弊社では、ここ最近、鮭の鼻軟骨エキス(非変性Ⅱ型コラーゲン&プロテオグリカン含有)の販売にも奮闘しております。
そこで、販売していて、プロテオグリカンについて不思議に思うことが2つあります。

1.プロテオグリカンの定義
プロテオグリカンには、明確な定義がありません。
プロテオグリカンは、コアタンパクにコンドロイチンの複数くっ付いて羽状になっている多糖タンパクです。
非分解のまま(生の形のまま)の多糖タンパクをプロテオグリカンと呼ぶ方もいらっしゃいます。
Wikipediaには、単に「連続する多糖体が結合した化合物」となっており、分子量の定義などが明確にされていません。

そして、弘前大学の高垣啓一教授が開発した方法で抽出されたプロテオグリカンは、分子量が約45万ダルトン(ゲルろ過)となっております。
一方、鮭の非変性のプロテオグリカンの分子量は約120万ダルトンです。
分子量が約45万ダルトンというのは、分解した状態であることを指します。おそらくN末端が無いです。

さて、ここで疑問が生じます。
弘前大学は、何らかの理由で、鮭の非変性のプロテオグリカンの分子量が約120万ダルトンであることを知らずに研究を進めてしまったのでしょうか?
非常に不思議です。
おそらく、プロテオグリカンの定義を決めるに当たり、分子量は重要な要素です。

でも、もしかすると、プロテオグリカンと命名されたものが、非変性でなかった可能性が高いです。
そこは命名した方が定義を決定すべきなのでしょうが、すでに亡くなられているため、難しいのかもしてません。
いずれにしても、今後、プロテオグリカンの定義はしっかりされていくべきだと思います。
そうしなければ、単なるコンドロイチン(活性の無いプロテオグリカンの分解物)なのにプロテオグリカンとして販売される粗悪なプロテオグリカン原料が出回ってしまう可能性があります。

私の個人的な意見としては、40万ダルトン以上くらいで落としどころをつけるべきだと思います。
45万ダルトンであっても、C末端が残っているので活性を示します。
コンドロイチン硫酸は約7万ダルトンです。そことの差別化がつけれればと思います。

2.作用メカニズム
プロテオグリカンは、両末端に活性部位を持ちます。
プロテオグリカンは、非変性Ⅱ型コラーゲン同様、栄養素として吸収されて働くのではなく、バイエル板における免疫寛容で働くと考えられています。その免疫寛容では、プロテオグリカンの活性部位が関与している考えられます。
その作用メカニズムは、明確ではありません。

どういったメカニズムでシミなどの改善に働いているかは、非常に興味があります。
活性酸素消去の体内酵素を活性化させているのでしょうか・・・。

そこは、高度な研究が必要であり、解明されるにはもう少し時間がかかると思います。
我々は、どんなポジションで関わるかはわかりませんが、とても楽しみです。

この2つについては、疑問が残ったままです。
でも、考えるより、売ることを考えた方が良いなあというのが私の結論です。
まあ、物質自身がとても難しいものですから。
次は、このプロテオグリカンをどのような切り口で販売すれば良いかを出血大サービスでご紹介したいと思います。
お楽しみに♪

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