大変失礼いたしました。先月は、決算月のバタバタで恒例の原料受託バンクの原料受託バンクのランキング解説をすっかり忘れておりました。
深くお詫び申し上げます。

1月
1位 乳酸菌
2位 コラーゲン
3位 ヒアルロン酸
4位 プラセンタ
5位 酵素
6位 DHA
7位 高麗人参
8位 カルシウム
9位 ビタミンE
10位 セラミド


2月
1位 乳酸菌
2位 コラーゲン
3位 プラセンタ
4位 酵素
5位 ヒアルロン酸
6位 DHA
7位 カルシウム
8位 葛花
9位 高麗人参
10位 セラミド


>>先々月のランキング
※これ↑は、意外に使えて、毎月のトップ10を遡りながらチェックできるんです。

10位以内は、多少の変動はあるものの、かなり固定化されてきました。
乳酸菌やコラーゲンは、副材で頻繁に利用しますが、それらを主材とした案件がそれほどないので、なぜ?ここまで上位を維持できているかが不思議です。
少なからず、消費者の方々からのアクセスも影響しているんだろうと考えています。
また、ここ最近は、原料登録の多い原料程、上位ランクされる傾向も強いのでは?とも感じています。まぁ、自社のカテゴリーは積極的にチェックされるでしょうからね。

プラセンタは、一時に比べるとOEM案件も減り、かなり下火になりつつあるんですが、ランキングは落ちません。一方で、ドラックストアでは発酵プラセンタ原液が売れていたり、不思議な現象があります。また、弊社で流通させているプラセンタ原料の量は増えている現状もあったりもします。
この原料は、市場が成熟し、販売チャネルが通販から量販店に移行しつつあるのかな?とも感じています。通販は、テレビが良く、ECがダメなようです。
弊社では、単味商材だと差別化がしんどいので、特殊なカプセルや副材を工夫することで差別化を図る努力をしています。

先々月は、わかさ生活さんのレスベラトロールの水のCMのお陰で、久しぶりにレスベラトロールも30位以内にランキングしていました。
でも、今月は、ランキングから落ち、一時的なアクセスだったことがわかります。
一方、弊社の原料流通量の年間推移を見ていると、ブームの2011年2012年くらいの時に比べると落ちているのですが、意外に2014年以降、少しづつ伸びている傾向もあったりもします。
今年は、ヒト臨床試験の報告も行っているので、もう少し伸びるのかな?とも予測しています。

高麗人参に関しては、先月解説した記事の通りだと思います。
何気にプチ再ブレイク高麗人参が売れる訳

全体的な傾向として、機能性表示食品対応の動向が読み取れます。キーワード検索でも機能性表示食品がずっとトップです。市場では、広告規制強化も進んでおりますので、今後、ますます機能性表示食品への注目は高まると思います。

一方、受理状況や市場動向を見ていると、大手さんが優位になり、大手さんが有利な制度となっているのは間違えなさそうです。例えば、ドラックストアなどは大手さんの商品ばかりになってしまいました。
また、中小企業は、大手さんが利用している一部の原料を用いた機能性表示を避けて、対応を進めていく必要があります。創造性が求められると考えています。

今月10位以内に再ランクインした葛花などは、今年のダイエット商戦を示唆しているようにも思えるのですが、葛花=ダイエットのイメージがまだまだ弱いので、今後、どうなっていくかでしょうか・・・。
私の予想、ベタなところで、レモン酢やHMBだと伸びると予測しています。レモン酢ダイエットの商材に関しては、企業秘密♪

ちなみに、弊社への問い合わせ傾向とランキングは、まったく一致しません。
先月は、アホみたいにレモン由来葉酸の原料問い合せがありました。山芋抽出物や葛花抽出物も、ぼちぼちの問い合わせ数で、採用数も伸びています。
OEMでは、意外にアミノ酸系(体感型の高配合品)のものが多く成約している感じがします。HMBも含まれると言ったら含まれるのでしょうか。
そういった状況は、ランキングに全く表れていません。ここら辺は、非常に面白いところです。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。