新型コロナウイルスの第3波は、到来したと言っても良いだろう。
来ることがわかっていた訳だし、慌てる必要なく、落ち着て対応すれば良いと思います。

マスク・手洗いの徹底
会食管理


に尽きると思います。

3密回避に関しては、マスクして換気さえ行われていれば、それほど徹底する必要はないと思う。
理由は、例えば満員電車で感染拡大が起こっている事実がないし、全員がマスクしていれば感染率はかなり低くなると思う。
過度に制限し過ぎると、経済は動かなくなるだろう。

ただし、会食については、それなりに管理する必要があると思う。
先日、吉村知事が「10日に1回の会食」と示されましたが、悪い提案ではないと思う。

むしろ家族内会食は推奨し、5人以内の会食を原則としていくべきだと思う。頻度も、外部との飲食は10日に1回程度で良いと思う。
そうしなければ、飲食業界は、大手企業だけがかろうじて生き残り、多くが淘汰されてしまうからです。

不可避で理不尽な利益再分配が起こっているため、仕方がないだろう・・・。

非常に理不尽だが、新しい生活様式により、一定数の飲食店は、淘汰されざる終えないだろう。
政府は、その補償が行えないため、自然淘汰を演出するだろう。

その分、サブスクの宅配事業や食品の通販事業が発展するだろう。
お店の味を家庭でも再現できるようなサービスを展開する飲食店も増えてくるだろう。

こういった目に見える変化だけではなく、現在、大きな流れで世界が変化し始めている。
ざっくり言うと、こんな感じ。

欧米からアジアへ
国産主義の到来


やはり、欧米とアジアの感染拡大の状況があまりにも差が開いている。それに伴う経済へのダメージの差も、今後、明確になり始めるだろう。
欧米における新型コロナウイルスの感染拡大がこれだけ大きくなり、冬期、もっと拡大が予測されるため、もっと傷口が広がるだろう。

ワクチンへの期待も大きいようだが、タダな訳ではなく、それなりにコストが生じる。また、ワクチンより、重症化リスク低減などの治療法が確立することで恐れる必要がないウイルスになる可能性もある。

そうなってくると、世界の中心は、中国を中心としたアジアになって来るだろう。
すべて、中国の思惑通りになっていると思う。

アメリカは、今回の大統領選挙でもラストベルトという地域の荒廃が明確になるなど、現代のアメリカの歪が明確に示されました。
格差が大きくなり過ぎ、軍事力を盾に経済活動を有利に進めていかないと、成り立たない現状も見え隠れしました。

そして、日本でも生じ始めたばかりだが、アメリカや中国では、国産主義が到来し始めている。

中国は、近い将来、国産自動車のシェアを9割程度まで引き上げると予測される。
日本の自動車業界は、世界において大きくシェアを失うだろう。

また、ヨーロッパのように、アメリカでは、自国生産の食品を選択する傾向が強くなっている。
食品分野から中国依存への脱却が起こり始めている。欧米諸国全体が中国製品をボイコットするような動きも始まり始めている。
この動きは、民意として起こっており、アメリカの場合、バイデンさんが大統領になっても、全く変わらないだろう。
来年以降、日本でも、原産国表示制度が後押しし、目に見える形で起こり始めるだろう。

極端な例で言うと、中国産の有機ニンニクより、青森産の非有機ニンニクを選ぶような志向が強まるだろう。

これは、飲食業界が衰退し、(飲食店に流通するはずの)国産の生鮮食品が家庭に多く出回るようになったため、選択肢が増えたことで生じている現象だと考えています。
例えば、鶏肉などは、ブラジル産が減り国産が増えたように実感しています。

フードロスが減り、食品が不足しなくなっていることも意味していると思う。

一方、日本は、食料自給率が極めて低い国である。米と野菜・いも類を除くと、多くを輸入に頼っている。
この流れで、もっと食料自給率も上げていく必要があるだろう。

ただし、健康食品サプリメント原料のような素材は、例外だろう。変わるものが日本にはない。

何れにしても、今、日本も世界も、ちょうど転換点にあると思う。
その中で、小国日本は、どのようにポジショニングしていくかを真剣に考えていかなければならないだろう。

我々のこういった世界戦略もその一環。


ビジネスは、グローバル化している今、国内に留まっておれず、世界と勝負していく必要があります。
日々、努力です。


【独り言】
日本の環境ビジネスは、完全にやられてしまったと思う。
太陽光パネルは、中国が市場の多くを獲得し、電気自動車の開発も順調に進んでいる。
一方、日本は、未だ原発や火力発電に頼ろうとしていたり、環境面ではSDGsからも逆行している。

ちなみに、水質改善などのバイオ関係は、中国などに援助しつつも、ビジネスとして構築できずにボランティアで終わっているように感じる。
もう少し、国益も考えた上で、展開すべきだったと思います。

また、世の中では、SDGsとしてサステイナブルな社会への転換が叫ばれる中、未だ無理がある成長戦略しか行われていない実際もあると思う。
プラスチックごみ問題に関しても、レジ袋やストローの前に、コンビニ弁当の容器やペットボトル習慣を無くべき。でも、コンビニ業界を敵に回すので、政府も強く要求できない。おかしな世の中だ・・・。