私は、定期的に各種素材・成分の文献検索を行っています。たまに、非常に面白い報告を発見することもあります。
今回、ジオスゲニンで面白い論文を見つけたので、ご紹介です。

In Vivo Protective Effects of Diosgenin against Doxorubicin-Induced Cardiotoxicity.Nutrients. 2015;7(6):4938-54.

ジオスゲニンの抗悪性腫瘍剤(ドキソルビシン)由来の心臓毒性に対する保護効果に関する論文です。オープンソースの論文なので、どなたでも論文を入手できます。

なんと!その論文の中では、PDE5阻害作用が紹介されていました。
まぁ、PDE5は、平滑筋の弛緩などに関わるcGMPという物質を分解する酵素ですので、心臓の評価としては、当然、重要な評価項目になってくるんでしょうね。

さて、なぜ?男性更年期を救うのか?

それは、PDE5阻害がED薬の作用メカニズムだからです。

まぁ、いろいろな用途で体が使うため代謝もされやすいでしょうから、シルデナフィル(バイアグラ)、バルデナフィル(レビトラ)、タダラフィル(シアリス)ほどの効果は期待できないでしょう。まぁ、あくまで食品ですから。
でも、エビデンス型の商品開発を行っていく上で、こういった動物試験でも、ないよりはあった方が良いです。

さて、このPDE5阻害作用のメカニズムは、細胞内の抗酸化作用(ROS)によるもののようです。意外に、実はこれが画期的だったりもします。

結局、こういった細胞内の抗酸化による抗炎症作用が様々な機能性のベースとなります。そのため、現在、ジオスゲニンは、抗ガン(アポトーシス誘導)、血管新生や脂質過酸化の阻害などの動脈硬化性疾患の予防データも示され始めています。

それらの機能性を紹介したこんなレビュー論文も出ています。
ジオスゲニンの薬理学的活性と機構における進歩

加えて、不足するホルモンの産生サポートにも働くわけですから、まぁ、男性更年期のいろいろな予防という意味で、ミドルエイジ以降の男性にとっては、とてもありがたい作用を示す訳です。

もちろん、男性に限らず、ミドルエイジ以上の女性にもオススメです。
骨粗しょう症予防や認知症予防の観点からも、ジオスゲニンを活用することが可能だと思います。

現在、大手さんの男性更年期対策のサプリメントだけでなく、男性向けのシトルリンサプリメントで多く利用されているジオパワー15(ジオスゲニン含有やまいも抽出物)ですが、こういったベースの情報/データがあると、もっと売りやすくなるでしょう。
今後に期待です。