卒業式シーズン。
今日この頃、大学での4年間でさえ短いなぁと思うようになり、年々時が経つスピードが速まっていると感じる私です。

さて、私は、大学時代、どの程度、勉学に励んだものだろうか?
特に、学部の4年間は、勉強より大事なものをバイトや遊びで覚える必要があると、諸先輩方に指導されてきたと思います。
なるべく、楽して卒業しようとして、部活動の空手(週6)に明け暮れていたと思います。夜は、酒ばっかり飲んでいたような・・・。
まぁ、大学院でも、研究室で自作PCを作ったりWebページを作ったり、どれくらい勉強しただろうか?

今考えれば、非常に恵まれていたのかもしれない。
学校では学べないものをたくさん学べた。

1食あたり400円前後で寮の食事ができ、たこ部屋だけど4900円の寮費。
国立なので、学費も半期で19万円くらい。バイトで払えない額ではなかったです。親からの仕送り無、学費も自分で払うという学生もいました。
私の学部の時までは、ある一定の公務員になれば、奨学金の返還も免除でした。
バブル崩壊後の不況でしたが、コネで就職できる会社も存在し、就職率もそこそこ。

今や、大学のカリキュラムが変わり、バイトもできる余裕がなく、勉学以外の何かに打ち込むことさえ行いにくくなっています。文武両道は成り立ちにくい。
(大学も生き残りが大変なので、こうなるのだろう。大学は、勉強をするところ。)
酒も飲まない、彼氏や彼女もさほど必要としない。
(我々の肉食世代とは、大違い。)
仕事も、公務員・大手志功。
(売り手市場で、近年、さらに加速。)
全般的に、野望がない。
これが、今の若い世代の考え方なのだろう。
(それはそれで、否定しない。)

かと思えば、奨学金が返還できなくて、苦しんでいる若者も出てきている時代。
無理して大学に進学する必要がないように感じる。
一方で、格差というものを改めて感じる。貧乏人は、進学してチャンスをつかみにくくなっているのかも。

大学時代、ものすごく破天荒だった人も、今では丸くなっている。夢を追っていた人達の多くは、夢をあきらめている。
大学院を卒業しながら、研究者にもならず、博士でも営業とマーケティングが中心、中小企業を中心として人生を歩んでいる私は、まぁ、破天荒なのだろう。
一度きりしかない人生、守りは嫌!という、私の性格上、こういった道を歩むのは仕方ない。

でも、子供達に同じような人生を送らせたいとは思わない・・・。
時代が違うからだろう。
あえて、子供達に破天荒さを求めるのであれば、海外に放り出してしまうだろう。それはそれで、お金がかかりそうで、ちと怖いが・・・。

こういった時代の変化は、親になり、子が成長していくと、誰もが感じることなのかもしれない。
たまたま大学生と接点があったお陰で、私は、ちょっと早めに感じることができたのだろう。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。