アサヒフードアンドヘルスケアさんの回収騒動については、びっくりしました。

「ディアナチュラスタイル ビタミンB群」自主回収に関するお詫びとお知らせ
対象商品に配合しているパントテン酸カルシウムの量が、添加物の使用基準における最大限度(カルシウムとして1.0%)を0.25%超過していることが判明いたしました。

この情報からパントテン酸カルシウムの配合量も計算してみました。

1粒あたり パントテン酸 :40.0mg
1粒の重量 331mg

カルシウムとして4.1375mg(カルシウム量として1.25%で計算)
→パントテン酸カルシウムとして約48.1mg(約10%増し仕込み)
 パントテン酸カルシウムとして約14.53%

確かに、パントテン酸カルシウムには、カルシウムとして1%以下の使用基準があるようです。
すなわち、パントテン酸カルシウムの配合量として12%以下になるようにしなければならないです。
たしかに、アサヒさんの商品は、引っかかります。

こういったケースは、実は、非常に珍しいです。
パントテン酸カルシウムは、アリナミンでも15~30mg/3錠なので、このパントテン酸として40.0mgという量は、結構、多い量です。
なかなか12%もパントテン酸カルシウムを配合しないです。

あえて言うなら、未承認医薬品の経口発毛剤であるパントガールを真似た商材(コピーサプリ)は、この使用基準に引っかかる可能性が高いです。
この商品は、パントテン酸カルシウムを1日あたり180mg服用させます。なので、真似ると使用基準の量を超えてしまうケースが多々出てくると思います。
こういった案件も多いので、私もヒヤリでした・・・。

こんな大手さんでも気づかないんですから、知らないって怖いものです・・・。
ちなみに、ファンケルさんのビタミンB群は余裕を持ってパントテン酸の量を設定されており、DHCさんは本使用基準を知っていたかのように上限ギリギリの配合量になっていました。

みなさん、気を付けましょう!

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。