みなさん、商品設計時、原料受託バンクやGoogleを用いて、原料を探すことは多々あると思います。
その際、原料メーカーの対応で、採用を見送った経験はございませんか?
私は、多々あります。

今回は、原料メーカーであり、フォーミュレーターとして商品設計で原料選定もすることが多い私の目線で、商品設計時に必要な原料情報について、コメントしたいと思います。

原料を選定して採用するまで、以下のような検討ステップがあると思います。

1. スクリーニング調査
2. 配合検討
3. 品質調査


一番重要なのは、スクリーニング調査です。まぁ、原料は、ここを通らないと、先に全く進めません。
その際、必要になってくる情報は、以下の情報です。

規格
梱包単位
価格
国内在庫の有無


梱包単位や表示名称などが記載された規格書は、ネット上に公開されていると、配合検討に進みやすい時代であるのは間違えないです。
その際、最終商品での表示名称(キャリアの割合:組成)、遺伝子組み換え(GMO)や牛由来原材料、アレルゲン表示の情報まであると、安心して検討段階に移行してもらいやすくなるでしょう。
情報は多いほど良いです。

一番困るのは、国内在庫がなく2ヶ月のリードタイムがかかったり、梱包単位が大きくて使い切れないケースです。
日本の市場って、小ロット対応と即納を求められます。日本特有。

そして、結構、対応に差が出てくるのは、見積書が提出されるまでの時間です。
検討側としては、対応が早いと、非常にありがたい。
一方、弊社の場合、電話越しで名乗らずに価格を聞いてくるような相手には、一切対応しない。私も、すぐに価格を知りたい時がある。でも、口頭で提示させるのは、商道徳に反すると思う。
うちは、原則、当日もしくは翌日の提出です。

ただし、原料受託バンクのコラーゲンカテゴリーの一斉送信で、十社くらいに見積依頼を出しているケースなどは、わざと無視することも多い。
原則、見積もりは出さない。
無駄な労力になってしまうため。

さて、次のステップ。
具体的に設計を行い、OEM会社さんなら、顧客への提案へと進んでいく。
設計した際、配合しようと思っても、求めるコストと合致しない場合、半数以上がここでドロップしてしまう。ここは、あっさりとジャッチされてしまう。

コスト的に問題なさそうであれば、顧客への提案したり、消費者へのアピールポイントを明確にするため、広告や販売のクリエイティブ像を作っていきます。

ここは、検討する会社さんによって大きく特色が出る部分でもある。
求められる資料のレベルにも大きく差が出る。

粗原料原産地や加工国
特許や製法
ストーリー
エビデンス
  などの情報が求められるだろう。

まぁ、ここを通ってしまえば、ほぼ採用だろう。

最後に、会社のコンプライアンス上、指定の調査書フォームで原料の最終チェックが行われる。
まぁ、スクリーニング調査の段階で、ほぼ通ることが確定している原料も多い。

近年、スクリーニングの段階から詳細な調査書を求められることが出てきている。
cGMPレベルで非常に膨大な量を数日間で求める非常に横柄な会社も出てきている。不採用でも、連絡すらよこさない。
採用されるかわからなくても、きちんと対応しますが、無駄働きさせる可能性も高い訳だから、求める側に対する配慮がないような感じがする。
このステップを意識し、ある程度の見込みが付いてからの要求にしてもらいたいなぁとも思います。