大学の空手道部の稽古に参加する度、時代の変化をひしひしも感じます。
国立理系の大学は、なかなか体育会系の部活と学業を両立しにくくなっている。

まず、国立大学の学費は、我々の頃の約2倍なっている。
入学するまでの競争も激しくなっており、親は多額の塾代を払ってきている。
結果、以下の記事のようなことが起こってくる。

詰むのは年収800万世帯の大学生、保護者の「燃料(資金)」が燃え尽きる時(外部サイト Yahoo!ニュース)

今や国立大学も、親の年収が伴わないと、子供に奨学金という借金だけを負わせかねないのです。

そして、例えば母校のカリキュラムは、かなり厳しくなっている。部活に時間を割くと、バイトができなくなる。
体育会系の部活に入ろうと思う学生も減るわけである。

とても悲しい時代になったものです。

一方、世の中の仕組みとして、誰でも簡単に歩める道ほど無駄に競争が激しくなり、最終的な成果につながりにくいということが起こってくる。
また、良いという情報があるところに、無駄に集中する。
これは、情報化社会の現代、かなり加速している。

例えば、華やかな業界ほど棘があるというのが私が良く口にする言葉でもあります。

情報化社会における生き方として、情報に流されず、情報をマネージメントして本質を捉えていくことが重要なんだと思います。

また、子供達の習い事のスポーツも変化が起こっている。

どうしても、スポーツで進学させようと思う親が増えてくる。
人生がかかってくるので、趣味でなくなってくる。そうなってくると、親の負担もかなりのものだろう。
オリンピック正式種目になったことで、空手でも、そういった傾向が強まっている。

私の信念は「空手は教育ツール」であるので、

経済的にも親の負担をかけず、地道に努力することを学び、空手を楽しむことが大事だと考えています。
ここ数年、自分の子供達で試行錯誤し、自宅での自主練を正しく行えば行うほど、試合で勝てる率も高まることがわかっている。
今後も、進化させつつ実践していければと思っています。

最後に、今の時代、生涯スポーツというものも重要になってきています。
うちの青梅の空手教室は、基本、親子空手。親は大変だけど、子供の教育上、良い点が多々ある。子供が止めても、親は続けているケースもある。子供と模索する生涯スポーツというのも1つの方法なんだろうなぁと思います。