今回は、問い合わせも増えているジオスゲニンの研究論文紹介です。

今、ジオスゲニンの研究が盛んに行われている国は、中国です。
特に、オートファジーやアポトーシス系の研究が盛んに行われています。そして、結果も出始めています。
おそらく、動物実験が終わった段階なので、今後、ヒト臨床試験が増えてくると予測されます。

古来より、山芋である山薬は不老長寿の生薬として、紀元前より用いられてきました。
それが、近年、実証され始めているのです。

認知機能の改善も、その1つでしょう。

また、免疫系の論文も、いくつか報告されています。その1つが以下の論文です。

乳がんの化学療法マウスにおける免疫機能に及ぼすジオスゲニンの効果
He Yun, Xie Su , Li Lihong, Zhao Dawei, Zhang Yunjie, Guan Huiting. Effect of Dioscorea pills on immunity of mice receiving chemotherapy for breast cancer. Zhongguo Xiandai Yixue Zazhi 2017; 27(7) 5-8

【目的】乳癌のマウスにおける化学療法後の免疫機能の改善に及ぼすジオスゲニンの効果を調査し,その機構を調査する。方法:BALB/cマウスを無作為に空白群、モデル群、化学療法群及び化学療法+漢方薬群に分け、各群8匹、4T1細胞懸濁液を注射し、担癌モデルを作製し、空白群を除外した。腫瘍形成後に化学療法群、化学療法+漢方薬群にドセタキセルを注射し、注射後2日目に化学療法+漢方薬群に漢方薬を胃内投与し、21日後にマウスを屠殺した。マウス血清中のインターロイキン2(IL-2)、インターロイキン10(IL-10)、γ-インターフェロン(IFN-γ)と腫瘍壊死因子-α(TNF-α)の含有量を測定した。結果:モデル群と比べ、化学療法群及び化学療法+漢方薬群のIL-2、IFN-γが低下し、TNF-α、IL-10が上昇し、統計学的有意差が認められた(p<0.05)。化学療法群と比較して,化学療法+漢方薬群におけるIL-2,INF-γの上昇およびIL-10の減少は,有意差があったが(P<0.05),TNF-αには有意差は認められなかった(p>0.05)。結論:ジオスゲニンは化学療法後の乳がんマウスの免疫機能を向上させることができる。【JST・京大機械翻訳】

すでに、ジオスゲニンによりサイトカイイン系の反応が示されることが実証されています。抗炎症の効果はすでに示されていまいたが、その機能は、より詳細までわかり始めているのです。

こういった報告がヒトでも実証されるようになると、免疫素材としてジオスゲニンが活用されるケースが増えてくると思われます。

加えて、アポトーシス誘導の報告されているので、がん予防素材としてニーズも伸びてくるでしょう。

さて、今後、ジオスゲニンの効果は、どのように実証されていくのでしょうか・・・。
目が離せないです。