プロテオグリカンは、健康食品・サプリメントだけなく、化粧品でも非常に伸びています。むしろ、特に我々は化粧品の方が伸びているかな・・・。

実は、冬商戦の化粧品は、今の時期には始まっています。
もう遅いくらい・・・。
5月のCITE Japanあたりから始まります。

なので、先週は、その販促用の新クリエイティブを作るため、文献調査を行ったり、イラストを作成したりしていました。

今回は、加齢によるヒト皮膚のプロテオグリカンの変化の論文を参考にしていました。

Age-dependent alterations of decorin clycosaminoglycans in human skin. Sci Rep. 2013;3:2422. Pubmedへリンク

この論文では、若者(20~30歳)と高齢者(80歳以上)の皮膚中のプロテオグリカンを比較しています。
コンドロイチン分解酵素を用いてコアタンパクだけの分子量も測定し、計算から保水を担うグルコサミノグリカン(GAGs)の分子量も導き出していました。
そして、そのグルコサミノグリカンの量の変化も紹介しています。
その結果を示したのが以下のイラストです。

加齢によるヒト皮膚PGの変化

当然、若者に比べて高齢者の方がは少ないです。
ちなみに、タンパク質あたりの相対値で示されているのは、加齢によるコラーゲンなど他の成分の変化も加味した形でプロテオグリカンの減少を示すためだと思います。

加えて、本論文では、若者に比べて高齢者の方が分子量も小さいことも紹介されています。

若いぷるぷるのお肌は、プロテオグリカンの分子量も大きいということです。

赤ちゃんの皮膚組織を取って分析することは、倫理的に難しいと思いますが、赤ちゃんの皮膚プロテオグリカンの分子量は、もっと大きいかもしれないです。

ここ最近、ヒトのプロテオグリカンの論文を読んでいると、いろいろなことがわかります。
以下のようにまとめてみました。

皮膚プロテオグリカンはⅠ型コラーゲンと結合している
皮膚プロテオグリカンは主に真皮に存在
皮膚プロテオグリカンは80~90kDaであり、軟骨プロテオグリカンの2500kDaの分子量に比べて格段に小さい
皮膚も軟骨も加齢によってプロテオグリカンの量は減る
皮膚も軟骨も加齢によってプロテオグリカンの分子量が小さくなる


いろいろなことがわかります。勉強になります。

こういった情報からクリエイティブって創造されてくるんだと思います。

私も、これらの情報から新たなクリエイティブを創造できればと思います。
また、こういった情報発信から、皆様のクリエイティブ創造もサポートできればと思います。
日々日々、努力です。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。