先日の続きです。
生産性、正確には労働生産性について。ようやく、本題の健康食品サプリメント業界(主に製造側)のことに移っていきます。

健康食品サプリメント業界は、純な食品業界ではないですが、一応、食品の業界です。
さて、健康食品サプリメント業界の生産性は、どうでしょう?

価格だけの勝負がされていませんでしょうか?
業務効率化はなされているでしょうか?
海外進出はされていますでしょうか?


私の感覚値ですが、年々、生産性は低下していると思います。

その理由は、市場が成熟したためです!

一定の大手企業の売り上げは伸びています。
その分、排除されるような企業も出てきています。特に、ドラックストア市場で顕著。DHC、ファンケル、アサヒ、小林、ネイチャーメイド、オリヒロがあれば、他はいらないという状況が強まりつつあります。
大手さんに対するOEM事業などは、コストコストの賃商売になり始めていると思います。

エグい話、企画屋さんが飛ばされたり、案件泥棒されるケースも増えました。
原料供給していると、意外に見えてきたりもします。

まぁ、某大手受託加工会社さんが調達部を作って、原料のコストダウンに力を入れられるのも当然なのです。結局、原料コストを下げて、OEM事業自体の価格競争力を高めれば、必然的にコスト合戦でも勝っていけます。

何だかんだで、原料調達力のあるOEM会社は強いです!
弊社OEM事業なんて、それだけ。
物量がまとまれば、特注輸入もするし、特注原料も製造できる。

さて、話は戻り。
通販市場も、新規集客効率が落ちているので、既存顧客リストを大量に保有している企業が強くなってきています。もちろん、この顧客リストを最大限に生かした販売戦略が講じれており、CRMもしっかりしている会社さんに限ります。
もともとコストに厳しい市場です。ここでも、コストの下げ合いは生じているでしょう。特に、EC系は、ドライで仁義がない会社が多いですから。

残された中国市場向けの案件も、非常に不安定です。勝っている会社さんや勝っている商品は、急激に変化しています。
同時に、売る力のある中国系の会社は、コストに対して非常にシビアです。
NMNの記事で紹介したように、原料も支給してくる。
また、日本からOEM供給されていた商品が、売れた途端、急に中国製造に変わってしまう可能性も、非常に高いです。

そういった様々な背景の中、OEMの価格下げ合い合戦は確実に起こっています。なので、利益率の低い仕事が増えていると思います。

昔のように
粗利無視で営業マンが売上だけを追う時代は終わったのです!

こういった状況が乗じてくると、求められるのは、労働生産性です。当然、利益率も重要になってきます。
工場での生産性だけでなく、営業面・業務面の効率性・生産性も求められるでしょう。

理想は
価格競争が生じないビジネスモデルで展開すること!
まぁ、ここは経営戦略の部分。
私が常に意識している点でもあります。
市場が成熟し、経営者の責任が重くなった。

さて、過去にも紹介いたしまいたが、健康食品サプリメント業界(主に製造側)の会社さんは、こういった便利なツールをどこまで利用されていらっしゃるでしょうか?


効率良く働ける環境ですか?

IT系の業界の友人達には、未だFAXで受発注を行っている本業界の現状について、笑われたこともあります。

私の顧問先でも、eFAXに切り替えただけで、リアルタイムな情報共有化が進み、ミスが減り営業効率が上がっています。
また、電子印鑑に切り替え、見積書フォームもデジタル化することで、スピーディーな見積書発行が可能になり、顧客の満足度も上がっています。その満足度という信用の積み重ねが重要です。



また、年々、顧客とのやり取りでチャット(対中国だとほぼWeChat)を使うケースが増えています。
チャットワークなどは、タスク機能も付いているので、よりスムーズに案件を進めることが可能になります。ただし、タイムリーなレスに追われます。

実は、近年、私が行っているコンサルは、業務効率改善と研究開発。
若者ほど順応性が高いのは、面白い点であり、かつ当たり前の事なのでしょう。若者に活躍させるチャンスを与えることにもなっているのかな?と感じています。

次に、健康食品サプリメント業界の中でも、原料メーカーのみなさんは、どこまで情報を開示されておられるでしょうか?

規格書をWeb公開しておらず、顧客から規格書を送ってくださいと、無駄なやり取りをしていませんでしょうか? 問い合わせるのが面倒だから採用も検討しないという顧客も増えています。
公開しないだけで、機会損失が生まれているのです。

その他、顧客は、原料に対して以下のような情報も求めます。

梱包サイズ
最終商品への原材料表示例
原産国表示例
牛由来原材料
遺伝子組み換え
アレルギー表示
キャリアの有無


弊社は、昨年、規格に加え、規格書に参考情報として、上記すべての情報を盛り込みました。
その他、常時在庫の有無やクリエイティブの表現例なども求められます。

近年、私は、特定の顧客に、OEM商品の提案でも、想定される原材料表示を提示するようになりました。非常に好評。
そういった場合、提案段階で原材料表示が明確でない原料は、余程でない限り、採用候補から外れるだろう。また、原材料表示名から原料を探されるケースもある。弊社で問い合わせが多いのは、プエラリアという表示とワイルドヤムというワードの表記です。

原料メーカーは、最低限、機会損失が起こる要素を出来る限り潰し続けなければならいのです。

今後の健康食品サプリメント業界の製造側で求められること。

効率化によるスピード感

です。効率化は、生産性に直結します。会社が勝ち残っていく行くためには、IT技術を活用しながら、追い求めていく必要があります。

特に、古い体質で前進し続けていない会社は、ドンドン置いていかれています。
それは、OEM会社と原料メーカーのどちらにも当てはまり、むしろ、販売者さん以上に効率化に力を入れていかなければならないだろうと考えています。

ちょうど、ほとんどの会社さんは、年末年始の休業に入ると思います。
是非、こういった業務効率化を模索されては如何でしょうか?