輸入原料商社として、非常に困った事態なのだが・・・
現在、多くの植物エキス(税番:1302.19)で税番/税率の見直しが盛んに行われているようです。
事前通達なしに、通関時に止められてしまうこともあります。

先日、仲間内の原料メーカーの営業マンとも、面倒なことになった・・・と話していました。

実際、最悪のケースとして、無税から調製食料品の25%に変更されている事例もあります。
一方、複合エキスのように、無税のままのものもあるようです。

いろいろな事例を見ていると、関税区分のポイントは、精製工程のようです。
何となく、カラム抽出であれば無税、カラム精製であれば25%もしくは別の関税という線引きがあるようです。また、精製度も関係しているようです。

気になったので、詳しく調べてみました。

すべて、この改正が原因のようです。

関税率表解説及び分類例規の一部改正について
(平成30年2月27日財関第260号)

別紙1の植物エキスの項目に示されているように、

「例えば、クロマトグラフ精製、限外ろ過、又は追加の抽出サイクル(例えば、液液抽出)により高度に精製されたものもまた、この項には含まれない。 」

となっており、製造工程によっては、植物エキスの項目から除外されるようになったのです。

除外されたので、どの関税項目に指定されるかは、わかりません。
数%の場合もあれば、先述の通り、25%という最悪な場合もあるでしょう。過去、カカオエキス末を輸入した際、カカオの調整品として、25%くらいの関税指定を受けた経験もあります。

ちなみに、サンプルを分析して判断するという見解を税関が出してきているようなので、税関は本気です。
例えば、ポリフェノール含有量などを分析されると、一部の原料は、逃げれないでしょう。その高度精製の境目なは、50%くらいでしょう。
製造工程表を偽って、バレた時は、地獄です。

今のところ、遡って関税を求められるようなことはないようですが、こんなに関税が上がったら、ビジネスは成り立たなくなってしまうでしょう。

非常に理不尽
まぁ、お国による徴収ってやつですね・・・。

健康食品サプリメント業界、こういった植物エキスの輸入原料を用いられているケースが非常多いです。

ビルベリーエキス、ウコンエキス(クルクミン)、高麗人参エキス、生姜エキス、イチョウ葉エキス、ブドウ種子エキス、フランス海岸松エキス、マリアアザミエキス、サラシアエキス、カボチャ種子エキス、生コーヒー豆エキスなどなど。
関税区分は異なるかもしれないですが、すべて植物エキスです。

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弊社も、植物からの抽出物の原料を多く取り扱っています。

今後、こういった改正の影響を受ける原料も出てくる可能性があります。必然的に、原料の値上げが起こるでしょう。
価格競争が激しい素材ほど、利幅が薄いはずなので、価格が上がるでしょう。

一方、この関税アップ分を価格に反映できない中小企業も多いでしょう。
部分的にでも、泣く原料メーカーは必ず出てくるでしょう。

要注意です!