ここ最近、機能性食品原料は、単なる抽出物ではなく、タイトルの限外濾過やクロマト(カラム分画)の技術を用いたものが増えてきています。

これらの技術は、一定の分子量や極性を分離抽出したり、塩を除去して純度・精製度を高めたり、様々な目的で利用されています。

弊社の原料も大部分が、こういった技術を使っています。中には、日本独自の最先端技術も含まれます。

幸い、私は、大学でGCMSを用いた微量分析も行っていたので、その知識が活きています。
私が行っていたのは、固体の試料を(有機溶媒で)抽出し、カラムを用いて分画し、分画毎に含有量を分析するというもの。原料の場合、抽出溶媒がエタノールと水に限定されるだけで、カラムも食品添加物リストにあるものに限定されるだけです。そして、分画は、直接分析されるのではなく、粉末化され、品質管理の一環として含有量分析が行われます。
やっていることは、ほぼ同じ。

ぶっちゃけ、カラムを用いたクロマトの製造は、日本の企業では中国に敵わない現状もあります。
現地を視察すると、痛感することです。
酒税やカラムの充填剤のコストも大きく関係してるのですが、技術さえ伴えば、中国の方が安くて良い原料が製造できてしまう実際があります。
植物抽出物は、中国原料が強い理由です。
理想は、中間精製物を中国で製造し、ノウハウ的な最終工程を日本で行って製造するような方法です。
もしくは、原料を支給して製造委託することでしょう。輸送コストがかかるので、ものがかなり限定されますが・・・。

ちなみに、日本独自の技術というのは、様々なものがあります。
まぁ、独自技術でなくても、機能性や安定性を高めるような処理を行うことで、原料も日本製造になるので、いろいろな面でメリットが生じてきます。
一方、大手さんだと、意外にそういったことができないです。たかが数百万円なんですが、安全性や品質のリスクの方が先行してしまい、なかなかできない背景があります。
経験上、10~50億円クラスの非上場企業、かつ決裁権が近い場合、こういった原料戦略が行いやすいです。そこは、中小企業の強みの部分だと思います。

今後は、健康食品業界の大手企業 vs 中小企業の戦いは、こういった原料戦略がキーになってくるのかなぁ?と感じています。
今、広告規制強化によって、ブランド力のある大手企業が優位に立っていますが、ここから中小企業も巻き返しを図らないといけないです。
まぁ、顧客は限られてくると思いますが、面白い創造性のあるビジネスを展開できればなぁと思っております。