健康食品サプリメント市場の理想像と未来像

勝ち残る健康食品サプリメントをテーマに受託製造加工・原料供給を行う栗山雄司のブログ。原料クリエイティブからの商品設計ノウハウ、最新研究データ、機能性表示食品、食品表示法・薬機法・景品表示法の話など

健康食品サプリメントを利用して介護のない幸せ笑顔あふれる世の中を作ることがです。そのためには、アンチエイジングをベースとしたセルフメディケーション;予防が不可欠です。
本ブログでは、その理想像を追い求めながら、市場の未来を予測しつつ、勝ち残っていける商品作りを追求し続けています。

マーケット情報や学術情報を集約しながら、会社のフォーミュレーターとして、日々、健康食品サプリメントを作ってます。
近年は、機能性表示食品にも力を入れております。

仕事のご依頼がございまいたら、弊社までお気軽にお問い合わせください。

特許・商標戦略

シトルリンとアルギニンの特許(協和発酵バイオ)

昨日、シトルリンとアルギニンの特許の特許調査を行っておりました。
最近、用途特許の取得も多いので、気が付いたら特許調査するようにしています。

今回は、シトルリンを中心に、特許調査しました。

結果、2つ程、注意すべき特許が見つかりました。

どちらも、協和発酵バイオさんの特許です。

1. シトルリンとアルギニンの組み合わせ
2. シトルリンとカプサイシンの組み合わせ


幸い、弊社が供給する商品では、それら特許に抵触するような商品は存在しませんでしたが、結構、特許に抵触している商品は多いと思います。
特に、Amazon系の商品で。

抵触する商品は、普通に、アルギニンの血中濃度は上がると思いますし、血流も高まるだろう。
よく取れたなぁとも思える特許でもあります。

1の特許などは、両成分の比率が大事なのだが、その比率さえ注意すれば、すり抜けることが可能だと思います。
でも、市場には、特にAmazonで、その比率の中に入っている商品は多数存在します。
さすが!中堅クラス以上の会社さんの商品は。抵触しないように設計されている。

今後、通達されるような噂が立っているので、その動向を注目しておかないといけないでしょう。

また、オルニチンやシトルリンをアルコール濃度上昇抑制目的に単味で使うなど、結構、注意すべき特許が存在します。

売れている商品の設計をパクってコピー商品を作っても、特許までチェックできないと、こういった問題も起こり得るのです。

だから、大手の受託加工会社さんは、学術部などを強化している背景があると思います。
本当に危なそうな特許は、注意喚起の通達を出すんでしょうね・・・。
こういった特許対策の部分で、OEM会社も原料会社も、勝ち負けが出てくるのでしょう。

2016年より用途特許が食品でも取得できるようになってきていますからね・・・。

でも、特許って、有効性の判断やトラブルへの発展性の判断が非常に難しい部分があります。

例えば、大手さんは、取得できていなくても、平気で通達してきます。
中小企業の多くは、ビビッて、有効性を判断する前に、商品を終売してしまいます。

まぁ、中小企業でも、全く特許抵触しないのに、圧力だけかけてくる会社もあります。
有効性がジャッチされ、有効性がないと判断されれば、無視され、面倒な会社のレッテルが貼られ、遠ざけられるだけです。
私は、会社の信用面の低下として、得策ではないと思います。

また、特許って、範囲が広そうで現実的に範囲が狭い特許もあります。
具体的に例を挙げると、分析などで抵触を実証できない特許です。
意外にそういった特許が存在します。大学などの研究機関で出している特許に多かったりします。

ぶっちゃけ、製法特許なんて、なかなか抵触を実証しにくいです。
公開・提出している製造工程表で抵触する内容になっていたら別ですが・・・。
基本、証拠は出しにくいです。

基本、特許って、排除と牽制、営業の目的で取得されることが多いです。
今回の調査に引っかかってきた特許は、どれも排除目的の特許でした。
ここの会社、協和発酵バイオさんは、狭くても特許を取得率をしている率が高く、排除目的の特許を出される傾向た強いです。会社さんの特許戦略の姿勢が読み取れます。
ほんと、要注意です!
でも、戦略的に、とても勉強になる。

特許調査ですが、簡易的にでも、特許庁の特許情報プラットフォームで行うことができます。
試しにでも、まずは、成分のキーワードや(注意すべき会社がわかっていれば)社名を入れて、検索してみてください!
簡易的にでも調査が可能ですよ。

ちなみに、このシトルリンの記事には、どうしても増大や精力系のアド系広告が表示されんだろうなぁ。広告を外せないスマホ版では。

原料情報開示の秘密保持契約書の改良

今日の午前中は、売上分析と人事査定、そして、秘密保持契約書(令和バージョン)の修正に追われていました。

以前にも、以下のページで紹介させていただきましたが、現在、原料メーカーは、秘密情報管理が不可欠な時代になってきています。

品質管理情報を利用した販売会社の特許申請問題

実際、月に4本づつのペースで特許出願し続けている会社(大手サプリメント販売会社)も存在します。

一方、弊社としては、弊社原料の流通に対して、過度に制限がかからなければ良いと考えており、顧客の特許出願はすべてノーという訳ではありません。

ただ、無断で進めるのは止めて欲しいのと、他の顧客に大きな迷惑がかかるのは絶対に止めてもらいたいだけです。

実際、会社規模を問わず大口に限定してますが上顧客さんを守るための特許戦略というものも存在します。

今回の契約書の改良では、そのゆるみの部分を強化しました。

やっぱり、営業さん等を通して、顧客の弁護士さんや法務担当者さんとやり取りしていると、いろいろ勉強になります。
今回の改良で、かなりブラッシュアップされた気もします。

我々は正しいことを主張しているのに、なかなか顧客(販売者)の顔ばかり見て契約してくださらない会社さんも存在しますが、きちんと契約してくださる会社さんも増えています。

立場が弱い中小企業は、こういったことをきちんとやっていかないと、大手さんに食われていきます!

これからも、地道に契約締結を進めていきたいと思います。
ファイトー!!

品質管理情報を利用した販売会社の特許申請問題

今日は、特許に関わる業界の問題について、紹介したいと思います。
本日、追記した旨を弊社サイトで通知したのですが、現在、弊社では、品質管理情報の用途外使用を禁じた秘密保持契約の締結を進めています。

この秘密保持契約書では、ポイントとして

契約する側も顧客と同様な契約を行って、顧客の品質管理情報の用途外使用を抑制しなければならない。

情報を出さないとは言っていないです。情報開示すべき部分は、しっかり開示していくつもりです。
これを行うため、弊社も規格書の付随情報を増やしました。
決して、理不尽なことは言っていないと思います。

何社も締結していただいていますが、当然、結ぼうとしない会社も、出てきます。
その対応姿勢に最も大きな差が出たのは、

商社・問屋の会社さんである。

実際、販売会社さんは、商社・問屋さんを隠れ蓑にしているケースもあるからだろう。

現在行われている健食原料・OEM展 2019でも同様だが、現在、2016年から始まった食品の用途特許のセミナーが盛んに行われています。

そして、過去事例として、原料供給していた販売会社の特許により、他の顧客への原料販売に制限が生じ、最悪、原料供給まで切られてしまったという酷い例もあります。

こういったことを行うのは、超が付く大手さん。
そして、こういった会社さんに限って、品質管理情報として、製造方法の詳細情報を出させます。
そもそも、抽出条件や分離カラム情報などの情報は、本当に品質管理情報として必要なのかな?と思ってしまいます。

そこで、なぜ、原料メーカーが製造方法を開示すると問題が生じるのか?

それは、製造条件を組み込むと、用途特許も取りやすくなるからです。
私もよく使う手です。
公開されていない製造条件ほど有効に利用できる。まさに、納入規格書上の詳細な製造情報です。

まぁ、海外の場合、顧客が勝手に特許申請したら、供給を止められるんですけどね。
日本の場合、まだまだ緩いところがあります。
そこは、しっかりしていかなければならない!
良く調べていないですが、あまりに酷いと、下請法に抵触するのでは?とも考えています。

実際、HUAWEIがもっと酷いこと(サンプル情報の流用など)を行っているようで、今、問題になっている。

さて、商社・問屋さんは、どんなスタンツで対応すべきなのだろうか?

実は、商社・問屋さんも他人事ではない。
むしろ、その問題を中心となって、対応していかなければならない立場だと思う。

例えば、原料供給をしている一顧客が用途特許を取得して、他の顧客に原料供給ができなくなるということも、十分に起こり得るからです。

弊社でも、契約を渋る商社・問屋さんと、すぐに契約してくれた商社・問屋さんがいらっしゃいます。
どっちがコンプライアンス上、正しいのか?と考えてしまいます。

こういった問題こそ、ジャーナリズム魂で、業界紙が問題視すべきなんだろう。
でも、この健康食品業界の業界紙では、難しい気がする。
だから、このように情報発信する。
この記事を読んでもらい、多くの原料メーカーが弊社と同じような動きを見せてくれ、業界の常識となっていくことを望みます。その際、是非、上記の弊社の対応を参考にしていただければと思っております。
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博士論文は海洋プラスチックごみがテーマ。
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