ただ今、とんでもない量の原料調査書を仕上げています。一旦提出して戻ってきて、細かい指摘点に対して、対応しております。
ん~、この内容に対応しておけば、どこの会社の調査書にも対応できそう!って感じです。

昔は、ここまで厳しくなかったのに・・・というのが本音です。
もう医薬品と変わらん。

まあ、食の安全性というものを高いレベルで求められる時代になったので、当然でしょう。7、8年前、一昔前は、GMP工場と言っても、仕上がったばかりのバルクカプセルを素手でアルミ袋詰めされ、持ち帰らさてもらえるような時代でした。そこは今じゃあ最も厳しい部類の会社で、今では考えられないです。

まあ、原料メーカーは、当然ながら管理コストも上がります。
また、大手さんに対応できない原料メーカーさんも出てくるでしょう。

そうなってくると、大手受託加工会社さんは、必然的に使用できる原料も限られてきます。
大手さんほど、同じような商品しか作れなくなってしまい、終いには機能性表示食品しか製造しない工場になってしまう可能性すらあります。

今回、作成してる調査書なんて、原料も取り扱っている受託加工会社さんなので、輸入原料の穴もすべて網羅した形で書類が作り込まれています。例えば、包装場所についても、包装単位ごとに明記しなければならなかったり、(食品に限らず食品添加物まで)オフィス小分けしているような会社さんや適当な管理しかされえていない会社さんなどが排除されてしまうような内容でした。

これを競合会社が真似をして、さらに厳しい調査書が作成され、またそれを競合会社が真似して強化される・・・際限なく品質管理レベルが厳り続ける構図です。

これは、業界が成熟してきている証拠でしょうね。
こういった成熟で、参入障壁が上がる一方で、必ずどこかに隙間のビジネスも生まれてきます。方向性を見誤らないように、進んでいければと思います。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。