ずっとバタバタしていたので、久しぶりの健康食品サプリメント業界の市場動向ネタでの記事です。
連休中は、8月末で半期だったので、今期(3月~8月)の数字を整理していました。
まぁ、もろコロナの時期ですね。

私は、営業の数字として売上や粗利だけでなく、新規取引社数・1社あたりの平均売上・平均粗利など、いくつかの数字を導いています。
統計解析が専門だったので、得意分野です。

分析の結果、タイトルの通り、

売上はリピート顧客中心
新規獲得数は減


まぁ、顕著に数字に表れていました。
と言っても、ぶっちゃけ、売上の対前年比はプラスなんですけどね・・・。

この新型コロナウイルスは、顧客の販売方法や販路で格差を生みました。
やっぱり、店舗販売より、通信販売。中でもネット通販が好調という状況が示されました。

弊社の顧客は、コロナ禍、業績が上向いた会社さんが多かったということでしょう。

また同時に、コロナ禍では、悪質なインターネット通販会社さんへの行政指導や逮捕劇が起こったため、メディア側も、急に広告審査を厳しくするという状況が生じました。

ネット通販の中でも、悪い売り方ではなく、真面目な商品作り・真面目な売り方で展開していた会社さんが伸びていることを示唆しています。

何れにしても、この結果は、弊社の方針として、広告審査が厳しくなっても、勝ち残っていけるような戦略で販売する顧客に絞って集客していた効果だと思います。

ぶっちゃけ、ゴミ商品を売る荒い新興ネット系通販会社さんが引っかからないように集客していました。



実際、末端の商品だけでなく、健康食品サプリメントのOEMの事業も、リピート率とLTVが売上を伸ばすポイントですから。
中業企業がメイン顧客だと、実は、OEM事業って顧客育成型ビジネス なんです。



だから、こういったゴミ商品を作る顧客が業界から去っても、あまりマイナスの影響がない。
むしろ、その分の需要(販売)が真面目に販売していた会社さんにシフトしているので、むしろ、プラスの影響の方が示されています。

やっぱり、これからは、ゴミ商品ではなく、本当に商品力が高い商品が選ばれて勝っていくんでしょうね。

実際、多くの会社さんがゴミ商品を作らなくなってきています。

同時に、機能性表示食品の検討も盛んに行われるようになってきています。
一部の広告媒体は、ベースサプリ以外、機能性表示食品でなければ、簡単に審査が通らなくなってきていますからね・・・そういった影響もあるのでしょう。

まぁ、IT会社さんは、想定する広告費用対効果やリピート率から逆算して販売価格や原価率を決定されるので、価格が合わなくて、諦められる会社さんも少なくないですが・・・。
特に、機能性表示食品は、原価率が高めですからね・・・。

何れにしても、広告規制の強化でゴミ商品が作られなくなる傾向は、良いことだと思います。
一方、中小企業が勝ちにくい構造にも変化しているとも言えます。
それでも、成功を求めてトライしようとする中小企業の方々から問い合わせがある。
非常にありがたく、幸せなこと。

弊社も、市場が動き出したということで集客も強化し、集客が戻ってきたので、OEMの問い合わせが毎日のように来るようになってます。
昨日も2件。

こういったタイミング、人を入れるには最適な時期なんだけど、公募もしていないので(するきがないので)中途採用の応募もなかなか来ない・・・。
この業界、解雇が目立ちつつあるが、他の業界に比べたら新型コロナの影響も少ないからだろう? それとも、景気が悪くなって切られた人(切られそうな人)は、この業界で再就職しようと思わないのだろうか? もしくは、私の求人の文面が悪いのか? いろいろ理由があるだろう。
求人については、焦らず良い人が来るのを待とう。
そして、出来ることを出来る限りコツコツと行っていこう。


この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。