7期目ともなると、リピート受注の積み重ねが増えてきます。
まず、毎日のように来る注文書。特に月初には、多くの原料が出荷されます。

これも、ハイクオリティ認証やヒト臨床試験、特許戦略などをコツコツと積み重ねてきた成果だろうなぁと思っています。

一方、弊社の事業としては、年々、大手企業さん向けの要素が増えてきています。受託加工会社さんとの取引についても、中小クラスより大クラスの会社さんとの取引量が増えております。
それは、良くも悪くも、弊社が大手さん寄りになってきている証拠だと思います。
先月末、総括をしていて、はっと気づかされることがありました。

悩ましいのは、この傾向は原料事業では良いのかもしれないですが、OEM事業では好ましくないという点です。前期は、OEMの新規案件が前々期より少なかったのは、そういったことが私にブログ記事に表れていたのでは?と反省したりもしています。
機能性表示食品の話題になると、必然的に大手さん寄りになってしまします。中小企業からすると、面白くない。
でも、ここ最近、中小企業も、機能性表示食品への対応を段階的に進めていける商品開発を行っていかなければならないと考えが変わり始めています。

昨年は、中小企業にとって、機能性表示食品はまだ早いと思っていましたが、ここ最近の広告規制強化の流れを見ていると、この段階で手を打たないと!と思い始めました。そうしなければ、健康食品業界が大手さんだけの市場になりかねないです。

だからと言って、最初の段階から機能性表示食品にしていくのは、得策ではないと考えています。
まずは、機能性表示食品への対応できる可能性を秘めつつ、勝ち残るであろう商品設計で攻めるべきです。詳細は企業秘密。そして、きちんと収益モデルができた時点で、機能性表示食品の申請を行っていくべきだろうと考えています。そのステップだと、販売実績が食経験として安全性データにも活用できますし、最初から無駄な投資を行う必要がありません。
中小企業は中小企業なりの正しい進め方がある。

極論言うと、大手でも中小企業でも、単に機能性表示食品にすれば売れるというものではありません!
実際、機能性表示食品にできても、売れないだろう思う原料や機能性関与成分も多々あります。
当然、原料によって商品を作るコストも異なってくるので、小難しくなるけど、原料や成分によって販路適正もあります。

あと、中小企業の商品開発戦略において、もう1つ言えること。
それは、機能性表示食品を見越さなくても、必ずしも良い商品群があるということ。これは、原料が大事になってきます。
それは、水面下、弊社が進めている原料戦略に大きく関係してきます。

今期は、そういったことも加味して、OEM事業を進めていかなければならないと考えています。
今期も、たくさんの商品を生み出すぞ!!

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。