、キャッシュフローが良かったり、資金的に余裕がある会社さんに限定されるが。

また、なかなか見えにくいコストでもある受入検査時の人件費や分析コストも加味すると、まとめ買いした方が管理費を低減できるのです。

今後、cGMPに準じたHACCP対応などが求められるようになった場合、原料の同一性試験も必須になったとしたら、この人件費や分析コストは、もっと膨らむでしょう。
この某受託加工会社さんは、私と同一性試験のディスカッションもしたことがあり機器も導入しています。健康食品業界を牛耳っている会社でもあります。おそらく、同一性試験の必須かも見据えた上での原料調達戦略であるとしか考えられません。

この新たな原料調達戦略で、いくらくらいのコストダウンが可能になるのだろうか?

仮に100億の売上で3%のコストダウンが可能になれば、3億の利益が出る。
購入方法を工夫するだけで、利益が出ます。
また、仕入れ価格が安ければ、競合とのコンペでも勝ちやすくなる(;成約率アップでしょう。

今の市場では、問屋や商社に対しては、小ロットでは安く価格が提示されていても、大きなロットになったら工場や販売会社と変わらない価格が提示されていることが多々ある。
大手の工場や販売会社が本気で、中間マージン削除から原料のコストダウンに取り組んだら、原料のコストダウンは、簡単にできてしまうのでしょう。

こういった動きも、市場が成熟してきた証拠だと思います。

米国では、問屋や商社の動きも変化しており、原料メーカーを買収したり、原料開発に投資して独占販売権を獲得するなど、あらゆる手を使って生き残りを模索しています。
ネット決済ができるドライなインターネット原料問屋サイトも出てきてるので、必然的に追い込まれます。
米国市場は、日本の近い将来を表しているようにも思えて仕方がありません。

実際、業界紙も、紙媒体からネット媒体へと、年々シフトしていますからね。
その流れは、避けれないでしょう。
世の中の流れに乗りながら、上手くビジネスの舵取りを行っていかなければなりませんね。

東京2020に向けてのHACCP対応と健康食品業界

すでにHACCP義務化が決定され、さて、どうなるんだろう?という状況が健康食品業界でも続いています。
どこも、おそらく、業界団体である日本健康・栄養食品協会が基準を作って何とかしてくれるのでは?と楽観視している人も少なくないだろう。

もちろん、その対応はGMP工場に対してのみです。
焦って、GMPの申請を行っている工場も増えているだろう。

ただし、cGMPにあって健康食品GMPにない項目が追加されるだろう。
同一性試験など・・・。
そこが不透明な部分であり、一番の問題点。

あと、すべての業務がGMPなどで網羅できないので、網羅できていない部分などは、どうなるか?です。例えば、セットアップ工場の計量された原料の発送工程など。

そもそも、日本の健康食品業界の難しいところは、健康食品(サプリメント)と一般食品の線引きが曖昧なところです。米国では、サプリメントの位置付けが明確であり、一般食品と区分が分けられています。

そして、サプリメントの製造について、米国ではcGMPが義務付けられています。それに伴い、原料の製造も、GMPが必ず求められる。
日本では、サプリメント製造すら、GMPが必須になっていない。

失礼な言い方になってしまうかもしれないが、汚い菓子工場で作られていても、問題ない。

当然、いきなり高いレベルでの管理が求められると、対応しきれない会社も多く出てくるだろう。
原料メーカーが代表例。

ぶっちゃけ、原料メーカーの何割が満たせるのだろうか?

国内に原料のGPM工場がいくつあるだろうか?


原料の製造工場に限らず、当然、小分け作業を行う工場にも、HACCPが求められるだろう。輸入原料は、多くがHACCPに対応しているが、小分けされると、話は別である。

海外と異なり、原料にはGMPが求められず、原料の製造基準が適当だったがために、このような問題が起こります。

さて、どうなることやら・・・。

現段階で、確実に言えることは、

原料の受け入れ基準が上がる
大手受託加工工場は使用される原料が制限される

ISO22000を取得する会社も増えてくる
原料小分け専門の会社のニーズが高まる


などであろう。
まぁ、流石にリスキーで違法なオフィス小分けなどが無くなるだろう。業界にとって、良いこともあるだろう。

ぶっちゃけ、原料メーカーの淘汰が始まる可能性もある。

急な時代の変化とは怖いものです。
変化に取り残されないよう、日々努力していくしかないと思います。

潰れるべくして潰れる原料メーカーの特徴

私の持論、これから数年間の間に倒産する原料メーカーが出てくるだろう。輸入商社なんて潰れにくいので、事業や権利を売却されたり、自然消滅する会社も出てくるだろう。
そういった倒産する会社の条件は、こんな感じだろう。

自社の原料に投資しない
コンプライアンス面を軽んじる
人材を大事にしない


近年の健康食品業界の変化を考えると、当然である。
タイトルはインパクトがあるかもしれないが、この後も、極極当たり前のことを説明していきます。

自社原料に投資しない会社の原料製品は、売れなくなるだろう。数年前、仲の良い大手受託加工会社の営業マンが言っていた言葉でもある。
当然ながら、有効性データに限らず、その最低限の投資として、安全性データ取りや品質管理分析にお金をかけない原料メーカーの製品は、売れなくなるだろう。

実際、北米は非常に厳しく、安全基準合格証であるGRAS(Generally Recognized As Safe)を取得していないと、原料を買ってもらえないのが現状です。
近い将来の日本の姿でもあると思います。

言わば、安全性データ取りや品質管理分析は、最低限のコンプライアンス管理です。

特に、HACCPが義務化されると、既存のGMPもcGMPレベルの管理を求められる。的確に管理されていない原料は、取り扱いができなくなるでしょう。
なので、自社の原料に投資しない原料メーカーは、必然的に潰れてしまうのです。

まぁ、余程の既得権益を持っていない限り、輸入原料も価格戦争になるだけで、儲からないビジネスへと変化していくだろう。特に、添加物系原料は、価格戦争にしかたどり着かない。

また、今、日本の原料メーカーの多くは、GMPやISO22000を取得していない。HACCP義務化を目指している東京2020を境にGMPやISO22000を取得せざる終えなくなるだろう。
そういった面でも、線引きされるだろう。
オフイス小分けなんて、問題外。
最悪、HACCPを満たしていない原料は、日本で流通ができなくなる可能性もある。もしくは、GMPの管理項目に入ってくる可能性もなくはない。

最後に、ご存知の人はご存知だと思うが、原料メーカーって、結構、ドロドロしている。そんなドロドロが嫌な私は、ドライな原料販売モデルを徹底しているという背景があったりもします。
まぁ、以下のような会社も、当然、倒産するだろう。

社員が(内外の)愚痴しか言わない
自社アピールより競合批判しかしない
裁判などによる闘争が多い
有効性のない特許で脅すようなことをする
中心人物の退職


こういった会社は、必然的に離職率も高くなり社員の回転も早い。
実際、負のワードしか出ない会社は、暇なのだろうし、社員の不満が多いに違いない。
それは、経営者が社員(人材)を大事にしていないからだ。どうしても顧客やノウハウが起こる。会社の仕組みが良くないのだろう。

ちなみに、こういったメーカーほど、対応が遅い・・・。
負の循環として、悪循環している証拠だと思う。

弊社も、そうならないように頑張っていかなければならない!
この記事は、自分に対する戒めでもある。
常に努力です。


ここからは余談です。
本当に良い人材とは、学歴や経歴は関係なく、仮に会社が傾いたとしても、経営者と共に一生懸命に頑張ってくれる人材だと思います。
なので、弊社のように、会社が苦しかった創業間もなくの時(震災直後の2011年前半)を知っている社員がいないのも、弊社の弱さなのかな?と思ってしまう。
本当にしんどいことも、上だけで処理しているし・・・。

会社が傾いた際、逃げないで支えてくれるような人材育成と人材評価も必要なのだろう。
できなきゃ、傾きかけた際、解散という決断が求められるだろう。

ボーナス前の人事評価の時期で、ついつい考えちゃいました・・・。
仕事のガイド
30万アクセスを超える前のノウハウを凝縮したブログ記事ガイド
ブログガイド

業務効率化の神ツールを紹介!
業務効率化ツール

成熟する健康食品サプリメント業界、勝てるセオリーで商品を作り、業務は効率化する!が非常に重要になってきております。是非、参考にしていただければと思います。
アクセス数(PV)
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

趣味のガイド
競技空手研究
国内外を問わない空手の動画の解説や練習方法、グッツの紹介など
今のテーマはヨーロピアン空手
>> 國際松濤館 若草支部


ボクシングシューズ&コンプレッションまとめ
オススメの1足・1着を紹介!

新宿ラーメンバナー
新宿にお越しの際は、是非、参考に!
記事検索
著書&顧問先
ヘルシー&ビューティー4
ヘルシー&ビューティー vol.4でプロテオグリカンの記事を書かせていただきました。

秘密の赤ワイン
順天堂大学の吉田先生と書かせていただいた書籍です。赤ワインのアンチエイジング成分について、一般の方でもわかりやすく書かれています。赤ワインを使った料理レシピが紹介されていたり、普通に読んで楽しい内容になっています。書籍の帯は、たかの友梨さんです。


弊社顧問 吉田先生ブログ

<わたしの顧問先>
クリニカメディカ/髪のクリニックSeed
Y'sサイエンスクリニック
顧問先Y'sサイエンスクリニック
ギャラリー
  • 独身の日2019から見える中国市場の変化
  • ROASが命! from ECのミカタ
  • 足が付きにくいバナーでの薬機法違反
  • 努力できることが才能である:松井秀喜
  • 剤型を工夫した高用量商品の差別化
  • Web広告の原料販売への影響と原料市場の育成
プロフィール

博士(水産学) 45歳 富山県滑川市出身  (株)アンチエイジング・プロ COO 現 東京海洋大学卒 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

営業は天職、通販化粧品会社や広告代理店での所属経験がある異色のコンサルタント。
博士論文は海洋プラスチックごみがテーマ。
プロフィール詳細は、カテゴリー最下段より。

カテゴリ別アーカイブ
厳選おすすめ書籍

業界人ならびに健康食品関係の企業は携帯必須。東京都のマニュアル最新版。今回は、若干厚い・・・。


日本抗加齢協会の機能性食品のデータブック


神田昌典さんの本で一番好きな一冊。分厚いけど、あっという間に読めちゃう一冊。Kindle版もあり。

健康食品通販オススメ書籍
アフィリエイトプログラム
本ブログは、Amazon アソシエイト・プログラムやバリューコマースを利用しています。オススメ書籍やスポーツ用品を示すのに活用しております。+マーケティング調査のためです。

良い商品はオススメしても、本プログラムで儲けるつもりはないため、スポーツ用品などは、Yahoo!ショッピングや楽天も含め、最も安いショップでご購入いただければ幸いです。