私は、ビタミンやミネラルの原料が好きで、商品設計を行う際、体感素材として何らかのビタミン・ミネラルを配合することが多いです。
ビタミンの問題点、特にビタミンCは、安定性が悪く、減衰することです。
なので、私は、ビタミンCとビタミンEについては、コーティング原料や誘導体原料を利用します。

【ビタミンC】
・コーティングビタミンC
・アスコルビン酸カルシウム
ビタミンCパルミテート(脂溶性ビタミンC)

【ビタミンE】
酢酸トコフェロール

ビタミンCパルミテートは、安定性だけでなく、持続性も高いので使っています。また、酢酸トコフェロールは、栄養機能食品の縛りはありますが、医薬品でも利用されるビタミンEなので汎用原料として用いています。

あと、利用するもう一つの大きな理由。
それは、クリエイティブ上での表現です。
安定型・持続型については、法に抵触せずに差別化表現ができることです。

実際、アメリカでは、ビタミンCとビタミンEといえば、多くがビタミンCパルミテートと酢酸トコフェロールです。アスコルビン酸カルシウムも多いです。錠剤やハードカプセルでは、アスコルビン酸カルシウムや酢酸トコフェロールが採用される割合かなり高いです。一方、日本では、食品でも利用できるようになったのが最近のため、余り利用されていないのが現状です。

今後、成分の下限値保証が厳しくなったり、吸収や持続性の表現が行える可能性(実際、サントリーさんは、吸収データより吸収性の表現を多用し始めている)も出てきているため、安定型ビタミンの市場は伸びると考えています。
特に、医療機関の販路では、必須になてくるのかな?とも考えています。
医療機関は、ビタミン・ミネラルを好みます。一方、差別化戦略にも悩みます。

何れにしても、弊社が供給する商品には、上手く安定型ビタミンを配合していきたいとお思います。
日々努力、日々進化です!