すでに、夏の商品開発が盛んに行われ始めています。
わかさ生活さんの「レスベラトロールの水」の影響だろうか?OEMでも原料でもレスベラトロールのドリンク案件が多いです。
なぜか今週だけで、5件ほど、赤ワインエキスの問い合わせがありました。

私は、過去にも述べているのですが、弊社のレスベラトロール原料は、赤ワイン由来のため、ノンアルコール赤ワイン風ドリンクへの加工が一番良いと考えています。
何と言っても、傾向として、非常に商品寿命が長い!

まぁ、かなりレスベラトロールのドリンクも増えてきているため、ワインヴィネガーが配合されていたり、希釈タイプのお酢ドリンク仕上げることも一案です。
いろいろな工夫の仕方があると思います。

この赤ワイン由来のレスベラトロール原料、ドリンク加工する場合、いくつかの注意点が存在します。また、よくある質問は、毎回同じです。
以下のようにまとめてみました。

【注意点】
たくさん溶けない
原料として100mg/50mLくらいに留めておいた方が無難
ただし、希釈タイプのドリンクの場合、副材を果実酸やビタミンCなどに留めるのであれば、溶解ギリギリまでチャレンジすることも可(もちろん、要加速試験)。

相性の悪い原料も存在する
例:コラーゲン、ヒアルロン酸、プロテオグリカン

海外輸出時の表示名称に注意
推奨:(黒)ブドウ抽出物もしくは(黒)ブドウ発酵抽出物 ※エキス末でも可

【よくある質問】
Q. レスベラトロール類としては、どれくらい含有しているのか?
A. ほとんどがトランス体レスベラトロールであり、それ以外はほとんど含有していない。


さて、注意点から解説です。
そもそも、レスベラトロールは、そんなに水に溶ける成分ではありません。
かつ、渋みも有する原料でもあるので、たくさん配合すると渋みのマスキングが必要になります。

また、この渋みの原因であるタンニン(タンニンの重合体のプロアントシアニジンとして含有)は、タンパクや多糖類を凝集させる性質があります。ヒアルロン酸、プロテオグリカン、コラーゲンの順で凝集しやすいことがわかっています。
(ヒアルロン酸様物質の白きくらげ多糖体は、多糖類の中では凝集にしにくい。)
すぐに凝集反応は起こらなくても、長期保管の過程で凝集反応が起こってくる可能性があります。
要注意です。

海外輸出する場合、赤ワインエキス末の表示名称は、適しておりません。
酒税法の関係上、必ず通関が止まります。
ちなみに、レスベラトロールは、中国で医薬品成分であり、たとえブドウ由来でも、レスベラトロールの表示を行ってしまうと、正規通関できなくなってしまいます。

近年、海外輸出案件は、大瓶よりスティックドリンクの剤形の方が人気です。
そうすると、飲みきりタイプになるので、原料はあまり多く配合できないんですよね・・・。

次に、よくある質問ですが、わかさ生活さん(サンタベリー由来)より山田養蜂場さん(メリンジョ由来)の商品の影響でもあります。

弊社の赤ワインエキス末は、いわゆるレスベラトロールであるトランス体レスベラトロール以外、その他のレスベラトロールは、ほとんど含まれていません。

理由は、レスベラトロールの2量体であるビニフィリンなどはブドウの熟成でトランス体レスベラトロールや配糖体に変化し、ブドウの発酵過程で配糖体は糖が外れてトランス体レスベラトロールに変化しまうためです。特に、弊社の原料に使用されている南フランスのブドウは、夏の日照時間が15時間を超えるので、トランス体への変化度が高いのが特徴です。

ちなみに、グネチンやグネモノシドなどメリンジョ特有のレスベラトロール類は、ブドウには含まれません。

ブドウ由来レスベラトロール協会では、一定の比率でビニフィリンが含まれていることとなっていますが、何の根拠もございません。
(弊社の原料は、その一定比率のビニフィリンを満たしているロットもあれば、満たしていないロットもあります。)
ビニフィリンは、そもそも初芽や軸の部分に多い成分であり、果実には多く含まれません。いくつかの文献でも、しっかり紹介されています。また、このビニフィリンの比率は、日照時間など、ブドウが育つ環境によって変化します。ブドウの面白い点でもあります。

最後に、基本的に、赤ワインの健康成分として、レスベラトロールばかりが注目されますが、実は、OPC(オリゴメリックプロアントシアニジン)も大事です。
フレンチパラドックスの主な機能性関与成分は「OPC」です。

また、弊社が行った臨床試験では、赤ワインエキス末として400mg/日で摂取させ、血管の柔軟性で有効性が示されましたが、これは、健常人で有意差を出すため、やや多めの摂取量で設定されています。
海外で実施されているヒト臨床試験(主に疾患者が被験者)の結果を参考とすると、赤ワインエキスとして160~200mg/日の摂取で十分に健康効果が期待できます。OPCの摂取目安量である50~150mgも満たします。

是非、本記事の情報を商品開発にご活用いただければ幸いです。
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