今、このウコン/クルクミンの記事が業界を騒がせています。

ウコンの主成分「クルクミン」には薬効がないとする研究、米ミネソタ大学

吸収について問題視しているのですが、実際、近年は、ナノ化されて吸収を高められた原料が機能性表示食品になっていたり、吸収促進素材でクルクミンの吸収が高まるというデータも報告されていたりもします。

参考:機能性表示食品の文言
本品にはクルクミンが含まれるので、健康な人の肝臓の機能の一部である肝機能酵素(GOT、GPT、γ-GTP)に対して健常域で高めの数値の低下に役立ち、健康な肝臓の機能を維持します。

クルクミンは、認知機能の改善でも報告がなされているので、何も効果がない訳でないと思います。ただし、条件設定が難しいともいます。
クルクミン素材の粒度、合わせる成分、加工方法などでも、結果は、大きく違ってくると思います。

何れにしても、ウコンの存在を好ましく思わない業界もありますので、この報告の拡散の背景には、いろいろ事情がありそうです。
大豆イソフラボンのように上限を設定される案(クルクミン上限30mg)もあったようなので、高吸収タイプのクルクミン素材が伸びていくのは間違えなさそうです。

まぁ、私は、ウコンの一番の薬効は、肝機能アップより胃腸の保護だと考えています。
元々、漢方では、胃腸薬です。
何も効果がないとは言い切れないのかな?とも感じています。

ちなみに、ウコン=肝臓ケアがここまで強いのは、日本だけ♪
日本人はアルコール代謝酵素を持っている人が少なく、欧米人は代謝酵素を持っている人が多く、欧米ではニーズが低いという事情のためです。

そして、中国や台湾など、漢方の世界において酒毒を解(消)すのは葛花です。葛根湯の葛の根ではなく花の部分。
始皇帝の前の時代から解酒茶として愛飲されています。
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江戸時代までは、日本でも、解酒と言えば葛花でした。水戸黄門で有名な徳川光圀も愛飲していた文献が残っています。
面白いものです・・・。