ここ最近、意外に、スーパーフードは短寿命だったなぁと感じてます。
業界紙などで今でもピックアップされますが、案件的には、完全に落ち着いたと感じています。

理由は、やっぱり、本物のスーパーフード商品でなく、偽物のスーパーフード商品ばかりが売れたためであろうと考えます。
数のクリエティブが関係しています。
また、ロハスの概念がないまま、イメージ先行で市場が広がってしまったという背景もありそうです。

私も、スーパーフード原料を取り扱うかを迷いましたが、取り扱わなくて正解でした。
どれも短寿命なので、最終的に在庫になってしまうでしょう。結局、終売することになり、お客に迷惑をかけかねません。それは、最低な展開で、顧客から信用を失うだけ。

最近、ヘンププロテインも、数社が取り扱っていますが、日本の市場には合わないかなぁと感じてます。このスーパーフードが下火になった局面で、良くやるなぁと思います。
それとも、よほど良い顧客を捕まえているのかな?

また、スーパーフードの原料メーカーさんは、結局、本当に儲かったのかな?と疑問です。
スーパーフードも酵素の市場と同じく、数のクリエティブに終息していきました。数のクリエイティブが横行しだすと、市場は大きくなっても、原料の出荷量は伸びないという状況に陥ります。
1kgの原料の寄せ集めや、最悪、有償サンプルだけで、ミックス原料が作られてしまうケースすらあります。

数のクリエイティブの横行は、原料業界にとって良いことではないなぁと感じました。

改めて、原料ビジネスの戦略を考えると、やっぱり、オンリーワンに近い原料をコツコツ育て、後発原料に負けないデータ蓄積やクリエイティブ開発(質と量のクリエイティブ)を行い、競合原料とバランスを取りつつ、市場をコツコツと大きくしていくしかないと思います。
そういった戦略の方が原料の健全な市場育成につながると思います。

原料事業において、コツコツ積み重ねて市場育成していくのは、私が一番得意としていること。レスベラトロール、ジオスゲニンや鮭鼻軟骨抽出物(非変性Ⅱ型コラーゲンとプロテオグリカン)は、その代表例です。
なので、弊社は、手堅い原料ビジネス戦略を行いつつ、信用を積み重ねて原料を販売していこうと思います。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。