健康食品サプリメント原料・OEM製造業界 生き残り術

健康食品サプリメントの受託製造加工;OEMや原料供給を行う栗山雄司(広告代理店経験のある博士マーケッター)のブログ。原料クリエイティブからの商品設計ノウハウ、最新研究データ、機能性表示食品、食品表示法・薬機法・景品表示法、中国を始めとした海外展開の話など

機能性食品素材で介護のない幸せ笑顔あふれる世の中を作ることがです。そのためには、素材の研究開発とマーケット創造の両方が不可欠です。
本ブログでは、その理想像を追い求めながら、その実践で得られた市場での生き残り術を紹介していきます。

マーケット情報や学術情報を集約しながら、会社のフォーミュレーターとして、日々、健康食品サプリメントを作ってます。
近年は、機能性表示食品にも力を入れております。

仕事のご依頼がございまいたら、弊社までお気軽にお問い合わせください。

研究開発

マニュアル化や業務効率化が企業を強くする!

本日は、10時から顧問先で会議です。そして、本記事は、前日の投稿予約で配信されています。
顧問先の会議では、マニュアル化や業務効率化についても積極的に進めています。年末にも紹介しましたが、eFaxを導入するだけでも、営業マンが外出中でも受注状況や発送予定が確認できるようになり、業務が円滑に行われるようになっています。
一方、このeFax1つでも、ちょっとした抵抗もありました。

実際問題、業務のマニュアル化や効率化が進まない環境や体質というものがあります。

それは、
改善に対しる評価がなされない環境
新しいことや変化を嫌う古株の存在
 などです。

ぶっちゃけ、近年の健康食品・サプリメント業界や化粧品業界は、そういった環境や体質は、確実に存在しているなぁと感じています。

マニュアル化や業務効率化は、一部の人間の仕事を奪うことにもなります。会社にとっては非常に良いことですが、一部の人間には不都合になることもあります。
それが改善が進まない理由の1つ。
どこの企業にも、忙しい感を演出し続ける人間やシェアすべき仕事を抱えてしまう人間などが多く存在しますから・・・。

例えば、会社のためと思って若手が推し進めたIT化が古株の重役の反感を買って潰されてしまったり、古株のパート社員が新規導入したシステムを全く利用しようとしなかったりなど。
いろいろなケースがあると思います。

まぁ、一部、シェアできない専門的な仕事や会社の機密情報に関わる仕事なども存在するため、そこら辺の調整を上が行う必要があるのですが・・・。

本来、マニュアル化や業務効率化を阻む人達は、逆に評価せず、推し進める人間を評価すべきです。

また、マニュアル化や業務効率化を進めるべき人達も存在します。

そう。マネージャーなど管理職です。

こういった役割や責任は、オペレーター職の大きな違いでもあります。
当然、管理職は、時間はかかっても、マニュアル化や業務効率化を積極的に進めなければなりません。個人の成果しか出さない管理職より、チームで成果を出し始めている管理職を評価していくべきだと思います。

例えば、健康食品サプリメントの原料メーカーの場合、販促資料や学術資料の作成なども、業務を効率化していく上で、重要になっていくでしょう。
また、OEM会社だと、自社の強みを理解してもらえるようなホワイトペーパーなどが重要になってきます。

実際問題、企業は、労働時間を評価するのではなく、労働生産性を評価すべきです。より効率的に業務が遂行され、より少ない人数で少しでも大きな利益を導いていく必要があります。


年末、2回にわたって書かれてた記事の通りです。気合を入れて書いた記事なので、未だお読みでない方は、是非、ご一読ください。

その労働生産性の向上が企業としての強さにつながっていくからです。

企業の商品力・サービス力・対応力の向上が売上へ直結してきます!

例えば、原料メーカーの場合、業務効率などが進んでおり、半日以内に見積書・技術資料・販促資料が届けば、採用率は高まっていきます。在庫状況などまで示されていると、更に採用率は高まっていくでしょう。
反対に、見積書が一週間後、担当者に連絡が付かない、資料が全くないという状況では、どんなに魅力的な原料でも、誰も採用しようとしないでしょう。

マニュアル化や業務効率化に対して評価を行わなければ、こういった正の循環は生まれないでしょう。

実際、弊社も、データベースのアップデートだけでなく、OEM原価表の改善なども常に行われています。
最新の原価表では、原価だけでなく、概算の見積り価格や見積り価格の自由決裁権の幅なども顧客カテゴリー別に自動で出せるようになっています。
もちろん、ロット毎の見積り価格も、最小ロットの倍数で、5ロット程度示されます。経済ロットも見えるようになっています。

例えば、打ち合わせ中、商品設計や包装仕様の変更による概算のコスト変動も示すことができ、より顧客が求める商品設計に近づけることがスピーディーに行うことが可能です。
当然、当日中の概算見積書の提出も容易です。
これを求めてくる顧客は少なくありません。
(ただし、データベースにない原料を採用し、原料メーカーの対応が遅い場合、見積りが遅れることもあります。)

実際、2012年は、こういった体制がなかったため、1つの原価表を作成するのに数時間かかっていたケースもありました。
今考えると、ほんと、無駄なことをしていたなぁと思います。

経営者は、単なる売上や成果だけで人事評価を行ってはいけないのです。

また、評価も、社員と会社が納得するような方法で行う必要があります。それは、研究開発にも通ずるところがあります。
評価するタイミングが難しい。
例えば、以下のように、段階的に行っていく必要があると思います。

1.マニュアル化や業務効率化に取り組んだ時
2.マニュアル化や業務効率化の成果が示され始めた時
3.マニュアル化や業務効率化の成果が定着化した時

そして、評価方法に関しては、報奨金、ボーナスアップや役職アップ、特別手当など、様々な評価方法があると思います。

そして、若者がいない弊社が言うのもなんですが・・・

特に、若者を積極的に評価すべきだと思います。

そして、優秀な若者のモチベーションと帰属意識を高め、優秀な人材の確保に努める必要があると思います。

企業は、勝ち残っていくため、評価方法を含め、いろいろな改善や工夫を絶え間なく行っていく必要があります。
じゃなきゃ、あっという間に置いていかれる時代です。

まぁでも、日本の企業は、研究開発面を含め、評価が下手だなぁと思います。だから、優秀な研究者は、海外に流出してしまいます。実際、日本の社会は、研究開発の人間より、圧倒的に営業関係の人間の方が評価されやすい現状も存在します。
だから、私も、研究開発だけの道は歩みませんでした。
そういった点も含め、日本の企業は、真剣に成果に対する評価を考えていく必要があるように思えてなりません。

特許戦略:いつ告知すれば良いの?

昨年より研究開発の顧問も行い始めた関係上、特許に携わる機会が増えました。当然、弁理士さんとの打ち合わせも増えているので、特許に関する知識は、年々レベルが上がっています♪

今回は、特許戦略の基本について、ご紹介です。

まず、金曜日、赤ワインエキス末の特許取得について、お知らせさせていただきましたが・・・
なぜ? 弊社は、すぐに告知しなかったのでしょうか?



それには、理由があります。
特許を知っている方であれば、極当たり前のことです。

異議申し立てが可能だから です。

基本、この申し立てが可能な6か月間を経過してから告知すべきなのです。

極論を言うと、特許で裁判になった時、ひっくり返せる根拠やデータがあれば、この期間も関係ないんですけどね・・・でも、やっぱり、異議申し立てされてなければ、ひっくり返る可能性も低くなりますので、6ヶ月経過したら告知すべきなのです。

まぁ、告知しない という戦略もあります。
それは、主に大手さんの戦略です。
中小企業は、取得から6ヶ月経過したら、告知した方が良いと思います。

あと、特願*****と出願中の特許を告知される会社さんも存在しますが、牽制にはなるかもしれませんが、注目される分、取得した際に異議申し立てが行われやすくなります。
注意が必要です。

まぁ、すぐ告知しても良い特許というものも存在します。

異議申し立てされても覆せない自信がある特許
牽制目的だけの特許


実は、金曜日に告知した特許は前者にも該当したのですが、安全を見ての対応でした。
まぁ、ちょうどもう一本、再申請してほぼ取得できそうな特許もあるのですが、こちらは後者の特許なので、すぐに告知するかもしれません。
大々的に告知しなくても、地味に告知する方法もありますからね。
こちらに関しては、取得してから考えようかなぁと思っています

ちなみに、牽制目的だけの特許の中には、出願だけして査定を受けないというものも存在します。
査定に価格費用も無駄だと判断される場合です。意外に、大手さんの特許に多いです。

何れにしても、年々、特許戦略は重要度が増しています!

2016年に食品でも用途特許が取れるようになったことで、健康食品・サプリメントの特許戦略も重要度が一気に増しています。


やっぱり、中小企業は、特許の守りが無ければ、なかなか成長できません。特に、原料メーカー。価格だけの争いになっちゃう。
良くある話で、特許戦略を担っていた優秀な社員が転職することで、一気に会社が衰退するということもあります。
特許は、すぐにお金になるとは限らないので、評価もされにくいという背景もあります。日本の企業は、比較的評価しない?できない?
でも、特許取得は、評価もきちんと行い、積極的に行われる環境を整えるべきなのです。

今一度、みなさまも、特許戦略を見直されては如何でしょうか?

健康食品サプリメント業界人向けオススメ学術書

私は、年間、何冊の学術書を購入しているだろうか?
本当に良い書籍は、極一部です。
今回、事務所移転で断捨離しましたが、半分くらいはゴミとなりました。

今回は、持っておいて損はない健康食品サプリメント業界の技術者にオススメな3冊を紹介です。
※画像をクリックするとAmazonのページに飛びます。

  

1. 図解入門よくわかる最新分析化学の基本と仕組み
対象:品質管理担当、機能性表示食品担当、研究開発担当、学術担当

こういった分析化学の基礎を紹介した書籍って、なかなか良いものがありません。
難し過ぎて、分析化学を専攻していた人でないとわからないような書籍もたくさん存在します。
これは、よくできている。
おそらく、分析化学の単位を取得していなかった理系の方にも理解しやすいような内容です。

近年、機能性表示食品の申請では、機能性関与成分の定量に様々な分析技術が用いられます。そういった意味でも、こういった書籍のニーズは、高まっているだろう。

会社に一冊置いておくと良い一冊です。

  

2. 医歯薬系学生のためのビジュアル生化学・分子生物学
対象:研究開発担当、学術担当

ごく最近の生化学全般がまとまっています。
体内酵素やサイトカイン、免疫系の内容など、幅広く紹介されています。

コラーゲン・エラスチン・プロテオグリカンなどの構造も学術レベルで詳しく紹介されています。

Section だけまとめると、以下のとおりです。

Section 1 生体の組成
Section 2 遺伝情報の発現と伝達
Section 3 遺伝子工学
Section 4 情報伝達系
Section 5 生命科学
Section 6 感染・炎症・免疫
Section 7 癌
Section 8 結合組織
Section 9 骨・軟骨
Section 10 歯の生化学

すでに、古本しかないけど、オススメの一冊です。
どこかの大学の教科書に採用されていたと推測され、学術書なのに古本で安価に手に入る一冊です。

  

3. 最新 ビタミン学―基礎知識と栄養実践の手引き
対象:商品設計担当、学術担当

私がビタミンのバイブルとして利用している書籍です。
臨床レベルのビタミンの基礎を説明した一冊です。

ビタミンは、医薬品にも利用されており、明確な機能性があります。
基礎を学び、健康食品サプリメントの商品設計でも、体感素材・機能素材としてビタミンを上手く活用していくべきです。

医歯薬系学生のためのビジュアル生化学・分子生物学は、完全に理系の方向けですが、この書籍は、理系の方でなくても良いと思います。

これも、入手しにくくなっている書籍です。
手に入るうちにGetしておきましょう。

なお、これら3冊は、会社の備品として購入しておいても良し、個人で保有しても良し、といった書籍です。
是非、お役立てください!
仕事のガイド
35万アクセスを超える前のノウハウを凝縮したブログ記事ガイド
ブログガイド

業務効率化の神ツールを紹介!
業務効率化ツール
各種マニュアル

成熟する健康食品サプリメント業界、勝てるセオリーで商品を作り、業務は効率化する!が非常に重要になってきております。是非、参考にしていただければと思います。
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プロフィール

博士(水産学) 46歳 富山県滑川市出身  (株)アンチエイジング・プロ COO 現 東京海洋大学卒 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

営業は天職、通販化粧品会社や広告代理店での所属経験がある異色のコンサルタント。
博士論文は海洋プラスチックごみがテーマ。
プロフィール詳細は、カテゴリー最下段より。

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神田昌典さんの本で一番好きな一冊。分厚いけど、あっという間に読めちゃう一冊。Kindle版もあり。

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