恒例の原料受託バンクの原料受託バンクのランキング解説です。さぁ、今年初月のアクセスは、どうだったでしょう?

1位 コラーゲン
2位 乳酸菌
3位 DHA ( ドコサヘキサエン酸 )
4位 プラセンタ
5位 大豆イソフラボン ( イソフラボン 、エクオール )
6位 高麗人参
7位 ヒアルロン酸
8位 セラミド
9位 カテキン
10位 HMB


>>先々月のランキング
※これ↑は、意外に使えて、毎月のトップ10を遡りながらチェックできるんです。

1月は昨年12月と比べてやや変化!

一方、原料受託バンクさんのアンケート(DHA、大豆イソフラボン、高麗人参、カテキン、アスタキサンチン、シソ)の影響も出ているので、市場動向が読みにくくなっています。

実際、今回の大きな変化は、HMBだけでしょう。

そして、それは、HMBの機能性表示食品のヘルスクレームである「歩行能力改善」が薬機法に抵触すると厚生労働省から指摘され、取下げ相次ぐ状況が影響しているのでしょう。

この動きは、ぶっちゃけ、今後の機能性表示食品市場に大きく影響が生じてくるでしょう。

おそらく、改善という強い文言は使いにくくなり、緩和するなど軽い表現になっていくだろう。
特に、疾患領域に近いクレームほど、制限されると思います。

ほんと、機能性表示食品は、大して売上に影響しないのに、リスクだけが大きくなってきている。
消費者庁の市売調査で機能性表示食品の分析が表示値通りに出ないと、その対応にかなりの分析費用がかかるとも聞いている。

先日、プロテオグリカンの分析方法が公開されたが、それは、消費者庁がプロテオグリカンの確認分析が行えるようになったことを意味する。すなわち、指導が入るリスクが増しました。
既存のすべての商品は、定量限界の関係上、きちんと分析値が出るのだろうか?

ちなみに、最も気になるのは、諸々の責任の所在です。
どこまで原料メーカーが負っているのだろうか?

なお、HMBの市場動向についてですが・・・

量販店に多く商品が並んだことにより、インターネット通販では、タレントさんのブランド力を利用しないと、商品が売れなくなってきているというのが現状だと思います。

一方、ジム系のルートでは比較的安定している。
ただし、国内製造の原料を求められます。弊社も、そのニーズに対応すべく、中国製造のHMB以外に国内再精製された国内製造表示が可能な原料も取り扱い始めました(OEM限定で)。
まぁ、最終的には、コストとのバランスだろう。

ちなみに、私は、アスリートやジム向けの商品開発には、力を入れています。
シンプルに、運動する人にはサプリが必要だから。
自分自身も、ジオスゲニンサプリで合法的なドーピング効果を得ている。この詳細は、後日、改めてご紹介しようと思う♪

さて、その他ですが・・・

やっぱり、コラーゲン、乳酸菌、プラセンタの3素材は強いです。
一方、ドラックストアなどを見ていると、これらの市場は完全に成熟してるなぁとも思います。商品があり過ぎ。

今、一番熱いのは、こういった成熟した素材の中でも、特徴のある原料です。勝っている商品は、こういった原料を上手く使った商品。

例えば、「生」や「発酵」の原料。
プロテオグリカンでも、同様なことが言えます。原液化粧品でも極生プロテオグリカンが好調。こういった動向って、なかなか表には出ない。

ちなみに、コラーゲン、プラセンタ、ヒアルロン酸、セラミドは、化粧品の検索因子も働いているのかな?とも予測し始めています。
冬場は、乾燥の時期なので、細胞間脂質のセラミドの動きがかっぱるになる。
よく考えたら、そうなのかもしれません。
健康食品の市場動向以上にランキングが底上げされているように思えます。

なかなか本ランキングを読み解くのは難しいです。
関与している因子が多すぎる・・・。
まぁ、それでも、本ランキングから市場動向を読み解いて、今後も、情報発信していければと思います!

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。