レスベラトロールについて、キリンさん(旧メルシャンさん)が面白い研究報告をされていたので、ご紹介です。

赤ワインに含まれる「レスベラトロール」を摂取すると太りにくい?
~カロリー制限と共通する内臓脂肪蓄積抑制メカニズムを解明~
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紹介内容の原文
Nishimura Y, Sasagawa S, Ariyoshi M, Ichikawa S, Shimada Y, Kawaguchi K, Kawase R, Yamamoto R, Uehara T, Yanai T, Takata R, Tanaka T. Systems pharmacology of adiposity reveals inhibition of EP300 as a common therapeutic mechanism of caloric restriction and resveratrol for obesity. Front Pharmacol. 2015;6:199.

肥満にかかわる酵素EP300の活性化は、非常に興味深い内容でした。
こういった効果がヒトでも実証されてくると、もっと面白くなるでしょう。

ちなみに、我々も、赤ワインエキス末(400mg/日)の摂取で内臓脂肪や皮下脂肪への影響も評価しました。
なんとなく太るのを抑制したような結果は出たが、減少傾向まで示せなかったです。まぁ、試験期間がクリスマスや年末年始を挟んだのも影響したのでしょう。

また、こういった体内酵素の活性化による効果は、効果も緩やかです。当然、健常人による試験だと、結果で有意差は出にくいでしょう。
次の段階では、キリンさんの研究も、肥満のヒトのEP300酵素活性が低いかどうかを調べると面白いだろう。

サーチュイン活性も、肥満の被験者じゃないと結果が出にくいようで、肥満やⅡ型糖尿病の被験者で実施されることが多いです。
それは、太るとサーチュイン活性が落ちるからだろう。
同じようなことが酵素EP300でもあるだろう。

加えて、レスベラトロールは低用量の摂取でしか直接的にサーチュイン活性を示さないことが明らかになったように、摂取量による活性の有無や最適摂取量がわかってくると、最も面白くなるだろう。

今後の研究が楽しみです。