健康食品サプリメント市場の理想像・未来像 by 博士マーケッター

勝ち残る健康食品サプリメントをテーマに受託製造加工・原料供給を行う栗山雄司のブログ。原料クリエイティブからの商品設計ノウハウ、最新研究データ、機能性表示食品、食品表示法・薬機法・景品表示法の話など

健康食品サプリメントを利用して介護のない幸せ笑顔あふれる世の中を作ることがです。そのためには、アンチエイジングをベースとしたセルフメディケーション;予防が不可欠です。
本ブログでは、その理想像を追い求めながら、市場の未来を予測しつつ、勝ち残っていける商品作りを追求し続けています。

マーケット情報や学術情報を集約しながら、会社のフォーミュレーターとして、日々、健康食品サプリメントを作ってます。
近年は、機能性表示食品にも力を入れております。

仕事のご依頼がございまいたら、弊社までお気軽にお問い合わせください。

最新研究データ

赤ワインは発酵で作られる有効成分の宝庫

弊社は、昨日もコメントさせていただいた通り、原料への投資を継続的に実施することが特徴の原料メーカーです。
レスベラトロールブームが終息した後も、コツコツと赤ワインエキスのデータを取り続けました。

そして、近年、面白いデータも示されています。

それは、LPS:リポポリサッカライド(Lipopolysaccharide)の存在です。

このLPSは、動脈硬化性疾患の予防に対しても効果が期待されている免疫活性系の多糖類です。



実は、このLPSが多く含まれているとされている白米の約175倍、金芽米の約30倍もの量が弊社赤ワインエキス末に含まれていました。

このLPSは、主に発酵で生まれる成分でもあります。
ワインの酵母も、LPSを産生しますが、それほど多くないとも言われています。
弊社の赤ワインエキス末で多く含まれる理由は、ブドウを2度発酵させて作られた赤ワインを用い、カラムでレスベラトロールと共に的確にLPSも抽出しているからでしょう。

当然、赤ワインにもLPSが多く含まれると予測され、赤ワインの動脈硬化性疾患の予防効果は、主要機能性関与機能性成分であり、発酵ポリフェノールであるOPC(オリゴメリックプロアントシアニジン)だけでなかったことがわかります。

また、LPSの機能性は、多岐に渡ります。
もしかすると、風邪をひいた時にホットワインを飲んだりする理由や、赤ワインの適度な飲酒が認知症リスクを下げている理由なども、実は、LPSが関係しているのかもしれません。

我々は、今後も、こういった赤ワインエキスを通じて赤ワインの研究を行っていければと考えております。

赤ワイン摂取で腸内細菌叢の多様性が増大

今回は、レスベラトロールではなく、赤ワインの最新研究の紹介です。
ざっくり説明すると、赤ワイン摂取で腸内環境が良くなるという研究報告です。



こういった研究報告は、実は、弊社の赤ワインエキス末に多糖類であるリポポリサッカライド(Lipopolysaccharide):LPS が多く含まれる点とも大きく関係してきます。

腸は、免疫の約7割を担っている機関です。
腸内環境が良くなると、免疫力が高まります。

また、LPSは、免疫ビタミンとも呼ばれ、マクロファージを活性化することがわかっています。

微生物成分によって活性化される自然免疫に関する研究は、ジュール・ホフマン・ブルース・ボイトラー・ラルフ・スタインマンによって、2011年にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。
LPSも、微生物成分の1つです。

最新の研究結果では、LPSが腸内細菌叢を変化させることもわかり始めています。そして、動脈硬化予防効果がマウスで確認されています。

Oral administration of Pantoea agglomerans-derived lipopolysaccharide prevents development of atherosclerosis in high-fat diet-fed apoE-deficient mice via ameliorating hyperlipidemia, pro-inflammatory mediators and oxidative responses. PLoS One. 2018;13(3):e0195008

こういった赤ワイン摂取の効果(腸内細菌叢の多様性が増大)も、少なからず、LPSが影響していると推測できます。
もしかすると、赤ワイン摂取によって腸内細菌叢も良いバランスになっているかもしれません。

やっぱり、赤ワインも発酵食品なんだなぁと思いました。

再発酵させて作られる二番煎じの赤ワインの方がLPSが多く含まれます。

発酵のチカラが強く活きているのが二段発酵製法で製造された弊社の赤ワインエキスであることがよくわかります。

こういった報告は、弊社にとって、非常にありがたいです。

ゲノムDNAの立体構造から見えた乳がん細胞の弱点:レスベラトロールで検証

昨日の抗うつ作用に続き、レスベラトロールの最新研究の紹介です。
公益財団法人がん研究会がん研究所が以下のような報告をしています。乳がんの抑制が研究のメインですが、抑制物質の1つとしてレスベラトロールが用いられています。



【概要】
乳がんの約7割は、女性ホルモンのエストロゲンと結合してがんを増殖させるエストロゲン受容体(ER)を多く生産するER陽性型です。そのため、エストロゲンの作用を抑える内分泌療法が効果的ですが、治療中に細胞の中で遺伝子の使われ方が変遷することがあり、その効果がなくなり再発することが問題です。これを解決するために、がんのゲノムDNAの性質、特に立体的な構造を詳細に理解して再発乳がんの特性を読み解くことは、世界的にもまだ新しく、重要な取り組みです。

がん研究会の斉藤典子らの研究グループは、熊本大学、九州大学、理化学研究所らとの共同研究により、長期の内分泌療法中に治療が効かなくなり、再発した乳がんのモデル細胞にて、タンパク質をつくらない非コードRNA分子であるエレノアの役割を調べました。その結果、エレノアは、細胞が死ぬために使うFOXO3遺伝子と増殖のために使うESR1遺伝子(ERをつくるための遺伝子)を立体的に近づけて、どちらも使われるようにしているという、一見相反する現象を明らかにしました。

エレノアを消失させると、近接していた遺伝子同士が離れ、ESR1遺伝子は細胞内で使われなくなりました。その一方で、FOXO3遺伝子は使われたままとなり、その結果、細胞死が誘導されました。これらの結果は、がん細胞が治療環境をかいくぐって増殖するためには、エレノアを使ってゲノムの立体構造を変換し、遺伝子の使い方を変えて細胞死を克服する、という再発乳がんで今まで知られていなかった新しい仕組みを示します。

エレノアをターゲットにした核酸医薬やレスベラトロールは、遺伝子の使われ方のバランスを崩してがん細胞を死の方向に導くため、再発乳がんの治療につながる可能性があります。
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過去、レスベラトロールは、発がんを抑制したり、がん細胞をアポトーシス誘導する作用でも、注目を浴びています。
科学雑誌サイエンスでも紹介されています。

サイエンスでは、Jangらの報告(1997年)では、レスベラトロールにがんの発現を抑制する効果があることを報告しています。
その報告では、発がんの初発期(イニシエーション)、促進期(プロモーション)、悪性化(プログレッション)の3段階すべてをレスベラトロールが抑制することが報告されています。
cancer
引用文献:Jang M, Cai L, Udeani GO, Slowing KV, Thomas CF, Beecher CW, Fong HH, Farnsworth NR, Kinghorn AD, Mehta RG, Moon RC, Pezzuto JM. Cancer chemopreventive activity of resveratrol, a natural product derived from grapes. Science. 1997 Jan 10;275(5297):218-20.

また、ポッター教授らの報告(2002)では、レスベラトロールは、がん細胞だけを死滅化し、がんを抑制する効果があると報告されています。
腫瘍細胞中に存在する「CYP1B1(シトクロムP450)」という酵素が、レスベラトロールを代謝すると、「ピセアタンノール(Piceatannol)」という、がん細胞を死滅させる物質に変化させることが試験管実験で明らかになっています。ピセアタンノールが滞留した部位では、健全な細胞は全く無傷のまま何とガン細胞のみが死滅するという結果が示されています。
後々、この研究がサルベストロールへとつながっていきます。

引用文献:Potter GA et al., The cancer preventative agent resveratrol is converted to the anticancer agent piceatannol by the cytochrome P450 enzyme CYP1B1. British Journal of Cancer (2002) 86, 774-778.



ちなみに、サルベストロールに関しては、過去のイギリスの取引先がオーナーだったので、約12年前、たくさん勉強させてもらいました。
製造している工場にも訪問させていただきました。
今は、こんな本まで出ているんですね。



結局、サルベストロールは、有機野菜と大きな関係が出てきます。
オーガニック思想の根幹の研究だったりします。

まぁ、レスベラトロールは、アンチエイジングだけでない!んです。
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博士(水産学) 45歳 富山県滑川市出身  (株)アンチエイジング・プロ COO 現 東京海洋大学卒 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

営業は天職、通販化粧品会社や広告代理店での所属経験がある異色のコンサルタント。
博士論文は海洋プラスチックごみがテーマ。
プロフィール詳細は、カテゴリー最下段より。

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