日曜日、大学の後輩達の試合を見に行って参りました。関東の大学が集まる個人戦の大会。

組手のスタイルも、選手の体つきも、私が大学生だった頃とは随分と異なってきました。
全体的に長身で細身の選手が増え、技も重さよりスピード重視。蹴りのポイントも大きいので、足技も増えました。時代の変化だと思いました。
都民大会に出場していても、ほんと、時代の変化を痛感します。

こういった変化は、国際化に伴う競技性の変化によるものだと思います。
それでも、帝京大学や国士舘大学などは、下半身がっしりした体格の選手も多く、伝統を保っているなぁと思いました。植草歩選手も試合を見に来ておられましたが、体つきは、さすが帝京大学の出身だなぁと思いました。

武道として沖縄で行われていた空手は、本土に持ち込まれ、広く普及させるに当たって、体育化が行われました。ピンアンからヘイアンの形への変化も、その体育化の過程で起こっているんだろうと考えています。形の中でも、武道性というものが少し失われています。

そして、空手は、体育化に止まらず、戦後、組手というものが生まれ、競技化も行われました。最初に導入したのは大学の空手道部であり、競い合ったのは、大学生です。
日本大学(大塚先生)vs近畿大学(摩文仁先生)で相手が倒れて起き上がってこなくなるまで戦ったという逸話も残っています。その頃の空手は、防具もなく、武道性が強く残っていたと推測できます。

これでは、けが人が絶えず、競技空手も普及しないと考えられ、様々な防具が導入されました。極近年の防具は、ほんと、良くできています。金はかかるかもしれませんが、羨ましい!

我々の大学時代は、拳サポーターが進化がかなり進んで良くなった時期であり、入部当時は、スポンジが布に包まれている程度の拳サポでした。試合も練習も、拳サポ・胴プロテクター・マウスピースだけ。
当て具合も、試合中に「浅い!」と言われることもあり、ポイントを取るにはスピード以外にも重さも求められました。なので、マウスピースしていても、カウンターで歯が折れることもありました。

まぁ、そう考えると、武道性も大事だけど、安全性を重要視して競技性を高めていくのも大事だなぁと思います。ただし、空手の武道性は、さらに競技化が進んでも精神の武道性だけは失われないで欲しいと心から願います。
やっぱり、礼儀は失われてはいけないし、厳しい練習に耐えれる精神力は大事。

写真は、4年生の時かな? 20年前? 私にもこんな時代がありました。この時、見た目細いが、体重は74kgくらいだった。日曜日に和道流の優勝チームの道場に通ったり、午前中にも練習したり、週7回以上練習していた。

image

最後の公式戦は、関東個人の体重別。ベスト8で帝京大学の東日本代表選手(ナショナルチーム)に当たって5-2で負けた。忘れることができない試合の1つ。
その後、大学院の入試に向けて、英語漬けの日々へ突入。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。