アメリカでは、長い間、魚油/オメガ3(DHA・EPA)が大ブームが続いています。
魚油のサプリというものは、精製されているので、魚から汚染物質(水銀、ヒ素、PCBなど)まで摂取してしまう可能性が低いいうメリットがあります。効果も、ヒト臨床試験データが多く、信頼できる。
ちなみに、海外では、赤ちゃんの脳の発育を良くするということで、妊婦さんも魚油のサプリ(主にDHA)を積極的に摂取する習慣もあります。

さて、なぜ、日本ではブームが起こらないのでしょうか?

私は、主に3つの理由があると考えています。

1. 魚を食べている錯覚
日本人は、魚食文化があり、十分にオメガ3(DHA・EPA)も摂取できているという錯覚があります。一方、日本人は、食の欧米化が進み、年々、魚を食べる量が減っています。
もっと、食育が必要です!

2. 魚油の機能性の認知度が高くない
3. 日本特有の既得権益

そして、根底に上記の2つの理由があります。
既得権益というのは、厚生労働省系の既得権益農林水産省系の既得権益の2つが存在します。

まず、厚生労働省系の既得権益ですが、何と言っても、魚油には、EPA製剤という医薬品が存在する点が他の国と異なるのでしょう。
この権益を守るため、医薬品の領域を侵すような機能性研究や商品開発が行われにくい実際があるように思えます。
まぁ、医薬品の方が適切に販売されるというメリットはありますが・・・。

次に、農林水産省系の既得権益、これが一番厄介。仕方ないんですが・・・。
日本には、海外の安い魚油原料が入ってきません。
日本の魚油は、酵素を用いて製造され、TG(トリグリセリド)で置換された魚油でないと輸入できません。海外のエチレーションという加工によりEE(エチルエステル)に置換された魚油がメインであり、日本には輸入できません。
日本のメーカーを守るため。

まぁ、ここでも厚生労働省系の既得権益が微妙に絡むのですが、エチルエステルの魚油は、医薬品用途に利用されているんです。日本には3つの大きな魚油メーカーが存在しますが、3社とも製薬ルートにも供給している状況も存在します。
ちなみに、私が調べたところ、さらに酵素も、良いものは日本製でしか存在しないようです。

そういった諸事情もあり、海外から安価な魚油が入って来ず、原料の価格競争も起こりにくい状況もあるので、当然、魚油サプリの値段も原料ベースで競争が起こりにくいです。

消費者にとって、良いことかどうかは、わかりません。
でも、既得権益だなぁとしか思えないです・・・。