健康食品サプリメント市場の理想像・未来像 by 博士マーケッター

勝ち残る健康食品サプリメントをテーマに受託製造加工・原料供給を行う栗山雄司のブログ。原料クリエイティブからの商品設計ノウハウ、最新研究データ、機能性表示食品、食品表示法・薬機法・景品表示法の話など

健康食品サプリメントを利用して介護のない幸せ笑顔あふれる世の中を作ることがです。そのためには、アンチエイジングをベースとしたセルフメディケーション;予防が不可欠です。
本ブログでは、その理想像を追い求めながら、市場の未来を予測しつつ、勝ち残っていける商品作りを追求し続けています。

マーケット情報や学術情報を集約しながら、会社のフォーミュレーターとして、日々、健康食品サプリメントを作ってます。
近年は、機能性表示食品にも力を入れております。

仕事のご依頼がございまいたら、弊社までお気軽にお問い合わせください。

適正な表示

猶予期限間近、新食品表示のポイント

平成27年4月に食品表示が施行され、食品の表示方法が新しくなりました。そして、その変更の猶予期限が平成32年;今年3月末に定められています。
猶予期限間近の現在、多くのOME会社では、新表示への変更に追われていると思います。ラストスパート状態。

弊社も、表示変更地獄です・・・。

実際、どんな表示が必要になって来るかを、弊社の商品(栄養機能食品)の事例で示してみました。主に赤で示した部分が変更点。

sample

上から。
1. 原産国表示
2. 食品添加物との区分け
3. 製造所固有記号(新ルールの表示方法)
4. 栄養成分表示の文言と内容量の枠内表示化
5. ナトリウム→食塩相当量
6. 強調表記における含有量担保の厳密化
7. 栄養成分の指定桁数の設定


一番配合量の多い食品添加物以外の原材料に対して、原産国表示が求められるようになりました。

原産国表示については、最終加工国のルールなども明確化されました。リパックだけでは、最終加工国として表示できなくなりました。まぁ、対応しきっていない原料メーカーもあるので、過去、この様な記事も書いております。



食品添加物と食品添加物以外の原材料(いわゆる食品原料)の区分けは、スラッシュ以外にも、段を変えたりしても良いです。

製造所固有記号は、販売者さんによってWebから登録される必要性が出てきました。平成27年3月以前に取得された製造所固有記号は、使用できなくなりました。すなわち、新規取り直しの必要性が出てきました。

まぁ、マニュアルを渡しても登録できなお客様も多いので、IDとパスワードだけ取得してもらい、弊社で登録するケースも少なくありません。

また、表示方法も変更させれています。
固有記号の製造所の問い合わせ先の表示も必要になり、記号の前に「+」を付けなければならなくなりました。

食塩相当量は、次の式を用い、

ナトリウム(mg)×2.54÷1,000=食塩相当量(g)

ナトリウムの値から算出する必要が出てきました。
ゼロ表示基準に注意する必要があり、小数点の桁数がとんでもないことに・・・。

強調表記における含有量担保の厳密化と書かれていますが、この画像では、示せません。
主に経時変化で減衰するビタミンが対象ですが、減衰も加味して、表示値を設定しなければなりません。弊社では、ビタミンについて、加速試験まで推奨しております。
ミネラルは経時変化しないので、一回の確認分析だけ。

最後の栄養成分の指定桁数の設定については、知らない方も多いようです。
なので、ここが一番見落としがちかな・・・。
注意すべき栄養素は、以下のものです。

亜鉛 小数第1位
鉄 小数第1位
銅 小数第1位
ナイアシン 1の位
パントテン酸 小数第1位
ビタミンB1 小数第1位
ビタミンB2 小数第1位
ビタミンB6 小数第1位
ビタミンB12  小数第1位
ビタミンD 小数第1位
ビタミンE 小数第1位

例えば、ビタミンB1を10mg配合していたら、なかなか10.0mgって表示しないでしょう。
盲点になりがちなので、ご注意ください。

まぁ、その他にも、ちょこちょこ変わっているのですが、焦点がボケてしまうので、今回は、この程度に留めておこうと思います。

皆さん、猶予期限間近です。
備えてください!!

P.S.
今回は、強調表示の表示値保証は、ビタミンとミネラルに限定されましたが、一部の行政では、栄養素以外の強調表示にも、表示値保証を求めています。消費者庁も、相談すると、同様な見解を示しております。
未だ指導例などはないですが、機能性表示食品制度が導入され、機能性関与成分の表示が行われるようになり、有効成分に該当するような強調表示成分は、今後、一定の管理が求められてくるとも予測されます。
また、LPなどの広告表現では、ビタミン・ミネラルの強調表記を行いつつ、商品には栄養成分量が記載されていない例などについても、指導が入ってくる可能性があります。
みなさま、十分にご注意くださいませ。

製造所固有記号の経過措置期間1年を切って起こったトラブル

現在、OEMの現場で、非常に困ったことが起こっている。

製造所固有記号の取得に時間がかかる!

Q&Aでは取得メールが来るまで2~3週間と記載されているのだが、現在、Web上では1ヶ月以上となっているが・・・

4月以降の実情、2ヶ月近くかかっているケースもある。
時間がかかり過ぎる!
非常に困った状態である。

おそらく、ちょうど経過措置期間が1年を切ったので、登録が集中しているのだろう。
もしくは、何らかの見直しを同時に行っているか・・・。

こういった遅延は、非常に困る。

申請したけど発売日前に取得メールが届かないということも起こってくる。

Q&Aには取得メールが届いてからと書いてあるが、致し方なく申請中に販売しなければならないケースも多く出てくるだろう。
こういった消費者庁都合で遅れて、罰則が科せられるのなら、大ブーイングが起こるだろう。

実際、製造所の問い合わせ先も記載させている訳だから、罰則は科せられないだろう。

まぁ、本当は原則ダメなんだけど、旧制度の製造所固有記号を使って新表示を行っている商品も多々あるので、中小企業だったら、そこまでチェックされないからバレないのだろう。
消費者庁さんも、そこまで暇ではない。

とは言っても、法令順守できた方が良い。

また、製造所を表示すれば良い!と言っても、そうはいかないことが多々あります・・・。

ちなみに、消費者庁さんは
「新固有記号届出の受付が完了した後も、経過措置期間中は旧固有記号も有効である。経過措置期間中であれば、同一工場内で、旧包材に旧記号を、新包材に新記号を表示した製品が混在するのは問題ない。」
とも見解を示しているようです。
新記号を取得しても、すぐに切り替える必要はない!

こういった状況があるので、製造所固有記号を利用される場合は、なるべく早めに(販売者さんが)申請する必要があるのです。
ご注意ください!

山芋にジオスゲニンは入っていない!?

ジオスゲニンの市場も拡大しつつあり、最近、ジオスゲニン含有のトゲドコロ粉末などのクリエイティブ表現を見るようになりました。
それは、完全なる優良誤認です。
実際、酸処理されていないトゲドコロや山芋にジオスゲニン(遊離体)は入っていないです。

某大手さんのトゲドコロ原料に関しては、そこら辺を熟知されているようで、正しい表示に徹底されています。

改めて、その理由を詳しく紹介いたします。

通常、トゲドコロや山芋には、ジオスゲニンではなくジオスゲニン配糖体のみが含まれます。ジオスゲニン配糖体を酸で加水分解処理することでジオスゲニンに変化します。

長崎大学で試験を行った結果、弊社ジオパワー15の粗原料山芋でも、ジオスゲニン配糖体だけが確認されており、ジオスゲニン(遊離体)は確認されませんでした。

そういった理由で、単なる山芋原料では、ジオスゲニンは含まれないのです。

商品パッケージやクリエイティブで使う場合、ジオスゲニンとして分析されていたも、某大手さんの原料のようにジオスゲニン配糖体含有と表記する必要があるのです。

これがジオスゲニン含有のトゲドコロ粉末が優良誤認である理由です。

ジオスゲニン配糖体は、胃酸で多少はジオスゲニンに変化しますが、多くがジオスゲニンとして利用できません。ジオスゲニンを有効的に働かせるには、ジオスゲニン配糖体ではなくジオスゲニンとして摂取する必要があるのです。

次に、こういった優良誤認が起こってしまう理由について。

安易な報告をした学者が悪い!

そもそも、いくつかの文献で、山芋を酸処理してジオスゲニン含有量を測定し、ジオスゲニンの含有量として実験データを示したから、こういった問題が起こってきます。
今からでも、訂正してもらいたい・・・。
少なくても、ジオスゲニン配糖体をジオスゲニンとして定量したという前置き/注釈は必要だと思います。

日本食品分析センターも、同じようなことを行っている。
本来、酸処理してジオスゲニンを測るのであれば、ジオスゲニン配糖体(ジオスゲニンとして)と分析値を表現するべきなのです。

弊社は、ジオスゲニンを分析する際、酸処理を行わないで分析を実施している。
その酸処理を行わない条件でジオスゲニンが検出されないと、分析値をジオスゲニンとすることはできないのです。

その旨は、昨晩、日本分析センターさんにも意見メールを送った。
どのような返答が届くか、楽しみです。
まぁ、お役所のような機関なので、一筋縄では、非を認めないと思いますが・・・。

また、昨日は、LPでジオスゲニン配糖体の表示でも、リスティングタイトルでは、ジオスゲニン配合の商品を見つけましたので、アドアーズ(Google)に対して、クレームを出しておきました。

自社防衛として、こういったことをしっかりと行っていく時代になりました。
すぐに結果につながるとは思いませんが、こういった情報発信を含め、コツコツと続けていこうと思います。

P.S.
弊社のジオスゲニン原料を用いていて、同じようなお困りの場合は、私と同じようにアドアーズ(広告に対する問題の報告)へクレームをいれたり、消費者庁の景品表示法違反被疑情報提供フォームから連絡されると良いでしょう。続きを読む
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プロフィール

博士(水産学) 45歳 富山県滑川市出身  (株)アンチエイジング・プロ COO 現 東京海洋大学卒 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

営業は天職、通販化粧品会社や広告代理店での所属経験がある異色のコンサルタント。
博士論文は海洋プラスチックごみがテーマ。
プロフィール詳細は、カテゴリー最下段より。

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