近年、ECの定期縛りが度々問題になります。昨日も、国民生活センターから報告記事が出ました。

「お試し」のつもりが「定期購入」に!?第2弾-健康食品等のネット通販では、契約内容や解約条件をしっかり確認しましょう-

参考:第1弾の記事
相談急増!「お試し」のつもりが定期購入に!?-低価格等をうたう広告をうのみにせず、契約の内容をきちんと確認しましょう-

さてさて、この定期縛り、いつくらいから、どこが始めたのでしょう?
私の記憶では、健康コーポレーション(現 RIZAP)の豆乳クッキーが走りだと思います。確か最初はかわいく、3ヶ月の縛りだったと記憶しています。
豆乳クッキーの後、エステナードソニック(美顔器)では、タレントブログのステマ戦略を組み合わせて12ヶ月の縛りで大儲けし、会社を大きくしました。

なぜ、この手法が今でも使われ続けるのか?

理由は、簡単です。
消費者を騙して手堅く利益確保が可能だからです。

通常、今の時代、MR=1以上は不可能で、初回の集客コストは、初回の売上でペイすることができません。リピート購入でペイしていくしかありません。
詳しくは、通販方程式の記事
しかし、このリピート購入への引き上り率は、なかなか高めることが難しいのが実際です。消費者も勉強しているので、安く買える初回だけ買おうという心理が働きます。

これまでの通販では、インバウンド時にサンプル購入から定期購入へ引き上げるなど、様々な手法で定期購入へつなげる努力がされてきました。
特に、ドライな販売形態であるネット通販では、その引き上げを苦労してきたというのが実際です。

そこで生み出されたのが問題になっている定期購入縛りの商法です。

初回の購入時、仮に赤字でも、縛られた定期リピート購入で広告費がペイできる。
そして、当然、定期解約を忘れた顧客も出てくるので、そこで利益が出る。
手堅く利益確保が可能なのです。
小さく見えないように、解約できないことを書いておけば、読まなかった消費者が悪いという販売者側の道理です。

まぁ、そういった仕組みを知って、もっと悪い広告関係の業者も現れてきました。
例えば、アフィリエイト広告では、この縛りの部分の売上も加味して、商品価格の100%以上、いや200%300%という成果報酬を求められるようになり始めました。
そして、そういった高い成果報酬のところにしか広告出稿が集まらなくなったという背景がありました。定期縛りをしないと、売れない市場へと変化していきました。
こういった背景が、定期購入縛りを一般的なものにしていきました。

一方で、これだけ、定期縛りの問題が表面化すると、消費者も引っかからなくなりました。
それによって、昨年末から今年、衰退したのはアフィリエイト管理会社。
広告主も儲からなくなり、広告出稿もしなくなったので、アフィリエイト管理会社が商品を作ってECを始めるという現象も起こり始めています。

本当に良い商品を作り
顧客に喜んでもらいながら儲ける


EC市場では、そういった商道徳が欠如し始めているのだと思います。
まぁ今じゃあ売れませんが、だから、原価率10%以下のゴミ商品もたくさん市場に現れました。
ゴミ商品による定期縛りは、騙されたという気持ちだけで、満足という喜びを生みません!

今後も、こういったイタチの追いかけっこが続くと思います。私は、定期での縛り過ぎは逆効果になる時代に突入していくと予測しています。
弊社は、ゴミ商品の製造を断るという選択をしました。
時代の流れは速いです。時代の変化を見据えながら、様々な選択が必要です。的確で、消費者にも優しい選択がされれと思っています。