原料戦略からの健康食品サプリメント製造業界 生き残り術

浮き沈みの激しい健康食品サプリメン業界で受託製造加工や原料供給を行う栗山雄司のブログ。原料クリエイティブからの商品設計ノウハウ、最新研究データ、機能性表示食品、食品表示法・薬機法・景品表示法、中国を始めとした海外展開の話など

機能性食品素材で介護のない幸せ笑顔あふれる世の中を作ることがです。そのためには、素材の研究開発とマーケット創造の両方が不可欠です。
本ブログでは、その理想像を追い求めながら、その実践で得られた市場での生き残り術を紹介していきます。

マーケット情報や学術情報を集約しながら、会社のフォーミュレーターとして、日々、健康食品サプリメントを作ってます。
近年は、機能性表示食品にも力を入れております。

仕事のご依頼がございまいたら、弊社までお気軽にお問い合わせください。

原料

原産国表示のコンセンサス・トラブル回避術

私は、業務効率化の上で、トラブルを減らす努力が最も重要な要素の1つであると考えています。

今、トラブルを招きかねないと感じている要因の1つが

原産国表示 です。

例えば、提案した設計で、最も多く配合する原料が中国製造という原産国表示が必要であり、それを表示作成時に顧客が認知した場合、クレームにならないだろうか?

かなりの確率でクレームになるだろう。

最近、私は、提案と見積りの際、想定される原産国表示や原材料表示内容を示すようにしています。
面倒だなぁ・・・と思う人も少なくないだろう。

でも、すでに、中国製造などを避けたいという要望が出てきています。中には、国内製造をに限定されたり、韓国製造まで避けたいというような要望まで届くようになっています。

この状況から、原産国表示のコンセンサスは、トラブル回避の観点から非常に重要であることがわかります。

トラブルを未然に防ぐため、是非、皆様も、真似してみてください。

一方、なかなか避けれない場合もある。時には、生鮮原料の原材料表示を用いる必要性が生じてくることもあるだろう。



新表示の猶予期間が迫っており、原産国表示を行うケースが増えていると思います。
気を付けなければならない!

試作を依頼する場合、以下のように指定しなければならないケースもあるだろう。

・賦形剤として還元麦芽糖水飴を○%以上配合
・賦形剤はデキストリン・二酸化ケイ素・ステアリン酸Ca指定
・賦形剤にビール酵母✕、セルロースのみ。


私は、すでに、原産国表示を変更するため、試作後の本番製造時、デキストリンとコーンスターチの比率を一部置き換えるような調整をせざる終えない状況も味わています・・・。
これから「賦形剤はお任せ」という指定はできないだろう。

みなさんも、是非、注意してください。

NMN(βニコチンアミドモノヌクレオチド)の製造上の注意点

人気記事の状況を見ると、この記事にアクセスが集中していることがわかりました。
この記事だけ突出しています。



一方、この記事を見て、問い合わせしてくる顧客は少ないです。

食薬区分の改正を待っている人達も少なくないだろう。
一定のコンプライアンスで会社経営していると、未だ手を出せない。

現時点で正規輸入される原料を求めて来られるが、そんな原料、存在するはずない。

でも、こういった素材の場合、改正された途端、一気に商品化が進むため、過去の事例を見ると、儲からないビジネスへ変貌しかねない。

まぁ、原料コストも落ちている今が旬であることは、違えないだろう。

ハイリスクハイリターン

今中心になっている越境ECに限らず、法規制が及びにくいクリニックルートを含めたクローズドのマーケットから浸透していくものである。

さて、このNMNのサプリメントを開発する際、いくつかの注意点があります。
こんな感じ。

・試作費や分析分のコスト
・嵩比重
・差別化戦略


まず、価格は落ちたとはいえ、非常に高い原料なので、試作するだけでも、かなりのコストがかかります!
試作して栄養成分分析を実施するサンプル分だけでも、それなりの金額になります。

試作時点でコストがかかるので、いきなり、本製造を求めてくる客もいるくらい・・・。

一方、人気の記事でも紹介した通り、非常に嵩比重が軽く、ハードへのカプセリングが厄介な素材でもある。
ドリンクや錠剤などは、減衰が予測され、怖くて加工できない。

カプセリングの実績がある原料でも、ロット間での誤差が怖いのに、実績のない原料だと、非常に怖い・・・。

また、商品設計もよく考えないといけない。
1日1粒設計や2粒設計だと、バルクの最小ロットの関係上、最終製品としての最小ロットも大きくなってしまいます。
なかなか、現時点で、大きいロットでリスクを負いながら製造に踏み切る会社さんは、少ないだろう。

まぁ、後は、商品が市場に溢れた時に、どのように差別化するかを見越して設計しなければならないです。
なお、NMNもビタミンのようなものなので、例えハードカプセルでも、組み合わせ次第では減衰する可能性もあります。例えば、ビタミンCなどの酸。注意が必要。

あと、忘れていました。
中国原料なので、今後、新型コロナウィルスの影響も出てくるだろう。供給面については、要注意です。

NMNについては、既存顧客から軽く打診されている案件もあるが、どのように対応するかが悩ましく、放置している現状もあります。
もうぼちぼち指針を決めて、対応し始めなければならないだろう。

関税無税だった植物エキス原料のコストアップ

輸入原料商社として、非常に困った事態なのだが・・・
現在、多くの植物エキス(税番:1302.19)で税番/税率の見直しが盛んに行われているようです。
事前通達なしに、通関時に止められてしまうこともあります。

先日、仲間内の原料メーカーの営業マンとも、面倒なことになった・・・と話していました。

実際、最悪のケースとして、無税から調製食料品の25%に変更されている事例もあります。
一方、複合エキスのように、無税のままのものもあるようです。

いろいろな事例を見ていると、関税区分のポイントは、精製工程のようです。
何となく、カラム抽出であれば無税、カラム精製であれば25%もしくは別の関税という線引きがあるようです。また、精製度も関係しているようです。

気になったので、詳しく調べてみました。

すべて、この改正が原因のようです。

関税率表解説及び分類例規の一部改正について
(平成30年2月27日財関第260号)

別紙1の植物エキスの項目に示されているように、

「例えば、クロマトグラフ精製、限外ろ過、又は追加の抽出サイクル(例えば、液液抽出)により高度に精製されたものもまた、この項には含まれない。 」

となっており、製造工程によっては、植物エキスの項目から除外されるようになったのです。

除外されたので、どの関税項目に指定されるかは、わかりません。
数%の場合もあれば、先述の通り、25%という最悪な場合もあるでしょう。過去、カカオエキス末を輸入した際、カカオの調整品として、25%くらいの関税指定を受けた経験もあります。

ちなみに、サンプルを分析して判断するという見解を税関が出してきているようなので、税関は本気です。
例えば、ポリフェノール含有量などを分析されると、一部の原料は、逃げれないでしょう。その高度精製の境目なは、50%くらいでしょう。
製造工程表を偽って、バレた時は、地獄です。

今のところ、遡って関税を求められるようなことはないようですが、こんなに関税が上がったら、ビジネスは成り立たなくなってしまうでしょう。

非常に理不尽
まぁ、お国による徴収ってやつですね・・・。

健康食品サプリメント業界、こういった植物エキスの輸入原料を用いられているケースが非常多いです。

ビルベリーエキス、ウコンエキス(クルクミン)、高麗人参エキス、生姜エキス、イチョウ葉エキス、ブドウ種子エキス、フランス海岸松エキス、マリアアザミエキス、サラシアエキス、カボチャ種子エキス、生コーヒー豆エキスなどなど。
関税区分は異なるかもしれないですが、すべて植物エキスです。

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弊社も、植物からの抽出物の原料を多く取り扱っています。

今後、こういった改正の影響を受ける原料も出てくる可能性があります。必然的に、原料の値上げが起こるでしょう。
価格競争が激しい素材ほど、利幅が薄いはずなので、価格が上がるでしょう。

一方、この関税アップ分を価格に反映できない中小企業も多いでしょう。
部分的にでも、泣く原料メーカーは必ず出てくるでしょう。

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プロフィール

博士(水産学) 45歳 富山県滑川市出身  (株)アンチエイジング・プロ COO 現 東京海洋大学卒 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

営業は天職、通販化粧品会社や広告代理店での所属経験がある異色のコンサルタント。
博士論文は海洋プラスチックごみがテーマ。
プロフィール詳細は、カテゴリー最下段より。

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