私の持論、これから数年間の間に倒産する原料メーカーが出てくるだろう。輸入商社なんて潰れにくいので、事業や権利を売却されたり、自然消滅する会社も出てくるだろう。
そういった倒産する会社の条件は、こんな感じだろう。

自社の原料に投資しない
コンプライアンス面を軽んじる
人材を大事にしない


近年の健康食品業界の変化を考えると、当然である。
タイトルはインパクトがあるかもしれないが、この後も、極極当たり前のことを説明していきます。

自社原料に投資しない会社の原料製品は、売れなくなるだろう。数年前、仲の良い大手受託加工会社の営業マンが言っていた言葉でもある。
当然ながら、有効性データに限らず、その最低限の投資として、安全性データ取りや品質管理分析にお金をかけない原料メーカーの製品は、売れなくなるだろう。

実際、北米は非常に厳しく、安全基準合格証であるGRAS(Generally Recognized As Safe)を取得していないと、原料を買ってもらえないのが現状です。
近い将来の日本の姿でもあると思います。

言わば、安全性データ取りや品質管理分析は、最低限のコンプライアンス管理です。

特に、HACCPが義務化されると、既存のGMPもcGMPレベルの管理を求められる。的確に管理されていない原料は、取り扱いができなくなるでしょう。
なので、自社の原料に投資しない原料メーカーは、必然的に潰れてしまうのです。

まぁ、余程の既得権益を持っていない限り、輸入原料も価格戦争になるだけで、儲からないビジネスへと変化していくだろう。特に、添加物系原料は、価格戦争にしかたどり着かない。

また、今、日本の原料メーカーの多くは、GMPやISO22000を取得していない。HACCP義務化を目指している東京2020を境にGMPやISO22000を取得せざる終えなくなるだろう。
そういった面でも、線引きされるだろう。
オフイス小分けなんて、問題外。
最悪、HACCPを満たしていない原料は、日本で流通ができなくなる可能性もある。もしくは、GMPの管理項目に入ってくる可能性もなくはない。

最後に、ご存知の人はご存知だと思うが、原料メーカーって、結構、ドロドロしている。そんなドロドロが嫌な私は、ドライな原料販売モデルを徹底しているという背景があったりもします。
まぁ、以下のような会社も、当然、倒産するだろう。

社員が(内外の)愚痴しか言わない
自社アピールより競合批判しかしない
裁判などによる闘争が多い
有効性のない特許で脅すようなことをする
中心人物の退職


こういった会社は、必然的に離職率も高くなり社員の回転も早い。
実際、負のワードしか出ない会社は、暇なのだろうし、社員の不満が多いに違いない。
それは、経営者が社員(人材)を大事にしていないからだ。どうしても顧客やノウハウが起こる。会社の仕組みが良くないのだろう。

ちなみに、こういったメーカーほど、対応が遅い・・・。
負の循環として、悪循環している証拠だと思う。

弊社も、そうならないように頑張っていかなければならない!
この記事は、自分に対する戒めでもある。
常に努力です。


ここからは余談です。
本当に良い人材とは、学歴や経歴は関係なく、仮に会社が傾いたとしても、経営者と共に一生懸命に頑張ってくれる人材だと思います。
なので、弊社のように、会社が苦しかった創業間もなくの時(震災直後の2011年前半)を知っている社員がいないのも、弊社の弱さなのかな?と思ってしまう。
本当にしんどいことも、上だけで処理しているし・・・。

会社が傾いた際、逃げないで支えてくれるような人材育成と人材評価も必要なのだろう。
できなきゃ、傾きかけた際、解散という決断が求められるだろう。

ボーナス前の人事評価の時期で、ついつい考えちゃいました・・・。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。