副腎疲労症候群って、ご存知ですか?
30代後半~40代にかけて多いのが特徴で、最近、非常に増えている病気です。
私も、その兆候が強いので、常に注意しています。

副腎は腎臓の上にある、ピラミッド型の臓器で、ストレスを打ち消すホルモン(コルチゾール)を分泌しています。 副腎が疲れてくると、このホルモンが出にくくなり、ストレスに対抗できなくなり、以下のような共通の兆候が表れます。

□ 朝が起きられない
□ 起きた後も倦怠感が続く
□ しょっぱいものが欲しくなる
□ とにかく疲れやすい
□ 毎日をやっとの思いで過ごす
□ 性欲が減退した
□ 怪我や病気の治りが遅い
□ 立ちくらみがする
□ うつ気味である
□ 何をしても楽しくない
□ 考えがまとまらない
□ 物忘れが酷くなった
□ 忍耐力がなくなった
□ ストレスの処理ができなくなった
□ 食事を抜くと症状が酷くなる
□ 月経前症候群が強くなった(女性のみ)

是非、皆さんもチェックしてみてください!

十分な休息と睡眠が必要になるのですが、一部のクリニックでは、DHEAを投与しています。
このDHEAは、米国では人気サプリですが、日本では未承認医薬品です。

DHEAは副腎で生産される性ホルモンや他のホルモンの前駆体ホルモンで、DHEAからいくつかのホルモンに分岐をしていきます。副腎疲労を伴っている方の場合、コルチゾールと共に、しばしばこのDHEAは低下します。このDHEAを補うことで、ストレスを打ち消すホルモンであるコルチゾールの産生を高めようという治療です。

そして、ジオスゲニンは、さらにそのDHEAの前駆体です。
日本の場合、DHEAがサプリで利用できないため、ジオスゲニンを利用するしかないのです。
以前も紹介しましたが、閉経マウスでは、ジオスゲニン摂取でDHEAやエストロゲンの数値が上がっていますので、ジオスゲニンで代替する意味はあると思います。

まあ、山芋(山薬)は、漢方生薬として、古来より滋養強壮で利用されていたのですが、それは、このジオスゲニンがホルモン産生を補助することで薬効を示していたのでしょう。漢方山芋は、ジオスゲニンの前駆体であるジオスチンの多い山芋が経験的に選択されているので。
ちなみに、人間が利用できる植物のホルモン様物質は、山芋(ジオスゲニン)とトマト(エスクレオサイド)だけのようです。

このジオスゲニンは、性ホルモンも分化するので、その他に女性の更年期障害やLOH症候群(男性更年期障害)にも効果が期待できます。さらに、近年では、アルツハイマー型認知症への効果も期待されております。
是非、多くの方に、山芋ジオスゲニンを利用していただきたいものです。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。