本日から消費税の増税ですね。わかりにくく不明瞭な部分も多いので、急遽、健康食品サプリメント業界における軽減税率とお金の流れをまとめてみました。

一番混乱してるのは、仕入れ品で税率が異なるOEM会社かな・・・。
加えて、支給原料の有無や額によっても、税率が異なってくる。


OME所品を作るための仕入れ品の税率は・・・
原材料は8%、ボトル・ラベル・化粧箱など包装資材は10%、加工賃も10%だろう。

OEM供給の軽減税率のポイントは、8%の製造販売になるのか、10%の賃加工になるのか?です。

この線引きが、各社で異なるようです。
支給原料が1つでもあれば、賃加工の10%で請求される会社さんが多いようです。
弊社も、そのルールで運用することになりました。


そこで、よくある質問。
包装資材や加工賃の消費税を10%で払って、顧客から消費税を8%でもらっても損しないの?

答え:損しません!

理由は、お金の流れも含めて、以下の2ケースの例を見ていただけると、理解できると思います。


ケース1:ご支給原料があり製造販売(8%)とみなされるケース【製造工場】
原材料費:600,000円(8%:48,000円)
加工賃(包装を含む):300,000円(10%:30,000円)
包装資材:100,000円(10%:10,000円)
利益:200,000円
立て替え消費税合計:88,000円→税金としての消費税の支払い:8,000円
※96,000円-88,000円
 ↓
【販売者】
1,200,000円(8%:96,000円)→税金としての消費税の支払い:704,000円
 ↓
【消費者】
10,000,000円(8%:800,000円)


ケース2:ご支給原料があり賃加工(10%)とみなされるケース【製造工場】
原材料費:600,000円(8%:48,000円)
※一部原料支給
加工賃(包装を含む):300,000円(10%:30,000円)
包装資材:100,000円(10%:10,000円)
利益:200,000円
立て替え消費税合計:88,000円→消費税の支払い:32,000円
※120,000円-88,000円
 ↓
【販売者】
1,200,000円(10%:120,000円)→消費税の支払い:680,000円
 ↓
【消費者】
10,000,000円(8%:800,000円)


お国に払う税額で調整されるので、結果、損しないのです!
業者間で支払う消費税は、あくまで立て替え消費税!
消費税は、消費者の消費に課されるものです。


原則、消費税は、業者に負担がないのです。
だから、損することはないようにできている。
上記のケースでは、赤と青の合計が売り先から受け取った額と同じになるはずです。

あえて言うと、10%で支払って8%で顧客に請求すると、先払いする額が増えるので、キャッシュフローはわずかに悪くなる問題点はある。

まぁ、利益が出ていない赤字商売は、どうなるかわからんが、ビジネスの原則から外れるから、議論しないでおこう。

ちなみに、支給原料が1つでもあればという条件は、まぁ、妥当だと思う。
厳密には支給原料と調達原料の金額を照らし合わせて税率決定されるのが正しいのだろうが、お互いに金額を開示し合わなければならず、また別の問題が生じる。

何れにしても、市場は、しばらく混乱するだろうなぁ。

【追記】11:45
業者は損しないと言いましたが、損するケースをみつけました。
申し訳ございません。
<(_ _)>
それは、販売者さんの無償サンプルで配るケース!

例えば、通販会社さんが2ステップで販売するケースなど。

支給原料がない場合は、8%で問題ないのですが、支給原料がある場合、10%になってしまい、2%損する。
こういった場合は、もし支給原料が少額であれば、支給原料と調達原料の金額を開示し合い、8%にする協議が必要だろう。
この場合、販売者は、業者だけど、配って商品を消費している存在になってしまうからだろう。OEM会社と、しっかり協議が必要そうです。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

kuri photoM2株式会社アンチエイジング・プロ COO/順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。