競技空手(組手)は、進化しています。
構えや立ち方も進化し、変化しています。
でも、こういった構えや立ち方は、なかなか丁寧に教えてもらえる機会がなかったりします。
そこで、整理する意味も含めて、以下のようにまとめてみました。

基立ち
基本の構えであり、私の大学時代、約20年前の主流の構え。約束組手など、昇級・昇段の審査では、基立ちで行われることが多いです。
前足踵と後足踵との距離は約50cm、幅は10cm。後足は正面に対して20°、前足は後足に平行。膝を軽く曲げ、上半身は半身。
即座に素早く動けるのが特徴の立ち方です。

真半身の四股立ち
日本選手(荒賀選手、西村選手、崎山選手など)やアガイエフ選手
基本、突きの蹴り足の準備として、後ろ足を緩ませる。荒賀選手は、抜きと表現し、ステップイン時の後ろ足の蹴り足準備が顕著。
荒賀選手より、西村選手や崎山選手の方がやや上半身が開かれている分、刻み突きの腰が入っている。
アガイエフは、後ろ足への体重移動(タメの作り)が非常に明確。

真半身のため、攻撃される面が狭い
また、裏太腿を使った蹴り足や重心安定が特徴であり、安定した重心で速く移動できる。
ルフェーブル先生曰く、左右の幅がない分、(おそらく、手前に引く足払いでなく、横に払われる)足払いに弱い。

基立ちの変形(基立ちと四股立ちの中間)
ルフェーブル選手など海外選手(海外の松濤館)
素立ちより前足のつま先が閉められ、その分、半身が強くなっている。基立ち程度の左右幅がある。半身が強くなると共に、後ろ足のつま先がやや開かれ、四股立ちや騎馬立ちに近い立ち方になる。太腿(四股立ちより表)も使いながら、四股立ちよりやや脹脛を使って突ける。

後足の蹴り足が使いやすく、前進するスピードは速い

踵を立てた逆突きを行いやすく、素立ちのように上半身は開かれている分、逆半身に近い腰の回転を使った逆突きが打ちやすい。
上半身が開かれているため、腰を使った刻み突きが打てる。腰が入る分、大きく飛び込んで前足を開かなくても、前足を閉じたままの飛び込み刻み突きでポイントが取れる。
でも、下がった時、しっかり後足にタメを作らないと、腰が上がってポイントを取られやすい。

どちらの構えや立ち方も、長所と短所があります。
試行錯誤しつつ、自分に合った構えや立ち方を選択していくべきなのでしょう。

なお、真半身に近く、前足のつま先が閉まっている点は、どちらの構えにも共通する点です。
前足のつま先が閉まっていると、間合いに入った後の戻りが速くなる。間合いに入って出ての繰り返しが行いやすく、間合いを制しやすく、下がりながらの後の先も行いやすい。

ちなみに、私は、大学時代から基立ちの変形のタイプ。つま先も閉めていた。
当時(20年前)のトップ選手の動画を見ると、前足のつま先を閉めないまでも、左右の足の幅はかなり狭くなっている。必然的に、そうなるのだろう。

さらに、近年は、上中ワンツーだけ、踵を立てた逆突きにシフトしました。踵を立てた逆突きは、ボクシングに近い。シフトしてみてわかたこと、自分から攻める逆突きには適しているが、カウンターの中段逆突きは、踵を立てずに寝かした逆突きの方が安定するだろう。使い分けるのも一手、迷っています。

参考:競技空手の足さばき/フットワーク

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

kuri photoM2株式会社アンチエイジング・プロ COO/順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。