健康食品サプリメント原料・OEM製造業界 生き残り術

健康食品サプリメントの受託製造加工;OEMや原料供給を行う栗山雄司(広告代理店経験のある博士マーケッター)のブログ。原料クリエイティブからの商品設計ノウハウ、最新研究データ、機能性表示食品、食品表示法・薬機法・景品表示法、中国を始めとした海外展開の話など

機能性食品素材で介護のない幸せ笑顔あふれる世の中を作ることがです。そのためには、素材の研究開発とマーケット創造の両方が不可欠です。
本ブログでは、その理想像を追い求めながら、その実践で得られた市場での生き残り術を紹介していきます。

マーケット情報や学術情報を集約しながら、会社のフォーミュレーターとして、日々、健康食品サプリメントを作ってます。
近年は、機能性表示食品にも力を入れております。

仕事のご依頼がございまいたら、弊社までお気軽にお問い合わせください。

設計・製造ノウハウ

NMN(βニコチンアミドモノヌクレオチド)の製造上の注意点

人気記事の状況を見ると、この記事にアクセスが集中していることがわかりました。
この記事だけ突出しています。


※嵩比重に関するより細かい情報あり

一方、この記事を見て、問い合わせしてくる顧客は少ないです。

食薬区分の改正を待っている人達も少なくないだろう。
一定のコンプライアンスで会社経営していると、未だ手を出せない。

現時点で正規輸入される原料を求めて来られるが、そんな原料、存在するはずない。

でも、こういった素材の場合、改正された途端、一気に商品化が進むため、過去の事例を見ると、儲からないビジネスへ変貌しかねない。

まぁ、原料コストも落ちている今が旬であることは、違えないだろう。

ハイリスクハイリターン

今中心になっている越境ECに限らず、法規制が及びにくいクリニックルートを含めたクローズドのマーケットから浸透していくものである。

さて、このNMNのサプリメントを開発する際、いくつかの注意点があります。
こんな感じ。

・試作費や分析分のコスト
・嵩比重
・差別化戦略


まず、価格は落ちたとはいえ、非常に高い原料なので、試作するだけでも、かなりのコストがかかります!
試作して栄養成分分析を実施するサンプル分だけでも、それなりの金額になります。

試作時点でコストがかかるので、いきなり、本製造を求めてくる客もいるくらい・・・。

一方、人気の記事でも紹介した通り、非常に嵩比重が軽く、ハードへのカプセリングが厄介な素材でもある。
ドリンクや錠剤などは、減衰が予測され、怖くて加工できない。

カプセリングの実績がある原料でも、ロット間での誤差が怖いのに、実績のない原料だと、非常に怖い・・・。

また、商品設計もよく考えないといけない。
1日1粒設計や2粒設計だと、バルクの最小ロットの関係上、最終製品としての最小ロットも大きくなってしまいます。
なかなか、現時点で、大きいロットでリスクを負いながら製造に踏み切る会社さんは、少ないだろう。

まぁ、後は、商品が市場に溢れた時に、どのように差別化するかを見越して設計しなければならないです。
なお、NMNもビタミンのようなものなので、例えハードカプセルでも、組み合わせ次第では減衰する可能性もあります。例えば、ビタミンCなどの酸。注意が必要。

あと、忘れていました。
中国原料なので、今後、新型コロナウィルスの影響も出てくるだろう。供給面については、要注意です。

NMNについては、既存顧客から軽く打診されている案件もあるが、どのように対応するかが悩ましく、放置している現状もあります。
もうぼちぼち指針を決めて、対応し始めなければならないだろう。

中間加工原材料の生鮮原材料まで遡っての原産国表示

皆さん、鮭と言えば、どこの都道府県をイメージされますか?

やっぱり! 北海道 でしょう!!

一方、健康食品サプリメント業界で、鮭のプロテオグリカンというと、弘前の地名を挙げる人が多いでしょう。
確かに、業界での知名度は、北海道より弘前なのです。

でも、消費者を対象とした広告表現上、どちらの都道府県が強いのでしょう?
言わなくてもわかることです。

消費者と業界人のイメージのギャップが存在するのです。
実際、過去に、大手の広告マンの友人が同じようなことを言っていました。なかなか弘前=鮭って、イメージ的に紐づかないじゃあないですか・・・。

それが、大手さんでの採用が少なくても、北海道産の鮭鼻軟骨抽出物(プロテオグリカン)が中小企業だけで売上を伸ばし続けている理由なのです。

まぁ、大手さんが採用している原料って、中小企業は使いにくいですからね・・・。
大手さん同士で食い合っている原料には、限界があります。

この北海道というキーワードをフルに活用しない手はありません!

さて、どのように活用すればよいのでしょうか?

原産国表示で差別化すれば良いのです!

国産の原料に限っては、都道府県での表示が可能です。

ちなみに、皆さん、中間加工原材料の生鮮原材料まで遡っての原産国表示って、ご存知でしょうか?
基本、健康食品サプリメント原料の中でも抽出物やエキス末は、中間加工原材料です。

原料原産地表示制度に関するQ&A - 消費者庁のⅣ.原原-41に解説されているのですが、粗原料の原産国が明確なら、製造国ではなく粗原料原産国を表示することができるのです。

>> 新たな原料原産地表示制度に関するQ&A 消費者庁 ※外部サイト

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例3のように、あれドイツ製造は?という感じで、りんご果汁(りんご(ドイツ、ハンガリー))と、製造国として表示されていません。粗原料であるりんごの原産国だけです。
同じように、鮭鼻軟骨抽出物も、鮭の原産国(水産物の場合、水域名、水揚げした港名、水揚げした港又は主たる養殖場が属する都道府県名)を表示可能です。

SCPコンプレックスLSの場合、

鮭鼻軟骨抽出物(鮭(北海道))

という表記が可能なのです。
より粗原料の産地を強調した表示が可能になります。

ちなみに、残念ながら、鮭鼻軟骨抽出物は少量で効果が期待できる素材なので、トップに来て原産国表示されることは非常に少ないです。
まぁ、鮭鼻軟骨抽出物以外を全て食品添加物にすれば、出来ないことはないですが・・・。

例えば
鮭鼻軟骨抽出物(鮭(北海道))/ ゼラチン、ウコン色素、結晶セルロース、微量二酸化ケイ素、ビタミンB1、ステアリン酸Ca
のように・・・。

もちろん、原材料表示で強調しなくてもクリエイティブでは強調できますし、製造を行っているリナイス社は、北海道大学のキャンパス内に会社があるので、そういった部分でも北海道を強調することが可能です。
他にも、長万部のGMP工場を上手く活用しても良いと思います。

北海道のクリエイティブ表現は、工夫次第なのです。

本原料に限らず、是非、こういった生鮮原材料まで遡っての原産国表示を活用いただければと思います。
例えば、中国製造の北欧産ビルベリーエキス末などは、上手く活用できるのではないでしょうか?

剤型を工夫した高用量商品の差別化

今回は、少々テクニカルな内容の記事です。
製造ノウハウ/設計ノウハウってやつです。

近年、シトルリンのOEM案件は、多く頂いております。
そして、ここ最近、非常に増えているのは、シトルリンが1800~3000mgなどという高用量商品です。
ある大手さんの影響。
この流れは、原料仕入れが強い弊社としては、ありがたい流れです。

一方、無茶な要望も多いです。
それは、1カプセルもしくは1粒の設計にしてもらいたいというもの・・・。

例えば、賦形剤も含めて2000mg配合する錠剤ならば、直径2cmくらいのラムネサイズになってしまいます。飲み込めない・・・。
また、ハードカプセルは、米国で流通する000号でも、そんなに入りません。820~1640mgとなっていますが、1500mgが限界でしょう。
まぁ、1カプセル・1粒というのは、ちょい無理があります。

だからと言って、1号カプセルにした場合、頑張っても5~6粒くらいになってしまうでしょう。
それはそれで、かなりコスト高になります。
これだけ高用量になると、最適剤型は、錠剤になります。

私の考え方ですが、カプセルは多くても1日あたり3粒以内の設計にした方が良いです。
コスト的に。
好ましいのは、1日あたり2粒。
日本人の場合、男性向け商品は1号まで、女性向け商品は2号までの大きさが好ましいです。

最適剤型が錠剤の場合、摂取量が多い場合や飲みやすさを改善したい場合、いろいろと工夫する必要があります。

例えば、単なる粉末を用いている場合、エキス末へ変更するのも一手です。
可能であれば、弊社の赤ワインエキスのようにグラス換算できるような、粗原料換算できるエキス末などが理想です。

カプセルは、有効成分の含有量が多く摂取量も少ない様な原料に適しています。たくさん摂らなければならないアミノ酸などは、顆粒か錠剤。もちろん、3000mgを超えてきたら、当然、顆粒が良いです。味付けが面倒ですが。

また、形状を丸錠からラグビー型に変更してみるのもオススメです。

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私は、丸錠だと350mgが飲み込める限界ですが、細長いラグビー型だと500mgでも難なく飲み込めます。
ハードカプセル同様、形状が細長いのでツルンと喉を通りやすいのだと思います。

海外の座薬のようなバカでかい錠剤も、ラグビー型であることが多いのは、同様な理由があるのでしょう。

顧客は、たまに消費者の利便性というものを考えずに商品設計して、そのまま製造に踏み切ってしまいます。
当然、失敗します。
製造側の営業マンは、こういった提案ができて上手く誘導できてこそ一人前。
顧客の言いなりではいけません!

まぁ、女性だったら、小さい方のラグビー型錠の方が好ましいのかな。
今後、我々も研究です。
日々研究、お客様から学ばせていただいています。
感謝です。
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博士(水産学) 45歳 富山県滑川市出身  (株)アンチエイジング・プロ COO 現 東京海洋大学卒 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

営業は天職、通販化粧品会社や広告代理店での所属経験がある異色のコンサルタント。
博士論文は海洋プラスチックごみがテーマ。
プロフィール詳細は、カテゴリー最下段より。

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