ここ数年、様々な医療機関では、サプリメント事業が活発になり始めています。一方、弊社も、設立時より医療機関向けのサプリメント事業を行いながら、様々なノウハウが蓄積しつつあります。

比較的成約率が高い案件が多いのですが、成約しない場合の理由は、ほぼ以下のどれかに当てはまります。

ロットが合わない
食品衛生法に抵触する設計
仲介会社のぼったくり


比較的、単価が合わないというケースは少ないですが、小ロットの認識の違いというものは、求めるビジネス規模の違いであり、医療機関に限らず、どの顧客に対しても生じることです。

弊社は、どんなに少なくても、600個くらいからの供給になります。
金額ベースで、1商品あたり60~120万円くらいの予算が必要であり、高単価の商品をこだわって作られるケースも多いので、100万円前後の顧客が多いです。

大手受託加工会社さんは、こういった小さな事業は行わないでしょう。
弊社より小さなロットで供給する会社もあるかもしれませんが、採算が合っているとは思えません。社員だけが苦しい思いをしているかもしれません。

基本的に、年間で600個くらいというのは、月50個くらいです。
(賞味期限は2年です。)
1院でも、その3倍以上を販売するクリニックもあります。
これくらい消化できないのであれば、オリジナルサプリで展開していくべきではないと思います。

そうは言っても、経験がゼロであれば、いきなりの投資は躊躇してしまうでしょう。いくらお金を持っている方が多くても、意外に堅実な方も多いのが実際です。

弊社では、2~3品ほど、そのトライアル販売用に商品を用意しております。
今後、この窓口事業を拡大していこうと計画しています。

上手く行くと自信が持てたら、オリジナルサプリを作れば良いとも考えています。
窓口事業で儲ける必要がないのが弊社の一番の強みかもしれないです。

やっぱり、医療機関におけるサプリメント販売には、重要なポイントがいくつか存在します。
医師とコメディカルの連帯で販売していかなければなりません。
非常に簡単なスキームなのですが、一般的な対面販売とは、ちょっと異なる販売スキームが求められたりします。

サプリメントの役割のコメディカル教育
インセンティブ制度
(;コメディカルの販売メリット)

この2つに尽きます。

こういった医療機関物販の活性化をマニュアル化したコンサルを組み込んだ事業にしていければと思っております。
こういったことは、私がクリニックのサプリメント販売を活発化するために行ってきたことですが、もう私が直接的に実施することはないと思います。
ただし、マニュアル化はする。

ぶっちゃけ、散々コメディカルの商品説明も行ってきましたが、そういったものは不要だと思います。
商品は、医師・医療機関が選定したものであれば、どんな商品でも良く、それを数ワードで手短に伝えれるだけで良いのです。

むしろ重要なのは、販売をコメディカルの意図で行える環境作りです。

すぐに呼びつける医師も多いのですが、私は、一切出向かない方針でビジネスを構築するつもりです。
こういったクリニック向けのサプリメント事業の一番の問題点は、営業経費が合わないという点です。特に、人件費の高い私が営業を行ったら、ビジネスとして成り立つはずがありません。

お互いにWinWInになるビジネスモデルを構築していきたいと思います。


この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。