昨年末、問題になった陸上競技界の鉄剤注射の問題。

鉄剤注射に関する今後の対策について(日本陸上競技連盟)

最近では、こんな記事も出ました。

鉄剤注射が陸上女子をつぶす…4割が不必要に注射の実態も(AERA dot.)
内服より注射が危ないこともわかりやすく解説されています。

そもそもなぜダメなのか?

やっぱり、鉄イオンは、フリーラジカルであるためである。
過剰症も起こりやすい。

鉄は、適度に摂取しなければならないが、過剰に摂取すると注意が必要です。

鉄の害というものが存在する。そのため、日本陸上競技連盟も、このような告知を始めました。

過剰な鉄分は身体に害です! (日本陸上競技連盟)

詳しく説明されていないが、鉄のフリーラジカルが人体に及ぼす害の研究が多くなされています。肝炎、動脈硬化性疾患、ガンなど、様々な可能性が示されています。

参考:鉄代謝の生体に及ぼす影響鉄と発癌

どうも、鉄のフリーラジカルは、消去する系が存在しないことが問題のようです。

最もよく知られている鉄剤の副作用は、胃もたれ、下痢や便秘です。
便が黒くなる。
特に、硫酸鉄、クエン酸鉄、プロリン酸鉄は、すでに胃で鉄イオンになるので、副作用を示しやすい。
女性が鉄剤を嫌う理由の1つでもある。

一方、過剰も良くないが、不足も良くない!

近年では、新型鉄不足として、テレビ番組でも紹介されている。
実際、平成29年の摂取状況の結果では、男性は足りているが、女性は足りていないことがデータで示されている。

あなたも!新型鉄不足,肌荒れ不眠,うつ状態の紹介(外部サイト)
ためしてガッテン(NHK) 2014年4月9日(水)

ためしてガッテン出演 「鉄不足をより理解してもらうために」


成人女性(月経あり)の鉄の推奨量は10.5mgであり、調査結果での鉄の摂取量は7.2mgであり、平均すると3.3mg足りていない。
妊婦(中期・後期)なんて、13.8~14.3mgも足りていない。そのため、約8割の妊婦が鉄が不足していると感じているようです。

実際の医療現場では、診療時、患者さんの「爪の色(ピンク色でなく白っぽい)」や「眼瞼結膜が白い(あかんべーをした時の目の下の色が白い)」ことから判断しているようです。

そして、より正確に判断するためには、近年、血中のフェリチン量(貯蔵鉄の量)を測定しているようです。
血中の鉄の量で問題がなくても、フェリチンが少ないと新型鉄不足と判断されます。

一方、鉄の難しいところは、素材によって鉄の吸収が異なること。
ヘム鉄は吸収が良く、非ヘム鉄は吸収が悪い、ということは良く知られる。
まぁ、非ヘム鉄の中でも、フェリチン鉄だけは、吸収が良いのだが。

詳しくは:第三の栄養鉄形態:フェリチン鉄とは?

鉄を摂取する場合、吸収率が高い鉄を摂取した方がフリーラジカルの害も少ないだろう。

鉄は素材選びが重要!

ちなみに、鉄のサプリって、市場が大きいんだなぁと思うことがある。
プラセンタサプリ同様、大豆由来フェリチン鉄のサンプルは、女性が欲しがるし、サンプルをあげると喜ばれる。
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今後は、このサンプル配布と共に、便秘や体調変化等のアンケートを取っていければと思っています。