ロイテリ菌の影響で、口腔ケアサプリメントは、人気が高まっている。
だだし、ロイテリ菌は、生菌であるため、工場も限定されるだけでなく、菌数の担保が非常に難しい。

イメージだけで、全く意味のない商品になってしまう可能性も高いのだ。

ここで朗報。
弊社でも、汎用原料化し、良く利用している乳酸菌で口腔環境改善:歯肉炎の抑制のデータが出た。

具体的には1億個配合のタブレットを1日3回摂取し、摂取3ヶ月後、歯肉炎指数や歯周ポケット検査時出血率が有意に低下したというデータです。

引用文献

Clinical effect of pro-biotic containing Bacillus coagulans on plaque induced gingivitis: A randomised clinical pilot study. Nitte University Journal of Health Science (NUJHS) 2017; 7(3) 7-12

この原料を用いれば、工場によっては生菌扱いされないで利用も可能だし、商品中の菌数も、担保が可能だ。良い口腔ケアサプリメントを製造することが可能だ。

ロイテリ菌も菌の担保が必要なければ、工場が限定され、殺菌代もかかってしまうが、イメージ配合で良いのであれば、配合しても良いのだろう。

鉄クロロフィリンナトリウムや茶カテキンを入れても良いだろう。
ただし、こういった殺菌作用がある素材を用いてしまうと、効果も低下してしまう可能性がある。茶カテキンは、乳酸菌を殺菌しないようだが、注意が必要そうだ。

まぁ、ベタなのは、虫に良いイメージのキシリトールなどなんだろう。

あと、機能の強化を図るのであれば、アルギニンを利用するのも一手だ。よりサイエンティフィックなフォーミュラになるだろう。

なお、最期に、この商品の開発で忘れてはいけないことがある。
それは、食系に近い商品であること。原価率は、高めでないと、上手く流通しないだろう。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。