ジオスゲニンの原料を流通させ始めたのは、2013年からです。いつの間にか、日本国内におけるジオスゲニンのパイオニア的存在になってしまいました。
当初は、コンプライアンス的なものをクリアするのに、大変苦労しました。
ジオスゲニンには、例えば、以下のような諸事情があるからです。

1.ジオスゲニン高含有品は食薬区分から外れる
2.毒性がある山芋が存在するため山芋種が限定される
3.酸で加水分解しなければジオスゲニン遊離体として含有しない


まず、1の含有量については、成分の構造上というか、ジオスゲニンが天然ステロイド系化合物であるため、行政(東京都福祉保健局薬務課)から高含有品の流通は認めないという指導を受けました。
高含有品は、食品検疫も通らないでしょう。

弊社が15%品で展開している理由です。
(安定性試験が48%で行われている裏事情でもある・・・。)

次に、2の山芋の品種ですが、安い山芋はたくさん存在し、実際、漢方の山薬に使用されている山芋種以外にも、効率的にジオスゲニンを抽出することが可能です。
一方、そういった山芋種は、食経験が乏しく、中には毒性が確認されている山芋種も存在します。
実は、国内で流通させれるような山芋種は限定されるのです。
某大手さんに供給し始めて、そのお客様が一番気にかけたことでもあります。

そのため、お客様が取り扱うに際し、流通実績や安全性試験のチェックが厳しく行われました。

加えて、近年、大手さんの多くは、安全性試験(28日以上の反復投与毒性試験)がないと、採用されなくなってきています。

だから、ジオパワー15は名だたる大企業に採用されているんだと思います。

最後に、山芋中のジオスゲニンの構造です。
我々の研究では、山芋中には、基本、ジオスゲニン配糖体でしか存在しないことが明らかになっています。
そのジオスゲニン配糖体は、ジオスチン(ジオスシン)と考えられましたが、実は、別のジオスゲニン配糖体でした。
山芋を摂取しても、摂取できるのはジオスゲニンではなくジオスゲニン配糖体なのです。詳しくは、こちらの記事をご参照ください。



まぁ、分析では、酸分解してからジオスゲニンを測定するので、配糖体もジオスゲニンとして検出してしまうのですが・・・。
なので、機能性表示食品の申請では、ジオスゲニン配糖体は検出されずジオスゲニンだけを検出できる方法で定量分析が行われています。

これら1・2を反映したのが弊社の製法特許です。
狭いようで広い特許になっています。

結局、市場が大きくなってくると、必ず類似商品や粗悪な商品が出てきます。原料に投資することなく、価格だけで攻めてきます。

そういった商品に市場が荒らされないよう、このような特許を出願しています。

弊社は、原料開発やデータ取りなどの研究開発に1原料あたり1000万円以上を投資することは極当たり前です。
実際、添加物系原料以外は、原料に投資しないと原料が売れない時代になってきました。

仮に、欧米で流通実績がある原料でも、日本のレギュレーションや商習慣に合った補足データが必要になってきます。

今の私の課題は、如何に効率良く投資し、如何に効率良く売上につなげていくか? 米国・ヨーロッパ市場でも勝っていけるか?になってきています。

原料は、海外で展開しようとすると、GPMは当たり前で、KosherやHalalが普通に求められる。
贅沢を言えば、国際特許も必要になってくる。

さて、このジオスゲニン原料は、どこまで成長させれるかが、今後10年の課題の1つです。

コロナで足踏みしている場合ではない!
前進あるのみ!

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

kuri photoM2株式会社アンチエイジング・プロ COO/順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。