本日は、価格のマジックについて、解説です。

特に、テレビショッピングなどでは、よく「今回限り980円」という価格提示を見かけます。
そして、例えば、定価が6800円(大きく表示)、定期購入コース2980円(小さく表示もしくは非表示)などとなっていませんか?

実際、6800円で売られた実績はないでしょう。
景品表示法の場合、売られた実績はなくても、売られているという実績があればスルーしてしまいます。
だから、特別感の演出として、定価よりかなり値引かれて購入できるように見せることができるのです。
まぁ、ギリギリの価格設定です。

基本、企業も収益を上げるため、この後、アウトバウンド(電話)などで定期購入コースなどへ引き上げようと努力されます。

さて、こういった商品の原価は、いくらくらいなのでしょう?
商品にも寄りますが、私の予想では、500~750円くらいの原価と考えます。まぁ、酷い商品では、400円くらいの砂糖だらけのジュースのような青汁などもあったりしますが・・・。

まぁ、これで、この形だけの定価というものがご理解いただけたでしょう。
騙しのテクニックとまでは言いませんが、通販において、この定価というものは、あまり意味のない価格なのです。

昔は、私も、こういった価格戦略の提案もしたでしょう。でも、近年、定価と実勢販売価格の開きが少ない商品ほど、LTVが長かったりする傾向も見受けられるので、なるべく正攻法で価格設定していただくようにアドバイスしております。

次に、消費者の人は、注意すべき点があります。
それは、定期購入コースであり、初回購入から半強制的に3~6回(酷い場合12回)定期購入させられてしまうケースです。過去、12回縛りなんて、酷いものもありましたが・・・。
結局、同じような商品(もっと良い商品)を量販店などで購入した方が安い場合もあります。

マーケティング面を考慮すると、価格戦略は、非常に重要です。
一方、過度にやり過ぎると、消費者を騙しかねません。
実際、この悪質な定期購入コースでは、トラブルも多く、消費者センターに多くの苦情が寄せられています。

反対に、頭の良い(ズル賢い)消費者さんは、初回限定価格でしか買いません。もちろん、定期購入の制約なない商品。しかも、複数個変えるのであれば、一度に複数個購入されます。
そして、同じような販売方法をされている会社さんの商品を順繰り順繰り購入されます。
最終的には、量販店などで最も安い商品を購入されたりされます。

それだけ顧客をつなげておく商品力がないという点で、企業も努力が足りないのですが・・・。

何れにしても、消費者の方は、まず、他の商品と比べて適正価格を見極めること(本当にお得なのか?)、そして、定期購入の制約がないかの確認も行う必要があるのです。

こういった販売の世界は、言わば売り手と買い手の駆け引きの場でもあります。
そこは、お互いに納得のいくような売買が行われればと思います。