私は、数年前より、通販のコンサル事業を行わなくなりました。一部、特殊な例として経営に近いコンサルは行っていますが。
OEMの担当も、基本、行わなくなりました。
いろいろ理由があります。例えば、こんな感じです。

長時間、拘束されると人件費がペイできない
販売教唆
他力本願の人しか寄って来なくなる


通販のコンサル事業って、契約ベースで行っても、必要以上に時間拘束されます。また、どうしても、他力本願かつお金を払わずノウハウを持っていこうという人が多く寄ってきます。
正直、コストが合わない。

なので、弊社は、地力をつけるための資料を配布する形態のコンサルを行うことにしました。
あとは、今月導入したメルマガを活用した情報発信。

実は、OEM事業から離れてた一因も、同様です。
どうしても、OEMで取引すれば、無料でコンサルを受けれると勘違いする方が現れます。


やっぱり、自分で切り開こうとしない人(;他力本願の人)は、成功できない。
コンサルに限らず、広告代理店に頼ってもダメ。

次に、販売教唆と言うのは、以下の事例を紹介するのが、一番手っ取り早いでしょう。

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未承認やせ薬ネット販売、製造容疑で男3人を逮捕 警視庁 - MSN産経ニュース
インターネットで未承認のやせ薬「セルナーゼ」を売ったとして通販会社社長らが逮捕された事件で、警視庁生活環境課は9日、この未承認薬を製造していたとして、薬事法違反(医薬品の無許可製造)の疑いで、東京都小平市回田町、健康食品製造会社「シーバイオ研究所」専務、坪田康志容疑者(41)を逮捕。また、同法違反(無許可販売)の疑いで、千葉県柏市松ケ崎、健康食品通販会社「ケーズ」役員、浜西圭介(31)ら2人を逮捕した。
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「シーバイオ研究所」代表者逮捕
  警視庁生活環境課は、健康食品会社「㈱シーバイオ研究所」(本店 草加市氷川町2125-4)の代表取締役坪田康志容疑者ら3人を薬事法違反容疑で逮捕した。
  関係者によると、坪田容疑者らは平成22年7月から9月、1箱30カプセル入りの未承認の痩せ薬「セルナーゼ」計5,885箱を製造し、1箱約3,000円で販売したという。
  坪田容疑者は「健康食品を作っただけ」と容疑を否認しているという。
  同社は、平成18年5月設立、資本金1,500万円、従業員約5名、年商約5億円。

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過去、健康食品OEM会社の社長さん(専務さん)が薬事法違反で逮捕されました。ニュースでは、この会社さんが直接販売していたようにも見えますが、実は、売り方を指導(;販売教唆)しながら商品供給して逮捕されたのです。

販売の責任が商品供給会社(製造側)にも及んだのです!
それも責任がメインで。

この事件以降、業界では、資料の提供の仕方や提案の仕方が変化しました。
当然、弊社でも、かなり注意するようになりました。

薬機法に抵触する内容に対して、同意を求める顧客までいる。弊社にも、顧客を選ぶ権利がある。

だからと言って、全く提案やサポートしない訳にはいきません。
ルールを設けて、顧客を選びつつ、的確に提案やサポートをさせていただいています。

【私が決めているルール】
1. 当然、薬機法に抵触するような提案はしない。
2. 基本、原料の情報提供。
3. ヒントを与えて、自分達でクリエイティブの作っていく方にしか、クリエイティブ関係のサポートはしない(;他力本願ではない)。


また、当然、ビジネスなので、取引金額によっても、顧客サポート度合いも異なります。
年間売上が100万円未満の顧客と1億円の顧客は、差があって当然です。
そこを判断するのは、私自身。
でも、意外に、これがわからない人が多い・・・。

結構、3のルールは、重要視しています。

まぁ、経営や原料事業に加えて、自社原料の調達(輸入)や研究開発、学術、品質管理、集客など、担当する仕事が多岐にわたっていると、どうしても仕事のセグメントを行う必要があるのです。
会社の利益を最大化することを意識し、私にしかできない重要度が高い仕事を優先させるしかない。
プレイングマネージャーの経営者さんって、みんなそうなんでしょうね。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。