弊社は、一昨年より、後印刷アルミ袋という包材仕様を導入しております。また、そのちょっと前からエスプリ印刷アルミ袋という仕様を導入しております。
両方とも、顧客に優しい包材仕様です。
また、今までの化粧箱の印刷会社さんに協力してもらい、デザインも一式で提供できる体制を整えております。そこが、初めての方でも安心して商品を作っていただけるが所以です。

このアルミ袋の仕様は、3980円(スムージーだと4980円)くらいまでの商材に適した包材仕様です。意外に、ECを中心とした近年の健康食品では、多い層の価格帯であるため、ニーズも高い包材仕様です。
近年の市場では、ECを中心に価格帯も安くなってきているので、最もニーズが高まっている仕様と言っても過言ではないです。弊社も、年々、比率が高まっています。

一方、今までのグラビア印刷のアルミ袋では、袋の単価は安い(@15円前後)ですが、版代が非常に高く(落版も1年と短い)、少なくてもロットも2万枚を超えるなど、小ロットから商品化を進める会社さんには、向いていない包材仕様です。大手さん向け。
もしくは、どうしてもアルミ袋仕様にする場合、無地アルミ袋の両面にラベルを貼らなければらず、加工賃も上がりますし、見た目も良くないので、どうしても敬遠されていました。

まずは、エスプリ印刷のアルミ袋が出てきて、最小ロットが2500~3500枚まで下がり(サイズ次第で@35~55円)、かつ初期の版代に当たるデータ作成代も安価に収まっているため、1600個前後のロット(例:10万カプセルで1袋60粒設計)からスタートされる顧客層が頻繁に利用するようになりました。

次に出てきた後印刷アルミ袋は、さらにロットが小さく、500枚程度から印刷が可能です。一方、多色刷りに大きな制約があるため、多くの顧客は、表面にラベルを貼られることが多いです。クリニックなどは、薬っぽく表面もシンプルなデザインで1色印刷されることもあります。何れにしても、最小ロットで製造される顧客が利用されることが多いです。
近年では、クラフトの後印刷アルミ袋に表面ラベルという仕様がスムージーの定番仕様になったりもしております。やっぱり、裏面だけでも、後印刷が行われていると、見栄えが良いです。

ここ最近は、こういったハードルの低い仕様に対応するかしないかで、OEM成約にも大きく影響が出ているようです。特に、後印刷アルミ袋は、弊社のように小ロット対応する場合、非常に重要になってきています。

後印刷アルミ袋の仕様を導入する際に問題になってくる点は、イラストレーターでのデータ作成作業が発生することです。
弊社は、私が20年以上イラストレーターを使っているのもあり、裏面だけはコピペするだけで入れ込めるようなフォームができあがっているので、マニュアル的に対応できるようになっています。顧客からのデータ支給だと、入稿規定を出してあっても、指定ポイント数、必須の表示項目の表示や薬事を守ってこられないので、むしろ、裏面表示データ支給した方が効率的だったりします。

こういった顧客に優しい包材仕様を導入し、サービスの質を向上させることは、大事なことだと思います。
これからも、質の向上を続けたいと思います!

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。